1945年の敗戦によっていったん廃墟になった日本は
1970年代後半までの30年間で
高度経済成長と一億総中流を成し遂げました。
仕方がないことですが
人は物質的に豊かになると、精神的に貧しくなる傾向があります。
子育てが過保護傾向になってきました。
年々ひどくなり
1990・2000年代は手をつないで徒競走をさせたり(笑)
学級崩壊やモンスターペアレントやゆとり教育など
教育の迷走状態が続きました。
現在、50・60代の親自体が
親御さんに過保護に育てられた人が多く
今の20・30代に精神病が増えるのも致し方がないかも知れません。
現実社会はお手てつないだお遊戯ではありませんね(笑)
一方で過保護で良かったことは
この30年間で欧米・中国社会は
格差社会になりました。
日本は親御さん達の豊かさが高齢化社会と相まって
先進国では一番格差の少ない穏やかな社会です。
ところが最近
アラフォー・クライシスという7040問題なる
子供が40代になると親御さんも70代になり
共依存問題が表面化して
自立ができなかった子供たちの
中年以降の生活不安も問題視されています。
今の20・30代は共依存問題が一段と深刻化して来るのではないかと
多くの社会学者は指摘しています。
欧米社会のエリート教育では
最近は学力以上に精神力の強化を重要視しているそうです。
日本の教育も過保護の弊害を克服すべく
学力以上に精神力を高める方向に
進むことが大切かも知れません。