よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

3つの責任と新しい成果主義

2005年05月07日 | ニューパラダイム人間学
明確な役割分担のなかで他者に説明できる成果を生み出す3つの責任、つまり役割責任、成果責任、説明責任こそが企業組織オペレーションの基本だ。

明確な役割分担のなかで他者に説明できる成果を生み出す責任は、人事制度をデザインするうえでも重要な考え方だ。クライアント、自社を問わず経営にあたってはこの考え方を重視している。年齢、年功、性別、学歴、抽象的な潜在能力ではなく、具体的な行動を通していかに役割を果たせるのか、いかに成果を生み出せるのか、いかにチームや個人の成果を説明できるのかを人事、組織運営の基本とすべきである。

組織にパティシペートする個人は、組織への貢献を通して間接的に社会の発展に貢献することとなる。貢献度は、間単に表現すると以下のようになる。

      貢献度 = 役割責任の大きさ X 役割責任の達成度

      役割達成度=f(能力資質、目標達成行動)

成果主義のもとでは、貢献度が高まれば報酬が上がるし、貢献度が低くなれば報酬は下がることとなる。では、どのようにして貢献度を高めてゆくのか?

答えは単純明快だ。より大きな役割を自ら進んで組織のなかで作り上げる。そしてその役割のなかでせいいっぱいがんばり役割をこなしてゆく。こうすれば、貢献は必然的に大きなものとなってゆく。逆に大きな役割をとりたがらない、役割責任を達成しようとしない、能力を磨こうと努力しない、目標を達成しようと創意工夫しない人は、貢献度は低いものとなり必然的にペイやキャリアも高まらない。

ただし、結果=成果となってしまうと狭義かつ短期的な結果しか眼中に入らなくなるからよくない。結果に至る役割行動のプロセスと結果の和が、成果である。このような成果を尊重し、デザインし、組織のなかで共有してゆく。プロセスの中にはフロー体験を得られるような工夫が欲しいものだ。新しい時代の成果主義の行きかたである。