3月に愛媛大学医学部付属病院へ仕事に行った。その帰りに予定していた四国~山陽の「しまなみ海道」チャリティ・サイクリングが震災の影響でやむなくキャンセルとなってしまい、その代わりに利根川、小貝川方面を120km走ってきた。
このチャリティ・サイクリングをご支援いただいた皆様、ありがとうございました。
このところ、震災、津波、原発事故と重なり、新学期のあれやこれや、原稿書きなどがたまってしまい、自転車に乗れていなかった。反省。
HDC(全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会)の有志が、こぞって被災地におもむき、亜急性期、生活支援気のボランティアを一生懸命に行っている。
MLには胸を締めつけられるようなシビアなこと、悲しい出来事など、次々とポスティングされている。朝一番でタメ読みしてから走り、このチューリップ畑の風景に遭遇。
ここは、もしかして地上の天国なのか?毎年訪れている場所だが、こんなにも素敵な場所に見えたのは初めてだ。
地震のために15cmくらいの段差ができている。
北印旛沼のサイクリングロードは地盤がもともと軟弱なため、いたる所に亀裂、崩落が。
このあたりは震度6弱を記録したが、道はズタズタだ。
北印旛沼。なにもなかったような湖面のたたずまい。
崩落現場には復旧工事のあとが。
利根川にでると、リトルリーグの子どもたちが野球の練習をしている。
ほのぼの。幸せな風景。
利根川のサイクリングロードが乗っかっている堤も、強烈にやられていた。
しかし、復旧工事が進んでいる。
気持ちの良い舗装がバラスになっている。さすがクロスバイクやロードの人たちは入ってこれない。
こういうときは650AX26インチ1・3/8のランドナーは重宝する。
布佐の栄橋で利根川を渡り、茨城県へ。
ここまで約50km。ほぼノンストップでここまで走ってきたので腹がペコペコ。
カミサンにつくってもらった特大サンドイッチをベンチに座ってパクパク食べていると、なんと地震が。
やだね。
そして、小貝沿いのサイクリングロードをひた走る。
折り返し地点の間宮林蔵記念館。「よみがえるカリスマ平田篤胤」(荒俣宏・米田勝安)に間宮林蔵と平田篤胤には交友があったと書かれている。
この記念館のいいところは無料開放。しかも、林蔵の生家の茅葺の家で昼寝、ごろ寝もできる。傑出した秀才、探検家、学問を究めた行動の人、林蔵のことを思いつつ、しばし縁側でごろ寝して休息。(不謹慎)
間宮林蔵の銅像が庭に立っている。
利根川水系の下流には香取市があり、伊能忠敬は香取の出身。そして林蔵は、直接、忠敬の門をたたき、当時最先端の測量技術を学んだそうだ。
その結果、林蔵の測量の精度があがったという。忠敬がスケジュールの都合上全ての蝦夷地を測量できなかったので、残りの蝦夷地を間宮が代わりに測量して測量図を作ったそうだ。その結果、蝦夷以北の地図は最終的に忠敬の測量図と間宮の測量図を合体させたものになったという。
帰り道は、向かい風。はーはー、ぜーぜー。
おまけに左膝のアウトサイドがキリキリ痛みはじめた。とほほ。
速度は15km/時に減速。120kmはさすがに身にこわえるわ。
でもはしらにゃならんのだ。
約束の旅。
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