去る8日、神奈川県立青少年センター別館青少年サポートプラザで、今年で8回目となる青少年支援団体合同フリーマーケット「フリ・フリ・フリマ」(以下「フリマ」と略)が開催され、第1回から参加している当スタジオも例年どおり参加しました。
今年は、去年までとは方針を変更し、今年で3回目の参加となる地元藤沢市内に所在するNPO法人「湘南市民メディアネットワーク」(以下「湘メネ」と略)と初コラボ。模擬店を「ヒュースタ湘店」と名づけて共同出店し、出し物は湘メネの専門技術を活用して当スタジオ代表の丸山がゲストと対談するインターネット番組を配信することになりました。
ところが、お互いに多忙な団体どうし、打ち合わせが進まず連絡調整がうまくいかず、出し物の場所やスケジュールが直前まで決まらかったので、広報する日数がなかったうえ最も大切な「当日の人員確保」が後回しになってしまいました。
そのため当日は、模擬店の店番は出し物の番組の時間帯以外は丸山がほとんどひとりでつとめざるを得なかったので、番組の写真撮影係が不在となったうえ、その番組をインターネットで視聴した人数もごく少数にとどまりました(その後収録された動画を視聴してくださる方は増えています)。
番組は「青少年支援メッセ番外編『まるさんのひき・ひき・ひっきー! ~ひきこもり当事者と楽しく深く語ろう~』」というタイトルのトークライブ。座席のスペースがない位置にブースを置いてネット配信するスタイルですので観覧者募集を行ないませんでしたが、館内に番組開始の告知がアナウンスされたこともあって、ブースの前には10数人の人だかりが。急きょ椅子が出される予想外の盛況ぶりで、あらためて勝山氏の人気と注目度を見せつけられました。
トークは丸山と勝山氏との出会い、勝山氏の著書『安心ひきこもりライフ』の好調な売れ行きやNHKの番組で紹介されるなどの反響といったところから始まり、当事者と支援者の立場の違いや「心や就労の支援」(丸山)と「経済支援」(勝山)というお互いの“支援イメージ”の違いを確かめ合ったり、勝山氏が丸山のメールマガジンから、丸山が勝山氏のブログや著書から、それぞれ影響を受けた点を指摘したり、「いじめられても不登校できない理由」を考え合ったりと、息の合ったトークが繰り広げられました。
そのなかで丸山は、勝山氏から出される耳の痛い支援者論や当事者への経済支援策などにうなずかざるを得ないという感じで、終始勝山氏ペースでトークが進み、最後は勝山氏が坂口恭平氏の著書『独立国家のつくりかた』を紹介して終了となりました。
ほんとうにあっという間の1時間で、丸山としてはうまくできずに終わってしまったという悔いが残ったトークライブでしたが、周囲からは「面白かった」という好評の声をいただいてホッとしているようです。
模擬店のほうは、フリマ全体の来場者数が減少しているなか、湘メネが服飾類を販売したことから客足が去年より増え、また不登校・ひきこもり専門紙『Fonte』に載った丸山の写真のどこが加工されているかを出題する「まちがいさがし」も行なわれるなど、去年より活気がありました。
なお、当スタジオは翌9日、座間市市民健康センターで開催された第1回の「あすなろっこ祭り」(フリースペース「あすなろ」を中心としたイベント)にも出店し、丸山が「椅子取りゲーム」の第3戦に優勝するなど、2日続けてのお祭り参加を通じて出会いや再会を楽しみました。
当スタジオとしては、来年は結成されたばかりの地域団体ネットワーク「湘南ユースファクトリー」(番組の配信サイトの名義になっています)の各団体に共同参加を呼びかけて、今年の反省点を克服したいと考えています。来年は9月15日(日)の予定です。今からスケジュールを空けておいてくださいますようお願いいたします。
動画共有サイト「USTREAM(ユーストリーム)」で『まるさんのひき・ひき・ひっきー!』を観る