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このところ、東南アジア方面にからむことが多くなってきている。
マニラのAsian Institute of ManagementのToby CantoのCase-based Learning and Case Methodの知的興奮度◎のワークショップに参加したのが2週間前で、先週は、インドネシアでプロジェクトを立ち上げている石崎浩之さんにお目にかかった。
石崎さんは、L.A.のUSCでMBAを取得後、日本に帰ってきて外資系コンサルティング会社PwCでキャリアを積み、その後独立起業したそうだ。
彼はインドネシアの農村地帯で、無線メッシュネットワーク技術によるインターネットインフラを構築するプロジェクトを、インドネシアから日本にやってきている留学生といっしょに立ち上げつつある。
まあ、アメリカ帰りの人たちはよほど自覚的でないと、アメリカかぶれになってしまってアメリカ批判ができなくなってしまう。お遊び的ゴガク留学、ただの遊学からトップスクールへのdegree取得を目的にするハードコアな留学生まで、だいたい同じ傾向だ。そして、その後は、日米の関係性のなかで生きてゆこうとするのが大半。
さて、これから世界経済をリードする「豊穣の半月弧地帯」をいち早く海洋史観の視点から描き出したのが、川勝平太の「文明の海洋史観」。ちなみに、札幌で会った鷲田先生は、川勝氏が拡張させる着想を得た「文明の生態史観」の梅棹忠夫氏と交流があったそうで、面白い話をたくさん札幌で聞いたのだが・・・まあ、それはそれとして、「豊穣の半月弧地帯」にはチャンスが溢れんばかりだ。
次世代起業は、この「豊穣の半月弧地帯」をターゲットにするくらいの戦略的国際性がいるんじゃないのか。この地域には日本から2-4時間で簡単に行けるという地の利がある。そして、この地域でのビジネス言語は圧倒的に英語化しているので英語ができる人にとっては仕事がとてもやりやすい。
「閉じられた言語」日本語の窮屈な世界に内向している人にはこのチャンスが全く見えない。でも、見える人にはハッキリ見える。
成長へのパスと事業モデルの変遷を日本やアメリカで経験していれば、いくらネット経済で地域間技術ギャップが縮まっても、1.2.3次産業を含めて活用できるノウハウは大きいからだ。
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