本でも読んだことがあったのですが
実際、昭和20年の終戦の時に
中学生だったという女性の方から
お金が紙くずになったお話を聞いたことがありました。
戦争に行って、戦死なさったお父様が
当時、日本橋で御商売をなさっていて
戦争に行く前に、自分に何かあったらこれを使いなさないと
かなりの大金を残して置いてくれていたそうです。
戦後、物資が無くなりハイパー・インフレーションになり
降ろせる金額も決められてしまい
お金の価値が急激に下がり
ほとんど紙くずになったそうです。
戦争によるお父様の死と
着物を売って食べ物に変えて
汗水流しながら働いて
自分たちを養ってくれたお母様と
頭が良かったのに家族のために
進学をあきらめ、働いてくれたお兄様と
紙くずになったお金の体験をなさった
その方は、戦争のつらさと、虚しさと
お金のはかなさを、中学生の時に学んだそうです。
戦後71年の今も
お金が紙くずになる危険性があることを
認識していた方が良いかも知れません。
紙くずとは言いませんが
お金は価値ある使い方をしないと
持っていないのと同じなのです。