全国で44歳から60歳までの引きこもりの人が
60万人いるそうですね。
若者も含めると100万人以上いるそうです。
昭和二桁生まれぐらいから
戦後生まれの多くの方々は
自立の意味が分からないようです。
確かに日本は
国民全員が家族と考える美徳を持っていますが
戦後の欧米文化の個人主義・自由主義・資本主義の流入や
急激な経済成長により
共依存と相互扶助の違いが
分からなくなってしまったようです。
地域コミニュティーの疎遠も原因であるのかも知れません。
仕方がないことですが
親も子も自立できない人が増えてきているようです。
単純に考えれば分かることですが
引きこもりが出来るという事は
引きこもりを経済的に支えている人がいるという事です。
多くの場合は親・兄弟姉妹・親戚ですね。
ただ自立は若い時の方が楽なのです。
年齢を重ねる程に自立ができなくなります。
生物的には通常は
10代にもなれば自立の芽生えがあるものですが
愛情と称する保護者の依存や甘えが過保護となったり
また保護者の忙しさにかまけた無関心が
子供の自立の芽生えをつぶして行きます。
戦前は村全体・地域コミニュティー全体が
子供の成長や教育を担っていました。
現に戦前のニートや引きこもりは
高等遊民と呼ばれ
少数のお金持ちの息子が多く
人に揉まれず学校勉強ばかりしていた人に
多かったものです。
戦後30年程過ぎた1970年代後半には
一億総中流と呼ばれ
庶民もお金持ちになり
核家族から個人化へと進んできました。
現在のPCやスマホの社会では
一段と幼児の頃から
人とアナログ的に揉まれる機会が減ってきます。
現在も進行中ですが
ますます心のマネジメント能力の
格差が広がって来ることでしょう。
もう一度繰り返しますが
人は普通に育っていれば
10代前半ぐらいから自立の芽生えが始まるものです。
とても現代社会では難しいことではありますが
自立の芽をつぶさずに
いかにして地域コミニュティーで支えて行くかが
今後の課題であるのかも知れません。