フィギュアスケートは各国で国内選手権のシーズン。日本は2019全日本が終わったばかりだが、今日からロシア選手権2020が始まっている。J SPORTSでライブ中継中
・・・見始めたらまた何もできなくなってしまう～～～～
ところで、例年ヨーロッパ選手権とほぼ同時期になる全米選手権、今季はJ SPORTSのライブ中継がないような？ 録画放送はあるんだろうか。そうそう両方見てもいられないけど、ちょっと気になる
フィギュアスケート・第88回全日本選手権（2019）が終わって、2020年四大陸選手権・世界ジュニア選手権・世界選手権に派遣される選手が決まった。
[世界選手権]
男子 宇野昌磨 羽生結弦 田中刑事 （補欠）友野一希 山本草太
女子 紀平梨花 樋口新葉 宮原知子（補欠）坂本花織 横井ゆは菜
ペア 三浦璃来/木原龍一
アイスダンス 小松原美里/ティム・コレト
[四大陸]
男子 宇野昌磨 羽生結弦 鍵山優真 （補欠）友野一希 山本草太
女子 紀平梨花 樋口新葉 坂本花織 （補欠）横井ゆは菜 本田真凛
ペア 三浦璃来/木原龍一
アイスダンス 小松原美里/ティム・コレト
[世界ジュニア]
男子 鍵山優真 佐藤駿 （補欠）本田ルーカス剛史 須本光希
女子 河辺愛菜 川畑和愛 （補欠）吉岡詩果
アイスダンス 吉田唄菜/西山真瑚 （補欠）高浪歩未/池田喜充
発表されていた選考基準から、候補になった選手を見てみる。
[世界選手権]
＜男子＞
①全日本選手権優勝者・・・宇野昌磨
②A)全日本2位・3位・・・羽生結弦 鍵山優真
B)グランプリファイナル上位2名・・・羽生結弦
C)ワールドスタンディング上位3名・・・羽生結弦 宇野昌磨 田中刑事
③A)②のA～C
B)シーズンワールドランキング上位3名・・・羽生結弦 田中刑事 宇野昌磨
C)シーズンベストスコア上位3名・・・羽生結弦 宇野昌磨 佐藤駿
②でABC全ての項目に当てはまるのが羽生一人なので、選ばれるのは順当だろう。③でABに該当するのが田中刑事だった。ネットでは友野一希に期待する声も多かったが、1項目も該当しないので、補欠は妥当なところか。鍵山優真は全日本ジュニア優勝で世界ジュニアに内定していたので、両方は難しいという判断と思われる。佐藤駿はシニアのミニマムテクニカルスコアをまだ持っていないので、現時点では世界ジュニア一本という形だ。
＜女子＞
①全日本選手権優勝者・・・紀平梨花
②A)全日本2位・3位・・・樋口新葉 川畑和愛
B)グランプリファイナル上位2名・・・紀平梨花
C)ワールドスタンディング上位3名・・・紀平梨花 宮原知子 坂本花織
③A)②のA～C
B)シーズンワールドランキング上位3名・・・紀平梨花 宮原知子 坂本花織
C)シーズンベストスコア上位3名・・・紀平梨花 宮原知子 坂本花織
②③で1項目しか該当しない樋口新葉が選出されたのは、やはり全日本フリーの演技が素晴らしかったということだろう。宮原はなんだかんだ言っても安定感と経験がある。川畑和愛はシニアのミニマムテクニカルスコアを持っていないので、佐藤駿と同様、まずは世界ジュニアということになる。
[四大陸]
＜男子＞
A)全日本10位以内・・・宇野昌磨 羽生結弦 鍵山優真 田中刑事 佐藤駿
友野一希 山本草太 須本光希 佐藤洸彬 島田高志郎
B)ワールドスタンディング上位6名・・・羽生結弦 宇野昌磨 田中刑事 友野一希 山本草太 島田高志郎
C)シーズンワールドランキング上位6名・・・羽生結弦 田中刑事 宇野昌磨 山本草太 友野一希 佐藤駿
D)シーズンベストスコア上位6名・・・羽生結弦 宇野昌磨 佐藤駿 田中刑事 鍵山優真 山本草太
四大陸は「できるだけ国内選手権の優勝者を派遣するように」推奨されていると聞く。ヨーロッパ選手権と同様の格を保ちたいからだろう。そこで宇野はまず選ばれる。
羽生は自ら出場を希望したということだが、全項目に当てはまるので拒否する理由はないだろう。3人目は世界選手権と異なる選手を選ぶケースが多く、ミニマムさえあればジュニアからでも選ばれた例がある（2014/2015シーズンの宇野など）。今回はミニマムを持っていて全日本3位の鍵山優真がそのパターンになった。
これからのエントリーでは四大陸に間に合うようにミニマムを獲得できる大会がないので、佐藤駿にはチャンスがなかった。友野、山本は順位・得点ともに少し足りないという感じかな。
＜女子＞
A)全日本10位以内・・・紀平梨花 樋口新葉 川畑和愛 宮原知子 横井ゆは菜
坂本花織 新田谷凜 本田真凛 永井優香 吉岡詩果
B)ワールドスタンディング上位6名・・・紀平梨花 宮原知子 坂本花織 三原舞依 樋口新葉 白岩優奈
C)シーズンワールドランキング上位6名・・・紀平梨花 宮原知子 坂本花織 横井ゆは菜 本田真凛 樋口新葉
D)シーズンベストスコア上位6名・・・紀平梨花 宮原知子 坂本花織 松生理乃 横井ゆは菜 山下真瑚
男子同様、まずは優勝の紀平。樋口新葉は今季の出場大会がまだ少ないので、ワールドスタンディングを上げるためにも希望したものと思われる。坂本は本来の力を取り戻すチャンスというところか。横井ゆは菜にもチャンスをあげたいが、、、川畑和愛はミニマム取得が間に合わないので残念。
全日本に出場できなかった三原、白岩がワールドスタンディングでは上位にいるのがちょっと悲しい。
[世界ジュニア]（対象年齢の選手のみ）
＜男子＞
①全日本ジュニア優勝・・・鍵山優真
②A)全日本ジュニア2位・3位・・・佐藤駿 本田ルーカス剛史
B)ジュニアグランプリファイナル出場・・・佐藤駿 鍵山優真
C)全日本上位3名・・・鍵山優真 佐藤駿 須本光希
D)シーズンワールドランキング上位3名・・・佐藤駿 鍵山優真 須本光希
E)シーズンベストスコア上位3名・・・佐藤駿 鍵山優真 三宅星南
全日本ジュニア優勝の鍵山は内定していたが、佐藤駿もA～E全項目に当てはまり、議論の余地はなかったと思われる。須本光希がまだジュニア対象年齢でミニマムも保持、全日本の出来からいって補欠として妥当。本田ルーカス剛史も勢いがあって、今後の成長が期待される。
＜女子＞
①全日本ジュニア優勝・・・河辺愛菜
②A)全日本ジュニア2位・3位・・・川畑和愛 吉田陽菜
B)ジュニアグランプリファイナル出場・・・なし
C)全日本上位3名・・・川畑和愛 吉岡詩果 河辺愛菜
D)シーズンワールドランキング上位3名・・・荒木菜那 河辺愛菜 川畑和愛
E)シーズンベストスコア上位3名・・・松生理乃 荒木菜那 川畑和愛
女子も全日本ジュニア優勝の河辺以外では、川畑和愛が全項目に当てはまって迷う必要がなかったと思われる。全日本ジュニアで振るわず全日本出場を逃した松生理乃や荒木菜那が、シーズンワールドランキングやシーズンベストスコアでは上位にいたが、残念ながら補欠以外は対象外。
全日本で良かった選手が世界ジュニアでも活躍する例が多いことから、補欠は吉岡詩果になったのかな？
佐藤駿や川畑和愛は来季以降のシニア出場も視野に入れて、ババリアン・オープン、スプリングトロフィーなどの大会に派遣されるかもしれない。
鍵山優真、河辺愛菜、アイスダンスの吉田唄菜/西山真瑚は1月10日からのユースオリンピックに出場する。これについては次に。
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