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向こう側に行った人

2013年05月13日 23時17分02秒 | 

 昨日流れた訃報。俳優の夏八木勲さんが、73歳で死去。
 今日もニュースで取り上げられていた。
 昨年膵臓がんが判明したが、周囲に病気を知らせず、仕事を続けていたのだそうだ。
 私の父も膵臓がんだったが、25年も前のことで、手術する前の検査ではわからなかった。胃の不調を訴えて検査入院して、胃を調べても大腸を調べても特定できず、、、どこかにがんがあると予測した状態で手術してみたら、膵臓からだった。転移がひどく、手のほどこしようがなかった。
 夏八木さんは手術をしない選択をしたそうな。今の時代は仕事が続けられる程度に、それなりに安定した状態をある程度の期間保つことができるのだろう。
 わりと強く印象に残っているのはNHK朝ドラ「鳩子の海」。戦後の社会になかなか馴染めないでいる帰還兵の役だった。
 原発事故を題材にした昨年公開の主演映画「希望の国」で、高崎映画祭の最優秀主演男優賞を受賞。ニュースでも一部が流れていたが、この映画のことを全然知らなかったので、とても気になっている。見てみたい。

 俳優座養成所の“花の15期生”の一人だという。
 現在活躍している人は、秋野太作、赤座美代子、小野武彦、栗原小巻、高橋長英、浜畑賢吉、林隆三、前田吟、三田和代、村井国夫、、、なるほど。
 昨年亡くなった地井武男や、一昨年亡くなった原田芳雄も。これぞ女優!といいたくなる艶っぽさが忘れられない太地喜和子も。
 どれかの記事にあった“同期に原田芳雄さん、林隆三、地井武男さん、太地喜和子さんがおり、後に「花の15期生」と呼ばれた”等の表記で、ふと気づいた。
 健在の人は芸能人だから、記事中で敬称はない。故人はもう芸能人ではないから、一般人と同様に“さん”がつくのだ。
 “さん”がついてる人は、向こう側に行ってしまった人なのだった。

 ご冥福をお祈りします。

コメント
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