よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

Alfrescoに見るデュアルライセンスモデルの進化

2006年05月14日 | オープンソース物語
ECM分野のオープンソース企業、Alfrescoのライセンス体系の変更は示唆に富む。その新体系は彼らのサイトにて発表されているとおりだ。

AlfrescoのECM製品は100%オープンソースとなった。ただし、商用利用の場合はライセンスフィーを支払うものだから、言ってみれば、MySQLと近似したモデルか。オープンソースはサービス領域を活性化させてゆくと、常々言ってきたが、Alfrescoの今回のライセンス体系変更は、トレーニング、サポート、コンサルティングなどのサービス領域重視を反映させた(せざるをえない)ものだと思われる。

同社サイトによると;
「Small Business Network」 $2,995/year、20ユーザまで。
「Enterprise Network」 $7,500/CPU/year、ユーザ数無制限。

Enterprise版はCPUライセンスでユーザ数無制限となっているところがevolutionary and revolutionary。もっとも、エンタープライズCRM界隈では、サイトモデルなど言って、「初期投資+ユーザ数無制限」型は実質的なCPUライセンスによってもたらされる顧客価値に近い。ライセンス収入を減じてもユーザが得る費用対効果を最大化して、サービス領域での収益拡大機会を確保してゆくというシナリオでは必然か。




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