Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

ペアで2枠が取れたら

2021年03月25日 19時29分52秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2021ペア・ショートプログラムで8位につけた日本代表の三浦璃来/木原龍一組。10位以内に入れば、日本は来年の大会に2組出場させる権利=2枠を得る。
 今2枠が取れても使えるペアがいない、、、とSPを見た後書いたが、取れたら何かいい変化があるかもしれないと思い直した。
 ペアの経験者だが、今はペアをやっていない選手が何人かいる。今はシングルをやっているが、ペアに興味がある選手もいるかもしれない。出場枠が増えたら、トライアウトが行われて新しいペアができる可能性もあるのでは
 2022年北京オリンピックの出場枠は、今大会で10位以内に入った場合、最終予選のネーベルホルン杯にもう一組を出場させることができる。最終予選で与えられるのは43枠しかないので、そこで獲得するのはなかなか難しい。今大会に2組しか出場していない中国やアメリカが、最終予選に出てくる可能性があるからだ。
 それでも、新しいペアができて経験を積んで、徐々に力をつけてきたら、、、将来は明るい どの国・地域も3組出場できる四大陸選手権に出られるくらいになったら、日本のペアの歴史がちゃんと続いていくんじゃないだろうか。
 木下アカデミー所属のペア・櫛田育良/森口澄士組は、2021/2022シーズンからジュニアにデビューの予定。シニアに上がるのは2023/2024シーズンになるが、その前に、他にもペアができて切磋琢磨できたら最高なんだけど。。。
 そんなことを考えつつ、今日も応援しよう

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観戦のお供に

2021年03月25日 17時57分57秒 | スポーツ

 世界フィギュアスケート選手権2021、FODプレミアムと地上波放送で“エアー現地観戦”=ライブで見まくりを堪能している。(ちょうど仕事が春休みなので
 映像にジャンプとかスピンとか、技術要素の名前とレベル、基礎点とGOE、技術点累計と現時点トップ選手の技術点が表示されるが、選手の演技に集中すると見逃すこともある。
 そこで便利なのが、あらかじめ選手たちが提出している予定要素の一覧。ISUの大会サイトから、Planned Program Contentをクリック。Shared Docsから見たいセグメントのファイルを開くと、滑走順に選手名・コーチ・曲・予定要素のリストが見られる。パソコンでダウンロード、印刷が可能。印刷しておくと、見ながら書き込みもできたりする
 現時点では、1日目に行われた女子ショートプログラム、ペア・ショートプログラム、2日目最初の男子ショートプログラムのファイルがアップされている。2日目後半のペア・フリーはまだアップされていない。
 滑走順でなく、エントリーリスト順(国名のアルファベット順)でよければ、Planned Program Entriesから見ることができる。選手ごとにSP/RDとFS/FDの技術要素構成が一覧になっている。直前の提出ではないので実際の演技では多少変更があるかもしれないが、大体のところは把握できる。
 同様に、使用楽曲はMusic Selectionで見られる。Quick Quotaは選手情報がいろいろ。英語なんで頑張れば読めるかな

 今夜は19時30分から男子ショートプログラム ドキドキ
 

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世界フィギュアスケート選手権2021ペアSP

2021年03月25日 07時02分48秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2021ペア・ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
エリザヴェータ・ジュク/マルティン・ビダジュ(チェコ) SP:54.30(16)
 「ウェストサイド・ストーリー」より「プロローグ」♪ 黒、黒に赤いチェックのジャケ。ツイスト、3トウはきれいに決まったがスロー3ルッツで転倒。ほかは特にミスはなかったが、終わって悔しそうな顔。

ボグダナ・ルカシェヴィッチ/アレクサンデル・ステパノフ(ベラルーシ) SP:46.20(20)
 映画「仮面の男」♪ 黒とゴールド。ツイストは少し回転が足りないキャッチになった。3トウはまあまあ。スロー3ループがきれいに入る。スピンは完璧に合ってはいなかったが、全体としては悪くない。

アレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:64.67(7)
 「In The End」「Too Far Gone」♪ 赤、黒で袖に赤。それぞれ前のパートナーと実績がある、全米チャンピオン。ツイスト安定、ソロジャンプは男性が2トウになった。スロー3ループ決まる。
 リフトのポジション変化、下ろすとき女性の足をホールドしてぐるぐる回転させるところが迫力。デススパイラルの姿勢も美しい。

アナスタシア・メテルキナ/ダニール・パルクマン(ジョージア) SP:56.13(14)
 「Nothing Else Matters」♪ 黒のつなぎ、黒。ツイストわりと高く、3トウそろった。スロー3フリップはこらえる着氷、少し両足かも。リフトは男性の肩のあたりで回しながら下ろす。まだトランジションが少ないが、これから伸びそう。

<G2>
ラナ・ペトラノヴィッチ/アントニオ・ソウザ・コルデイル(クロアチア) SP:44.75(21)
 「ザ・グレイティスト・ショーマン」♪ 2人とも上が赤、下が黒。ツイストは高かったが、2アクセルで女性が転倒。スロー3ループは着氷でフリーレッグをちょっとついた。ステップは頑張ってたが、長さの割に見せどころが少なかったかも スピン終わりがフィニッシュだったが、そのタイミングが少しずれてしまった。
 女性が見るからにがっかりしてる

アニカ・ホッケ/ロベルト・クンケル(ドイツ) SP:57.48(13)
 「Shout」♪ 黒つなぎ、黒。ツイストは着氷が近づき過ぎてしまった。3サルコウ、それぞれ頑張る。スロー3ループ、美しい! スピンはだんだんずれていって直らず。
 完璧ではなかったが、終わって女性が可愛い笑顔 ベストに遠い得点には肩をすくめるが、とりあえずQ(フリー進出)が付いてまた笑顔。

アンナ・ヴェルニコフ/エフゲニー・クラスノポルスキ(イスラエル) SP:53.67(17)
 「Love Story」イル・ディーヴォ♪ 2人とも黒。ツイストは女性が比較的垂直に近い(シングルのジャンプの姿勢に近い)跳び方。3サルコウで女性が転倒したが、スロー3ループはきれいに決めた。リフトではなかなかいいスプリット姿勢。スピンはキャメルの間は合っていたが、シットで回転が速くなるとずれてしまう、、、

三浦璃来/木原龍一 SP:64.37(8)
 「ハレルヤ」♪ 水色、黒。2人がしっかり握手して位置につく。3ツイストは高さと回転の速さを出してレベル3。3トウは少し詰まったがそろって下りた。男性が膝をついた姿勢から持ち上げるリフト、下ろすときも膝をついて抱える。
 スロー3ルッツ、決まった スピンもかなり合わせてきた。ステップにスピード感がある。デススパイラルで璃来ちゃんの髪が氷をかすり、起き上がったら氷の粒が舞った
 ベスト更新の素晴らしい演技 現時点トップのクニーリム/フレイジャーとわずか0.3点差の2位につけ、フリー進出も決定

<G3>
ダリア・ダニロヴァ/ミケル・チバ(オランダ) SP:43.12(22)
 「Bad Guy」♪ ワインカラー、白シャツに黒ベスト。ツイストは氷に下ろすのがぎりぎりになった感じ。3サルコウで男性が転倒。スロー3ループはちょっとステップアウト。女性をくるんと1回転させてからのリフトではスプリット姿勢を見せた。
 終わって、もっとできるはずなんだけど、、、という表情

コリーヌ・ケリヴァン/ノエル-アントワーヌ・ピエール(フランス) SP:42.12(23)
 「Caught Out in the Rain」♪ 赤紫から黒。ツイストはキャッチで少し抱えた。3トウは女性が転倒、スロー3ループはなんとかこらえる。スピンで女性が姿勢を変えるときにバランスを崩して手をつき、無効になってしまった

イオリア・チトチェティニナ/マルク・マジャール(ハンガリー) SP:51.21(18)
 「Renaissance」♪ ワインカラー、グレーのジャケット。女性をくるっと回してそのまま肩に乗せる印象的なスタート。高さのあるツイスト、3トウで男性転倒。スロー3フリップはやや詰まったがこらえた。ステップは何度も交差しながらリンクを広く使った。

クレオ・アモン/デニス・ストレカリン(フランス) SP:50.99(19)
 「Kill of the Night」♪ 黒つなぎ、黒ポートネック。ノリのいい曲で、最初から応援団がヒューヒュー言う 3トウは女性が軽くオーバーターン。ツイストはスムーズ、スロー3ループは片手をついたがしっかり立つ。
 わりと満足そうな顔でフィニッシュ、全体に楽しいプログラム。

<G4>
レベッカ・ギラルディ/フィリポ・アンブロシーニ(イタリア) SP:54.70(15)
 「Bring Me To Life」♪ 黒にグレーのまだら模様。ツイストは下ろすのがぎりぎりになったが、2アクセルがきれいに揃う。スロー3ルッツがばっちり! リフトやデススパイラルもレベル3が取れたし、ステップは勢いがあって、なかなか雰囲気があるペア。

イヴリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ) SP:59.41(12)
 「Someone You Loved」♪ 紫、黒。男性の足に女性が足を絡ませ、アイスダンスのステーショナリーリフトのようなスタート。ツイスト滑らか、3トウきれに決まり、スロー3ループも鮮やか。リフトのスプリットもきれいだし、ステップなど全体に雰囲気がある。

ゾーイ・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:38.79(24)
 「虹の彼方に」♪ 2人とも黒。最初にデススパイラルをする構成。ツイストは2回転、2アクセルで女性が転倒。スロー3フリップは片手をついたが頑張る。ステップで男性が少し引っかかるところがあった。
 得点には残念そうだが、、、女性は41歳で3人の子の母

アシュリー・ケイン-グリブル/ティモシー・ルデュク(アメリカ) SP:64.94(6)
 「Never Tear Us Apart」♪ 黒つなぎ、黒。安定のツイスト、スロー3ルッツは高さがある。リフト、ステップ、デススパイラルとレベル4を並べる。スピンはキャメルでキャッチフット、アップライトでI字とカッコいい姿勢を揃えた。ミスは3サルコウで男性の転倒だけ。
 僅差でトップに立つが、彼らのベストスコアにはちょっと遠いかな

<G5>
アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシアスケート連盟) SP:75.79(3)
 バレエ「エスメラルダ」♪ 黒から赤、黒系。いきなりレベルがどーんと上がる ツイスト高々と、スロー3ルッツ、3サルコウと完璧 フライングで入るスピン、途中ずれても出るまでにきれいに合わせてくる。最後にレベル4のリフト、逆立ち状態から下ろす。
 随所に見せる振付が楽しい ベスト更新。

隋文静(スイ・ウェンジン、Wenjing SUI)/韓聡(ハン・ツォン、Cong HAN)(中国) SP:77.62(2)
 「Blues for Klook」♪ 黒系、黒ジャケ風。女性が男性の肩に頭をもたせかけたポーズでスタート。3トウは女性が少し早く開いてしまった。しかしスロー3フリップ、見事 投げた後の男性がイーグルで近づくところ、カッコいい。片手上げツイストも見事! デススパイラルとリフトは当然のようにレベル4。スピンを合わせて盛り上がりながら、アイスダンス並みに細かくそろえた小粋なステップ。たまらない

ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:64.01(9)
 「All I Want」♪ 青、黒。ツイストは下ろすのがちょっとぎりぎりになったが、3トウがきれいにそろう。スピンをすごく丁寧に合わせてレベル4、スロー3フリップもきれいに決まった。デススパイラル、リフト共にレベル4。長く組んでいる味が出ている。

ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.95(11)
 映画「アクロス・ザ・ユニバース」より「Let It Be」♪ ピンクと黒のつなぎ、黒系でパンツの裾にピンク。3サルコウで女性が2回転になった。ツイストは安定、スロー3ループで惜しい転倒。リフトはスムーズ、ステップも滑らかで惹きつけられる。スピンをしっかり合わせて盛り上がった。

<G6>
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミル・モロゾフ(ロシアスケート連盟) SP:71.46(4)
 ラヴェル「ボレロ」♪ 青と黒。これぞツイスト!教科書のようなレベル4の3ツイスト。3トウで女性がステップアウト スロー3ループは下りてきれいなイーグルへ。するっとデススパイラル、ずれそうになっても上手に合わせるスピン。回転させながらさっと上げるリフト、どの要素もスムーズすぎて時間が余りそう、、、その分ドラマティックなステップ長めで堪能できる

アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー(ロシアスケート連盟) SP:80.16(1)
 映画「ハウルの動く城」より「人生のメリーゴーランド」(作曲:久石譲)♪ パステルブルー、ターコイズブルー。美しいワルツのメロディに乗って、イーグルからの3サルコウをぴたり。片手上げのツイスト、スロー3フリップと完璧。スパイラル姿勢からすっと入るデススパイラル、キャッチフットした状態で上げるリフトは背中から降りてくる。
 途中アイスダンスのローテ―ショナルリフトのような動きが入るステップ、姿勢はもちろんポジションチェンジのタイミングまで完璧に合ったスピン
 終わって女性がぴょんぴょん跳んで喜んだ

彭程(パン・チェン、Cheng PENG)/金楊(ジン・ヤン、Yang JIN)(中国) SP:71.32(5)
 「Somewhere In Time」♪ 薄青、紺ジャケ。スタート早々、つなぎで男性が女性の腰を後ろから引っ張る動きで女性が転倒 すぐ3トウだったが、女性が手をついたくらいで済んだ。スロー3ループが素晴らしく、ツイストもきれい。スピンを巧く合わせ、複雑な動きから上げたリフト。
 ロマンティックな曲の雰囲気をよく出していた。

カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:63.45(10)
 「Gimme All Your Love」♪ 紺、黒。いきなり女性を逆さに持つような振付から。ツイストはキャッチの位置が低いかと思ったらレベル1止まり。3トウはやや詰まった。スロー3ループはオーバーターンしそうなところをこらえる。スピンでややふらついたせいか、レベル1に。
 ノリのいい楽し気なステップだがレベルは2で、、、かなり不本意な得点になった。

 結果、ロシア若手のボイコワ/コズロフスキーがトップ、2位に隋/韓、3位ミシナ/ガリアモフ、4位タラソワ/モロゾフ。5位彭/金、6位と7位がケイン-グリブル/ルデュクとクニーリム/フレイジャーのアメリカ勢。なんと8位に三浦/木原がつけている
 高橋成美/マーヴィン・トラン以来の2枠獲得が射程圏内 しかし、、、現在2枠目を使えるペアがいない、、、(木下アカデミーにいるペアは今季ようやくジュニアに上がる年齢なのでまだ無理
 ムア-タワーズ/マリナロ(カナダ)が10位、デラモニカ/グアリゼ(イタリア)が11位と実力者が残念なスタート。五輪出場枠がどうなるか?
 フリーはもう今夜 深夜2時10分から。三浦/木原は4時43分ごろの予定。頑張れ~~~

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世界フィギュアスケート選手権2021女子SP

2021年03月25日 00時32分29秒 | スポーツ

 ついに開幕
 フィギュアスケート・世界選手権2021女子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
リンゼイ・ヴァン・ズンデルト(オランダ) SP:57.72(24)
 「Alegria(シルク・ド・ソレイユ)」♪ 赤紫。3ループ+両手上げ2トウ、3ルッツ、2アクセルと安定。ほぼ初めて見るが、第一滑走の緊張を感じさせず、のびのびと滑った。癖のないオーソドックスな感じでいい。
 ヨリク・ヘンドリクスがコーチとして帯同。

エミー・マー(台湾) SP:55.63(29)
 サン-サーンス「サムソンとデリラ」♪ ピンク。元はアメリカ代表。冒頭の3フリップで転倒したが、3ルッツ+片手上げ2トウと2アクセルはしっかり決めた。一歩がよく伸びて、力強さと優雅さを併せ持っている。キャメルスピンがきれいな姿勢で回転速かった。終わってちょこっと舌を出したところ、可愛い

エミリア・ジンガス(キプロス) SP:43.20(36)
 「Vivre」♪ グレー。冒頭の2アクセルは幅の出たジャンプだったが、ルッツが1回転で開いてしまった。両手上げ3フリップで手をついてコンビネーションにできず。スピンではY字姿勢など、身体のしなやかなところを見せた。

アンゲリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア) SP:47.94(33)
 「Hurt」クリスティーナ・アギレーラ♪ 水色。3トウ+3トウはセカンドがちょっと回転足りなかったか 3サルコウ、2アクセルと下りる。ステップは情熱的に表現、ラストのレイバックスピンは時間が足りない感じでレベルが取れなかった。

エルズビエタ・クロパ(リトアニア) SP:41.31(37)
 「Feeling Good」♪ 黒。女性ボーカルのバージョンで。3-3を予定していた冒頭の3トウでバランスを崩して単独に、次のルッツも着氷乱れてコンビネーションにできなかった。2アクセルは決まった。
 レイバックスピンで両手を後ろで組むのが面白い。

<G2>
ネリー・イオフェ(イスラエル) SP:52.43(31)
 「Nos Souvenirs (「キャッツ」より「メモリー」)」ミレイユ・マチュー♪ 紺。冒頭の3フリップは単独になり、3ループに2トウをつける。2アクセルもそうだが、ジャンプを下りたときに引っかかる感じであまり流れない。下りてすぐツイズルなどつなぎを入れるあたり、ロシアっぽい

ララ・ナキ・グトゥマン(イタリア) SP:55.64(28)
 「シェルタリング・スカイ」(作曲:坂本龍一)♪ 赤。回転が右回りの選手。片手上げ3トウ+片手上げ3トウから入り、2アクセル決まったが両手上げ3ルッツで転倒。大柄で手足が長く、雰囲気のある曲に映える。
 イタリアチームのみんなが揃って応援していた

アナスタシア・アルキポワ(ウクライナ) SP:45.07(35)
 「Mean」♪ 黒。コンビネーション予定の3トウで転倒、2アクセルを決めたが3サルコウも単独になってしまった。ドーナツから足を高く上げるキャメルスピン。
 リンクに上がったときは笑顔

陳虹儀(チェン・ホンイー、Hongyi CHEN)(中国) SP:58.81(22)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ 紫のグラデーション。3ルッツで少し傾いたので無理せず2トウをつける。3フリップは高さがあり、2アクセルもきれいに流れた。長い脚をぐいっと伸ばすI字スピン、しなやかに大きく体を使うステップもよかった

イェンニ・サリネン(フィンランド) SP:63.54(14)
 ドビュッシー「月の光」♪ ラベンダー色。滑らかなスケーティングで、3トウ+3トウをとてもスムーズに決める。ウォーレイジャンプから3サルコウ、スパイラル姿勢から2アクセルとシームレス。細かく上半身を動かすステップも軽やかにレベル4獲得。一つ一つの姿勢がクリアなスピンと、技術と表現がマッチした素敵な演技だった

<G3>
ダシャ・グルム(スロベニア) SP:47.76(34)
 「So Close」♪ 黒。3フリップは少し跳ぶ前の待ちが長かったが、きれいに下りた。3トウでステップアウトしてコンビネーションにできず、2アクセルも少し乱れた。
 強い動きできびきびしたステップはレベル4獲得。キャメルスピンはややふらついたかな

ロエナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:67.28(10)
 「It's All Coming Back To Me Now」セリーヌ・ディオン♪ 白からピンク。両手上げ3ルッツ+3トウを鮮やかに決める。エッジをホールドしてもう一方の手を伸ばすI字スピン、カッコいい。
 2アクセルを慎重に下りたが、両手上げ3フリップで惜しい転倒。それでも若いエネルギーに溢れたステップ、両腕をグッと伸ばしたビールマンスピンなど、見所たくさん
 終わってめっちゃ悔しそうな顔。コーチは兄のヨリク・ヘンドリクス。

マデリン・スキザス(カナダ) SP:68.77(9)
 「Stranger in Paradise」(原曲:ボロディン「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」)サラ・ブライトマン♪ クリーム色。カナダ応援団の大きな声援。ソプラノの透き通った声に乗って、3ルッツ+3トウをシャープに決める。丁寧に3ループ、足を前に高く上げたスパイラルからの2アクセルもきれい。
 爽やかな雰囲気でノーミス、終わってガッツポーズ。キス&クライではストーンのついたお洒落なマスクで、ベスト大幅更新

エミリー・バウスバック(カナダ) SP:55.74(27)
 「The One I Love」♪ グレーとピンク。3フリップ+3トウはセカンドが少し回転足りない感じ。3ループは軽くオーバーターン。2アクセルはきっちり。
 アジア系の顔だけど、なんだかメイクが変で、、、そればかり気になってしまった こちらも衣装と合わせたストーン付きピンクのマスク

ヨセフィン・タリェガード(スウェーデン) SP:61.58(15)
 「ムーラン・ルージュ」♪ 透ける黒にワインカラーを重ねる。応援団が観客席で国旗を掲げる。冒頭の3フリップを決めて波に乗り、3トウ+2トウ、2アクセルとばっちり入った。
 回転の速いスピンを音に合わせてピタッと止め、曲が激しくなるところでぐいぐいとステップを踏み、ノーミスで滑り切って笑顔 地元開催の世界選手権初出場でベスト更新。

<G4>
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:67.18(11)
 「Sing, Sing」♪ 山吹色。軸の細いジャンプで3フリップ+3トウ、2アクセル、両手上げ3ルッツと軽やか。ステップも軽快で、細い脚をぐっと上に上げたスピンで締めくくる。ノーミスで可愛いガッツポーズ ベスト大幅更新。

ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:58.15(23)
 「小雀に捧げる歌」♪ モスグリーンにピンクのライン。宮原知子も使ったことがある曲。3ループ+2トウ、3サルコウ、2アクセルと最初にジャンプを固めた。ドラマティックに盛り上げるステップからスムーズにスピンへ、プログラムとしてストーリー性があってまとまっていた。

ユリア・ラング(ハンガリー) SP:54.20(30)
 「And The Waltz Goes On」(作曲:アンソニー・ホプキンス)♪ ピンク。世界選手権初出場。ゆったりとワルツのリズムに乗って、ターンから2アクセルを決め、3フリップ+3トウはなんとか頑張る。長いスパイラルから、その足を下ろしてそのまま膝をつくムーブメントが素敵 ステップの体の動かし方が少しロシアっぽい
 3ルッツは手をついたが転倒は免れる。きれいなビールマンでフィニッシュ。あまり点が伸びなかったのは回転不足か。

エリシュカ・ブレジノヴァ(チェコ) SP:58.81(21)
 「Never Tear Us Apart」♪ 赤と黒。予定と構成を変えて、3トウ+3トウにして成功。次を3ルッツにしてこれも下りる。後半の2アクセルも大丈夫。
 体の動きは良く、うまくピークを合わせてきている。大人の女性らしい成熟した表現。

イ・ヘイン(韓国) SP:68.94(8)
 シューベルト「アヴェ・マリア」♪ 白にカラーストーン。スピードに乗って3ルッツ+3トウ、きれいに流れる。スパイラルのような動きからすっと跳んだ2アクセルが美しい。後半の3フリップも完璧
 ステップでも体がよく動いていた。曲調との合わせ方は、振付がちょっと違う気がするが 3アクセルを持つユ・ヨンを差し置いて出てくるだけのことはある。

アリーナ・ウルシャゼ(ジョージア) SP:59.89(18)
 「Asturias」♪ 紫に黒のパンツ。独特の曲調で、3フリップ+両手上げ3トウを下りる。足を高く上げてから2アクセルは下りてすぐスプリットジャンプ、後半両手上げ3ルッツ。ばねのある体のようだ。
 ジョージア代表だがモスクワで練習しているので、やはりロシアっぽさがある。フリー進出が決まってにっこり

<G5>
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:52.28(32)
 「Together Again」「Strawberry Bounce」「Nasty」「Rhythm Nation」ジャネット・ジャクソン♪ 黒。元気よく滑り出し、両手上げ3ルッツ着氷!と思ったらつるっと転倒 次の両手上げ3ループに片手上げ2トウをつけてリカバリー。肩をきゅきゅっと動かすキュートな仕草が可愛い。2アクセルは下りてすぐキックを見せる。ステップの中ではジャネット・ジャクソンのダンスのような振付も。
 点が全く伸びず、、、回転不足か、、、

カレン・チェン(アメリカ) SP:74.40(4)
 「Rise」ケイティ・ペリー♪ ブルーグレー。3ルッツ+3トウ、ダイナミック 2アクセルも雄大に、ターン連続からきれいに3ループも決まった。
 ステップの一歩がよく伸び、ぐんぐん加速する。代名詞の華麗なスパイラルからビールマンスピンでフィニッシュ、ノーミスでガッツポーズ
 マスクはスヌーピー。ベスト大幅更新。

イー・クリスティ・リョン(梁懿)(香港)
 「ブラックスワン」♪ 棄権。

マエ=ベレニス・メイテ(フランス)
 「If I Ain't Got You」アリシア・キーズ♪ 紫と黒。冒頭の3トウで転倒、左足を痛めて演技が続けられず途中棄権

アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア) SP:59.97(17)
 「シンドラーのリスト」「Horizons」♪ ワインカラー。前のスケーターのアクシデントの後、少しアップの時間をもらってからスタート。2アクセル、3ループとスムーズに、後半3トウ+3トウも決まった。
 手足が細長くて、儚く悲し気な曲にはぴったり まずはフリー進出決定。

カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:56.86(26)
 「Heart of Glass」ブロンディ♪ 黒にストーンたくさん。まずは3ルッツをきっちり、3ループ+3ループの予定は3ループ+2トウでまとめた。スパイラルの動きから2アクセル、下りてすぐキック。
 明るい元気な曲で滑ることが多かった彼女も、少し大人っぽく渋めの曲を表現

<G6>
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシアスケート連盟) SP:78.86(3)
 「Lovely」♪ 黒。軽々と跳ぶ3アクセル 片手上げ3ルッツ+片手上げ3トウ、3フリップも安定している。衣装から透けて見えるお腹(おへそ)まできれい
 大人の色気が自然に滲み出る。

アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:57.23(25)
 「Caught Out in the Rain」♪ 黒のスリップドレス。3ルッツ+3トウ、なんか根性で下りた 2アクセルは良かったが、ループが2回転になって無効0点に すらっとした手足をよく動かして、スピンにイリュージョンを入れたり、膝つきスライドからそのままレイバックスピンに入ったり、いろいろ工夫がある。

エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:64.11(13)
 「Mambo Italiano」performed by ソフィア・ローレン♪ 紫と緑が入り混じっている。両手上げ3ルッツ+3トウで高得点。2アクセルは少し時間をかけて慎重に、3フリップはまた両手上げで決まった。キャメル姿勢の軸足の膝がまっすぐ伸びていてきれい。
 ステップで上半身の動きがキレッキレ 躍動感もありながらコケティッシュに表現してくれた。

キム・イェリム(韓国) SP:73.63(5)
 リスト「愛の夢」♪ 薄緑。韓国の新チャンピオンとして登場、キム・ヨナが勧めた曲とのこと。浅田真央の演技も思い出す。
 両手上げ3ルッツ+3トウの軸の細さ、幅の大きさに目を奪われる。ターンからの2アクセル、3フリップもとてもスムーズ。
 スピードに乗って大きく動くステップにピアノの音がよく合う。レイバックスピンはせずにシットスピンを選択、シームレスであっという間の演技だった。
 ベスト更新に笑顔弾ける

ニコル・ショット(ドイツ) SP:59.09(20)
 「What a Feeling(フラッシュダンス)」♪ 紺。私の世代には懐かしい曲 3フリップをしっかり決めたが、3トウでオーバーターン、なんとか2トウをつける。一歩一歩丁寧に踏んだステップの後にきちんとした2アクセル。
 コンビネーションスピンでシット姿勢に入るときにバランスを崩してしまった。レイバックスピンはヘアカッターでフィニッシュ。

エヴァ-ロッタ・キーブス(エストニア) SP:59.65(19)
 「Sign of the Times」♪ 黒。3トウ+3トウはセカンドの着氷が乱れる。片手上げ3ルッツはうまく決めた。長いイーグルからの2アクセルは「軸が外側に外れた」と解説・荒川静香さん。
 頑張ったけど、まだ体の線や動かし方に幼さがある感じ。これからどう伸びるだろうか。

<G7>
アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシアスケート連盟) SP:64.82(12)
 「Love Story」「Appassionata」♪ 紫と白のまだら模様。3アクセルも予定に入れていたようだが、2アクセルにした。3フリップは入ったが両手上げ3ルッツで乱れてコンビネーションにできず(予定は3ループ)。
 スケーティングは確かに大人っぽくなってきているが、、、身長は158cmあるのにどこか子供っぽい印象を受けてしまうのはどうしてかな

アンナ・シェルバコワ(ロシアスケート連盟) SP:81.00(1)
 マスネ「O doux printemps d'autrefois」♪ 濃い青。両手上げ2アクセル、両手上げ3フリップ、揺るぎない。両手上げ3ルッツ+3ループ、入った
 ステップの中で一瞬引っかかったところがあったような? ビールマンスピンは足首のあたりをホールドして、頭を上げた足にぐっと付ける姿勢、独特だが全体像としてそれほど美しくないような、、、好みの問題です
 さすがの得点で満足げ。

坂本花織 SP:70.38(6)
 バッハ「協奏曲第3番ニ短調」/「バッハ・ア・ラ・ジャズ」♪ 紫とピンクベージュ。スピードにのって大きな2アクセルから、3ルッツもしっかり流れを作る。3フリップ+3トウはちょっと後ろに重心が行ったがこらえた
 ジャズらしいグルーヴ感を出すステップ、片手でぐっと持ち上げるビールマンスピン。力強さもあって良かった。
 ルッツにエッジエラーがついたのは惜しい。

宮原知子 SP:59.99(16)
 エリック・サティ「グノシエンヌ第1番」/「Metamorphosis Two」♪ 緑。美しいポジションから滑り出すが、3ルッツ転倒。2アクセルはきれいに入ったが、3ループで少しオーバーターン、1トウをつけるのが精一杯
 ピアノの音とシンクロするステップ、スピンの姿勢の美しさ、それは評価に値する。

ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:69.87(7)
 「Moderation」♪ 黒のパンツスタイル。ロック系の曲で、シャープに踊りながら。イーグルから2アクセル、3ルッツ+3トウは+2トウにしてまとめる。足を後ろに高く上げるムーブメントから3フリップ。
 きびきびした動きのステップ、キャメル姿勢で足が長く見える。足換えのジャンプもダイナミック、カッコいいプログラムを作ってきた。

紀平梨花 SP:79.08(2)
 「The Fire Within」♪ 赤から黒。膝をついた姿勢からスタート。3アクセル、するするっと跳んだ 3フリップ+3トウはやや詰まったか。後半両手上げ3ルッツは高さがある。
 ちょっとした視線の動き、肩の動かし方も表現に取り込む。スピンから出て片手側転、ステップの振付や動きはロシア系とも北米系とも違う、ユニークなものを持っている。
 膝をついてフィニッシュすると、ぐっと拳を握った
 わずかにジャンプの回転不足があったようだが、まずはまとまってよかった。フリーもお願い~~~

 結果、シェルバコワがトップに立ち、約2点差で紀平梨花が2位、僅差でトゥクタミシェワが3位。4位カレン・チェン、5位キム・イェリム、6位坂本花織。ここまでがフリー最終グループ。
 7位テネル、8位イ・ヘイン、9位スキザス(カナダ)、10位ヘンドリクス、11位ミクティナ(オーストリア)、12位トゥルソワ。この第3グループの選手たちがどのくらい上げてくるかが、北京五輪出場枠&来季枠に関わってくる。
 女子フリーは日本時間の金曜深夜26時(土曜2時)から。ベストの演技ができますように

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