最終日は天候に恵まれた。
235号線をひた走ると、見覚えのある恵庭岳(1320m)、風不死岳(1103m)、樽前山(1041m)が次第に大きく眼前に現れてくる。
千歳から支笏湖、そして恵庭岳の肩を経て札幌へいたる山岳ルートは、両方から走ったことがある。自分の汗が沁みこんでいる山々は自分の分身のようなものだ。
いつものように5:30くらいから走りはじめる。午前の入りとしては一本(始めの小休止までのラン)で30kmくらい走ると調子がいい。
途中、ウトナイ湖のほとりにできた道の駅で休憩。自転車でツーリングしているドイツ人や中国人の女の子が湖畔でテントから起き出したところ。
サイクリストの女の子達と旅のよもやま話に一段落すると、日本人と思しき若者と挨拶。
一見草食系男子だが、26日かけて福岡から自転車でやってきたという。
しかもその装備が驚愕ものだ。
なんと普通の泥除けなしのクロスバイクに、荷物はすべてリュックサック!テントは持たずに寝袋だけの野宿!パンクの修理はこの旅で初めて経験したそうだ!そして、パンク修理用にバカでかい空気入れまで持参している!
訊けば、生まれて初めてのサイクリングだそうだ。28歳の彼女と別れたばかりのセンチメンタル・ジャーニーでもあるとのこと・・・。
iPhoneで地図を読み、Twitterなどで友達をつくりながら北上してきたそうだ。
なんでも京都の町で知り合った某会社の社長から飯も宿も手配してもらい、行く先々で社長さんの知人、友人を紹介してもらい、いろいろ世話になりながら旅をしてきたそうだ。
訊けば、W大学社会学部の5年生という。去年は1年間アイルランドに留学に行っていたそうだ。いいなあ。この大学には昔から奇人変人が多く輩出しているが、こういう奴を見ていると、なるほどと妙に納得してしまうのだ。
というものの、茶髪君も自分のことを相当な奇人変人OBと見なしている様子がありありと。
類は友を呼ぶとはこのことか!?
彼を前にして、キャンピング自転車やら、ランドナーやらの講釈はもはや無意味であると達観。
ordinary miracleをそっと自分へ引き寄せて顕現させる道具として身近な自転車を使って、自分なりのやり方で走ってきたわけなのだから、立派な(あるいは恐るべき)サイクリストだ。
そんなこんなで意気投合して、札幌まで一緒に走ることになったのだ。
ラーメン+ギョーザ+ライスのセットを山岡屋で御馳走してから、幹線道路を避けて、北広島から札幌北広島自転車道でゆったりと話しながら走る。
「26日間でなにか学んだものってあるかい?」
「壁をとりはらって、すべてにオープンになることです。そうすれば道は開けます」
スゴイな。
俺が25のことはなんて言ってたっけ?
"Each of us has a bicycle within, to be safe and free"
札幌駅にて彼と握手して分かれ、僕は札幌ハウスYHへ。
鶴居から札幌まで襟裳岬を経て470km。
明日の札幌市立大学の講義にはかろじて間に合うことになった。
翌朝の講義は9:30から。早朝、身軽になった自転車で北大のキャンパスを散歩がてらポタリング。
クラーク博士曰く、
"Boys be ambitious"
この言葉は次のように言い換えてもいいのかもしれない。
"Boys be with ordinary miracle today"
この日の走行距離 95.93km
235号線をひた走ると、見覚えのある恵庭岳(1320m)、風不死岳(1103m)、樽前山(1041m)が次第に大きく眼前に現れてくる。
千歳から支笏湖、そして恵庭岳の肩を経て札幌へいたる山岳ルートは、両方から走ったことがある。自分の汗が沁みこんでいる山々は自分の分身のようなものだ。
いつものように5:30くらいから走りはじめる。午前の入りとしては一本(始めの小休止までのラン)で30kmくらい走ると調子がいい。
途中、ウトナイ湖のほとりにできた道の駅で休憩。自転車でツーリングしているドイツ人や中国人の女の子が湖畔でテントから起き出したところ。
サイクリストの女の子達と旅のよもやま話に一段落すると、日本人と思しき若者と挨拶。
一見草食系男子だが、26日かけて福岡から自転車でやってきたという。
しかもその装備が驚愕ものだ。
なんと普通の泥除けなしのクロスバイクに、荷物はすべてリュックサック!テントは持たずに寝袋だけの野宿!パンクの修理はこの旅で初めて経験したそうだ!そして、パンク修理用にバカでかい空気入れまで持参している!
訊けば、生まれて初めてのサイクリングだそうだ。28歳の彼女と別れたばかりのセンチメンタル・ジャーニーでもあるとのこと・・・。
iPhoneで地図を読み、Twitterなどで友達をつくりながら北上してきたそうだ。
なんでも京都の町で知り合った某会社の社長から飯も宿も手配してもらい、行く先々で社長さんの知人、友人を紹介してもらい、いろいろ世話になりながら旅をしてきたそうだ。
訊けば、W大学社会学部の5年生という。去年は1年間アイルランドに留学に行っていたそうだ。いいなあ。この大学には昔から奇人変人が多く輩出しているが、こういう奴を見ていると、なるほどと妙に納得してしまうのだ。
というものの、茶髪君も自分のことを相当な奇人変人OBと見なしている様子がありありと。
類は友を呼ぶとはこのことか!?
彼を前にして、キャンピング自転車やら、ランドナーやらの講釈はもはや無意味であると達観。
ordinary miracleをそっと自分へ引き寄せて顕現させる道具として身近な自転車を使って、自分なりのやり方で走ってきたわけなのだから、立派な(あるいは恐るべき)サイクリストだ。
そんなこんなで意気投合して、札幌まで一緒に走ることになったのだ。
ラーメン+ギョーザ+ライスのセットを山岡屋で御馳走してから、幹線道路を避けて、北広島から札幌北広島自転車道でゆったりと話しながら走る。
「26日間でなにか学んだものってあるかい?」
「壁をとりはらって、すべてにオープンになることです。そうすれば道は開けます」
スゴイな。
俺が25のことはなんて言ってたっけ?
"Each of us has a bicycle within, to be safe and free"
札幌駅にて彼と握手して分かれ、僕は札幌ハウスYHへ。
鶴居から札幌まで襟裳岬を経て470km。
明日の札幌市立大学の講義にはかろじて間に合うことになった。
翌朝の講義は9:30から。早朝、身軽になった自転車で北大のキャンパスを散歩がてらポタリング。
クラーク博士曰く、
"Boys be ambitious"
この言葉は次のように言い換えてもいいのかもしれない。
"Boys be with ordinary miracle today"
この日の走行距離 95.93km
思えば、欧州の方は、いつも通勤や買い物に使っている自転車に寝袋をくくりつけて走り出すわけですから、これが自然の姿かも。
それにしても、オープンマインドというのは立派! これに限りますね。
キャンピング自転車、ランドナーの微細な違いやパーツに異常なこだわりを見せるサイクリスト諸兄と僕が逢ったお兄ちゃんを対置してみると面白いですね。
正規分布に収まらない、どこか異常値を持った人のほうが面白いですよね。同類?
いつも通勤や買い物に使っている自転車に寝袋を括りつけて走りだすというのが、自然でカッコいいですね。
そういう忘れていたカッコよさに触れました。