いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

死にの苦しみ:日本近代バブルの縮減、あるいは、余計者の人生

2015年09月13日 20時42分27秒 | 札幌

生まれ育った札幌に行った。アラフィフなので、自分の一生を振り返ってみようと思った。通っていた幼稚園、入学した小学校あたりを散歩した。そうしたら、いきなり、入学した小学校の解体を目の当たりにした。

 

おいらが入学した小学校はとっくに廃校になり、解体工事が実施中。日本近代バブルの縮減の典型例。

なお、おいら最近知った。この小学校が;

東 京 大 学 吉 武 研 究 室 が 当 時 の 建 築 計 画 研 究 の 蓄 積 を 具 体 的 に 設 計 へ 反 映 し た 小 学 校 で あ り 、 1 9 6 1 年 に 建 て ら れ た 公 立 の 小 学 校 と し て は 斬 新 な 計 画 内 容 が 特 徴 で あ る 。

と(出典)。

おいらは、確かにこの小学校に入学したが、数年で転校した。覚えていることも少ない。でも教師はキチガイが多く、教室で煙草を吸いながら授業していたことは覚えている。そういえば、プレールームってのがあった。今、「プレールーム」とかいうとナンカやばいだろう。

■ おいらは現在の日本は人口が多すぎるので、明治維新の頃の3000万人程度になればいいと夢想している。そうすれば、過剰な人口が生活空間を求めて「侵略と植民地支配」をする必要もないし、3000万人なら原子力発電もいらないだろう。事実、人口の経年変化の将来予想は、3000万人に向かっているのだ。

バブルとしての日本近代。バブルというとプラザ合意後の1980年代後半から1990年初頭の経済バブルを指す。でも、日本近代がバブルだろう。明治維新の頃の3000万人と比較して、増加分の7000万人はバブル。おいらは少子化に賛成だし、移民受け入れも反対だ。列島に住むものは居住員数を制限し、自然を守らなくてはいけない。地震・津波・火山噴火・河川氾濫など列島による人間への過剰人員警告もよく聞くべきだ。つまり、海岸や火山や氾濫河川の近くに江戸時代より以前はあまり人は住んでいなかったのだ。バブルとしての日本近代に人が蝟集しはじめたのだ。

バブル崩壊というと泡がバチンと一瞬にはじけるイメージがある。でも、近代日本の人口バブルは下図のようにカタストロフにならずに収縮しているともいえる。このまま「順調に」3000万人を目指してほしい。


http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1111000.html よりパクリ

でも、現在の約1億人から3000万人への道のりは「死にの苦しみ」だ。「死にの苦しみ」とは産みの苦しみからつくった言葉。

今でも大変問題になってきているが、死ぬ十数年前の老人は相当手がかかる。カネもかかる。この先、安楽死が常態化しない限り、老人の世話に国力が相当そがれる。老人介護でつぶれる勤労者も出現している。しかしながら、ここで人口の逆ピラミッドを解消するため少子化対策を行ってはいけない。なぜなら、それはその場しのぎでしかないからだ。列島の人口が3000万になり、人口動態が安定化するまでは、「死にの苦しみ」を耐えるのだ。余計者を見送り、余計者をつくってはいけないのだ。

これは昔のバブル世代(団塊の世代より以前の全日本人世代)の見境の無い過剰繁殖というツケを払っているのだ。

■ つぶれる小学校、残る小学校

おいらが入学した小学校はいわゆる郊外型の小学校。当時、札幌郊外の住宅地域で、子供がたくさんいたのだ。日本近代バブル、戦後バブルの申し子たちである。

そして、おいらが入学した小学校が壊されているのを目の当たりにしたおいらは、郊外から、10kmほど離れた札幌駅に地下鉄にのって行った。札幌駅の近くにあるのが札幌市立北九条小学校。開校100年以上である。片岡球子の母校だ(愚記事: そして、知ったさ。球子は札幌っ子だって)。まだ、やってるよ。そうなのだ。札幌の中心の小学校は残り、郊外の近代日本のバブルの子供たち用の小学校が潰れたのだ。そして、おいらは、そんな近代日本のバブルの子供たちの一匹だったってことさ。もっとも、日帝の数少ない成功した「侵略と植民地支配」の賜物である札幌にいる時点で特級の近代日本のバブル分子ではあったのだが。

 

北九条小学校付近(端的にいって、北大前の通り)の道のプレート。球子の後輩の絵だ。昔は古本屋があり、今は「ない」ことになっている。

この通りの老舗の「弘南堂」、「南陽堂」は内装をきれいにして健在。1980年代中半登場の薫風書林(twitter)は覗いたが、やってなかった。

 

 

 

 



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