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世界ジュニアフィギュアスケート選手権2022女子SP

2022年04月16日 23時38分14秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2022女子ショートプログラムジャッジスコア)。
 人数多いので後半から。

<G4>
エレーナ・コモヴァ(イギリス) SP:40.92(36)
 「黒い瞳」♪ 黒に赤をあしらう。3サルコウ+2トウは少しオーバーターン。フリップは予定通りの2回転。ビールマンスピンはきれいだった。迎えたコーチがハンガリーのジャージを着ているんだけど、なぜ?

ジュスティーヌ・ミクレット(カナダ) SP:55.41(14)
 「I Want to Hold Your Hand」♪ ペパーミントブルー。仲間の大きな声援を受けて、勢いよく入った3フリップはステップアウトしたが、3トウ+3トウはきれいに入った。2アクセルは両手をつく。全体に硬い感じだけど、基本は押さえているかな。

ヴァネッサ・セルメコヴァ(スロバキア) SP:41.10(35)
 「It Is A New Day」♪ 黒にストーンたくさん。右回りの選手。3ルッツ転倒したが、3フリップと後半2アクセルはきちんと決める。全体にバランスはいい。

アンナ・デニズ・オズデミル(トルコ) SP:41.93(34)
 「Marionette」♪  蛍光ピンク。2アクセルに入る構えが長かったが、ちゃんと下りられた。3トウでオーバーターンしたが両手上げで2トウをつける。フリップは両手上げで2回転。丁寧にステップを踏み、ビールマンスピンでフィニッシュ。無事に滑り終わったのがとにかく嬉しそうな笑顔 シーズンベストにさらに笑顔

アンナ・ペゼッタ(イタリア) SP:51.75(24)
 「Asturias」♪ ワインカラーの上にブルーのライン。先日のエーニャスプリングトロフィー・ジュニアで優勝していた選手。3ルッツでややバランスを崩し、両手上げ2トウをつける。3フリップ転倒。一歩が大きなストロークから2アクセルをいい流れで決める。キャメルスピンのユニークな姿勢や、力強いスケーティングがいい。

<G5>
チュッカ・カーレン・チョン(張綽珈)(香港) SP:45.76(32)
 「Sweet Dreams」ユーリズミックス♪ 紺色。3フリップは転倒したが、3サルコウ+両手上げ2トウとターンからの2アクセルを決める。前に見た時より体つきはふっくらしたが、スケーティングは安定した気がする。

エメリー・リング(スウェーデン) SP:54.56(18)
 「サウンド・オブ・サイレンス」♪ 黒からグレー。3トウ+3トウ、短い助走の2アクセルと決める。予定では2回転のフリップを頑張って3回転、両足着氷になった。動きのシャープなステップがなかなか見せる。片手ビールマンスピンで締めくくった。
 キス&クライで抱えてる編みぐるみのうさぎ、かわゆい

ノエル・ストレウリ(ポーランド) SP:55.10(15)
 「Stand By Me」♪ 赤。しっかりターンを入れながら3フリップ、さらに2アクセルときれい。後半両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウも軽やか。スピンもなかなか回転速く、全体にスピード感があった。初めて見たけど、今後伸びそう

リア・ペレイラ(カナダ) SP:58.69(12)
 「Listen To Your Heart」♪ 紺に同色の花飾り。イナバウアーから3フリップ、大きい。3トウ+3トウを下り、ステップがとても伸びやか。大きなスパイラル、イーグルからの2アクセル、決まった。カナダらしい、一歩がよく伸びて心地よいスケーティング

ロリンヌ・シルド(フランス) SP:54.58(17)
 「Everybody Wants To Rule The World」♪ 黒系。チームの声援の中、2アクセル、3ルッツ+2トウと落ち着いて決める。後半3フリップはややこらえた。ヘアカッターからビールマンのレイバックスピン、ラストは難しい姿勢のシットスピンをボーカルの余韻で。

<G6>
ヴィクトリア・アルカンタラ(オーストラリア) SP:47.54(30)
 「Not About Angels」♪ 白からほんのりピンク。両手上げ3フリップは両足着氷、3トウ+2トウと2アクセルは大丈夫。メルボルン生まれだが練習拠点はトロント。そのせいか、滑りがカナダっぽい 滑らかでよく伸びる。
 アジア系の風貌だが、どんなルーツなのかな。

ヴィヴィエン・パップ(ハンガリー) SP:50.82(25)
 「ラティカのテーマ」「ジャイ・ホー」♪ ターコイズブルー。映画「スラムドッグ・ミリオネア」の曲にのって、きびきびと走り回るプログラム。2アクセル、3ルッツ+2トウ、後半3フリップと着氷はあまり流れないがしっかり下りる。活き活きとした表情が印象的 まだ14歳、いかにも若い。

ニコラ・フォムチェンコヴァ(ラトビア) SP:48.70(26)
 「ロクサーヌのタンゴ」「リベルタンゴ」♪ 黒の喉元から右袖に赤。3ルッツでバランスを崩し、コンビネーションにできず。3フリップはなんとか耐えた。イナバウアーなどを挟んで2アクセル。コンビネーションスピンはそれぞれの姿勢をキチンと見せる。ステップに入るところから唐突に「ロクサーヌのタンゴ」に代わり、反対サイドまでステップを踏んでフィニッシュ、ちょっと盛り上がりきれないかも

渡辺倫果 SP:59.96(11)
 「ロクサーヌのタンゴ」♪ 黒に赤の花飾り。滑り出しからキレの良さを見せながら、鮮やかな2アクセル。3ルッツ+3トウもびしっと決まる。ところがフリップがパンク それでもステップは一つ一つの動きの美しさ、妖艶さが光る。ミスは悔しいが、表現力はさすが
 キス&クライで抱えるティッシュケースが、、、何のぬいぐるみ?

アナ・ソフィア・ベスチェア(ルーマニア) SP:35.53(42)
 「Skyfall」アデル♪ ブルー。3サルコウ+2トウは頑張ったが、3フリップは乱れた。2アクセルで転倒が痛い ステップがどことなく硬く、曲が終わる前に早々にフィニッシュポーズ。
 キス&クライで悔し泣き また来年があるよ!

キミー・ルポン(スイス) SP:60.82(8)
 「Run」♪ グレー。右回りの選手。棒のように細身の身体で、3ルッツ+3トウ、2アクセルとすいすい決める。3フリップは下りてきれいなツイズルに繋げる。まだ表現は幼い気がするが、クリーンに滑りきって大喜び

<G7>
ユン・アースン(韓国) SP:66.28(3)
 「道」♪ 白黒ボーダーに赤スカーフ。3ルッツ+3トウ、2アクセルと雄大に決める。3フリップが決まった瞬間、大きく口を開けて笑顔 なるほど、この曲はこの子のキャラに合っている。163㎝とあるが、もっと大きく見えるのは、一つ一つの所作が大きいからか。ノーミスで滑りきって笑顔弾ける

住吉りをん SP:60.62(9)
 「Je Suis Malade」♪ 薄紫。美しいスケーティング 2アクセルの着氷後の所作の素敵なこと。スピン中の腕の使い方、滑走中の指先の動きだけでぞくぞくする。3ルッツでステップアウトしてコンビネーションにできなかったが、後半3フリップは完璧。レイバックスピンの回転の速さ、恋に悩む乙女そのもののダイナミックなステップ。
 ここまで滑った中で、演技構成点はトップ

ジョガイル・アグリンスカイテ(リトアニア) SP:51.76(23)
 「All Is Soft Inside」♪ ブルー。ノースリーブで腕を見せているが、筋肉質でよく動く。両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ、両手上げ3フリップと決める。2アクセルを下りてそのままターンしていく。きびきびと躍動感があるステップに目を惹かれた。
 振付にはアイスダンスのアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウスも加わっているもよう。

ソフィア・レキシー・ジャクリーン・フランク(フィリピン) SP:53.86(19)
 「Last Dance」♪ ブルーにストーンで細かいライン。3ルッツのあとは無理せず2トウに。3フリップ、さらに2アクセルが決まると自然と笑顔に ビールマンスピンから、滑れる喜びが全身から溢れるようなステップ、見ていて楽しかった。生まれ育ちはアメリカでコーチはタミー・ギャンビルさん。

シン・ジア(韓国) SP:69.38(2)
 「ラ・ボエーム」♪ 赤に青を入れて。14歳になったばかり、小柄な細身の身体で軸の細いジャンプを跳ぶ。3ルッツ+3トウ、2アクセルと美しく、3フリップも楽々。ステップもスピードによく乗っていて、ちょっとした指先の動きなどもよく考えられている。高く足の上がったビールマンでフィニッシュ。
 韓国女子、次々いい選手が出てくる・・・

ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) SP:63.67(7)
 「I will wait for you」♪ 紺色半袖。「シェルブールの雨傘」の曲にのって、3フリップ、2アクセルと回転の速いジャンプ。後半に3ルッツ+3トウをきっちり決める力がある。ステップは上半身もよく動いていた。ビールマンスピンは足首辺りをホールド、背中が足にぴったりつくほどの柔軟性も見せる。

<G8>
ウィ・ソヨン(韓国) SP:66.09(5)
 「The Grandmaster」「The Last Airbender」♪ 水色。一昨年の世界ジュニアで6位の実力者。ターンからの2アクセル、3ルッツ+3トウの見事な流れ。はっきりした姿勢とチェンジエッジのキャメルスピン、3フリップも雄大に決める。ステップでレベル4、全てにバランスがいい。
 この時点で1位から3位まで韓国勢

リネア・シダー(フィンランド) SP:56.34(13)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ グレーがかったピンク。右回りの選手。3ルッツ+2トウはなんとかまとめる感じだったが、3フリップはきれいに入る。抒情的なステップ、スパイラルやスプリットジャンプを挟んで2アクセルと盛り上がった。

リンゼイ・ソーングレン(アメリカ) SP:66.14(4)
 「Writing's on the Wall」♪ 紺にストーンたくさん。非常にシャープ。3フリップ、イナバウアーから2アクセルと決める。コンビネーションスピンのI字姿勢を長く保って盛り上げ、後半3ルッツ+3トウも高さがある。足首をホールドするビールマンスピンも見事な姿勢。自信に満ち溢れた演技

ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:65.90(6)
 「Je N'Attendais Que Vous」♪ 濃紺。地元観客の声援を受けながら、ステップの一部のようにさりげなく2アクセルを跳んだ。3ルッツ+3トウ、3フリップも隙がない。女性ボーカルのロッカバラードでパワフルに滑っていく。力を出し切ってガッツポーズ ヨーロッパ選手権8位、世界選手権16位と実績を積んできただけある。

クレア・セオ(アメリカ) SP:60.61(10)
 「Rain, In Your Black Eyes」♪ ブルー系。3ルッツ+3トウ、こらえる着氷に。2アクセルは下りてキックの振付。3フリップしっかり決まる。曲の盛り上がりに合わせてステップ、きれいなビールマンスピンで終わる。
 雨の音が効果音として入っているのが素敵 キス&クライでも緊張した面持ち

イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:72.50(1)
 サン-サーンス「白鳥」♪ グレーがかった白。イナバウアーからの2アクセル、準備動作まで表現のように美しい3フリップ。コンビネーションスピンのイリュージョンは教科書に載せたい I字スピンで片手を離して上に出している姿勢も素敵 3ルッツ+3ループ、決まった
 バレエらしい動き、一瞬止まってまた滑りだす動き、所作の美しさをただただ堪能するステップ。片手でエッジ、もう一方の手を脛に添えるビールマンスピンのシルエットがまた素敵。
 他を寄せ付けない完成度の高さに、当然のシーズンベスト

 結果、イザボー・レヴィトがただ一人70点越えでトップに立ち、2位シン・ジア、3位ユン・アースンと韓国勢。4位ソーングレン、5位ウィ・ソヨンとアメリカ対韓国のところに、地元エストニアのペトロキナ6位とフリー最終グループに入ってきた。
 住吉りをん9位、渡辺倫果11位。フリーは第3グループになる。のびのび滑ってほしい

 この後は男子フリー 三浦佳生、本田ルーカス剛志、壷井達也、みんな頑張れ~~~
 

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世界ジュニア2022、いろいろ期待

2022年04月16日 16時41分06秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2022が14日(木)から開催中
 初日の男子ショートプログラムジャッジスコア)では、三浦佳生が転倒などミスが出てまさかの20位 肉離れで世界選手権出場を見合わせて世界ジュニアに合わせてきたが、影響がまだあったかな
 初出場、年齢的に最後の出場でもある本田ルーカス剛史はほぼノーミスで9位。3アクセルの回転不足と、3フリップのエッジエラーが惜しいところ。2回目の出場で、やはりジュニア最終年齢の壷井達也が5位につけた。こちらもノーミス、安定感がある。
 来年大会の出場枠3枠を確保するには、壷井くんとルーカスくんが少しずつ順位を上げたいところ。三浦くんは何も気にせずに思い切りやってくれればいい。足に痛みが出ないことを祈る
 アイスダンス・リズムダンスジャッジスコア)は2日目の昨日行われ、來田奈央/森田真沙也組が52.02で14位 全日本ジュニアの52.44に近い得点が出せた。ツイズルがそろってレベル4に喜んでいるようだ(記事)。
 来年大会2枠がもらえる10位にはちょっと得点差があるが、あまり気にしないでフリーものびのび滑っておくれ
 今夜は女子ショートプログラム、43名の出場 渡辺倫果が29番、21時8分。住吉りをんが33番、21時55分の予定。まずは実力を出し切って!

 来季枠について言えば、世界ジュニアの出場枠もさることながら、ISUジュニアグランプリシリーズの出場枠もかかっている。
 順位そのものではなく、国・地域として何番目になったかで、シリーズ中いくつの大会に何名/組ずつ派遣できるかが決まる。(2021シーズンAnnouncementより)

  男子・女子 アイスダンス
1~3番目 7大会に2名ずつ計14 7大会に2組ずつ計14
4~6番目 7大会に1名ずつ計7 7大会に1組ずつ計7
7~10番目 6大会に1名ずつ計6 6大会に1組ずつ計6
フリー進出 5大会に1名ずつ計5 5大会に1組ずつ計5
SP25~30位/RD21~25位 4大会に1名ずつ計4 4大会に1組ずつ計4
SP31位以下/RD26位以下 3大会に1名ずつ計3 3大会に1組ずつ計3
参加せず 2大会に1名ずつ計2 2大会に1組ずつ計2
  ペア
1~4番目 4大会に3組ずつ計12
フリー進出 4大会に2組ずつ計8
参加のみ 4大会に1組ずつ計4
上記以外 3大会に1組ずつ計3

 複数枠持っている国・地域がずらっと上位を占めたりすると、順位としては8位とか9位でも、国・地域としては3番目に相当して最大人数を獲得する可能性もある
 その点で見ると、壷井達也くんがミハイル・セレフコ(エストニア)より上位になれば3番目になれそうだし、來田/森田組はRDの順位をキープするか1つでも上げれば、10番目以内で6枠=3組が2大会出場可能になる。
 なんて期待しちゃうけど、プレッシャーはかけたくない せっかくのチャンス、まずは楽しんで

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