散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

札幌市交通局電車事業所

2018年07月14日 13時36分41秒 | Weblog
グッと南側に移動し、次は札幌市交通局電車事業所の見学である。事業所の建物内で受付をすませ、その廊下へ。そこには「ポラリスの妖精 Romenちゃん」のポスターが貼ってあった。この何でも萌えキャラを作るセンスって、どうなんだろうか。



そして整備工場側へと出る。

 

当然のことながら夏には出番のないラッセル車。これは4台保有しているとのこと。前方に取り付けるササラの一つ一つは岩手県の真竹で作られたもの。それを棒状に組み合わせて、車両に取り付けるのは交通局の職員さんがやるのだとか。日本でも札幌と函館にしかないササラ電車である。



そして見学のことも意識してだと思うが、ポラリスと最古型の電車が並んでいる。右側の電車は昭和33年~36年にかけて製造されたもので、やはり故障はそれなりに多いとのこと。



他にチョコレートのラッピングをした赤い角型の電車があったが、他の地域では郊外路線にも使われているため、最高速度は80km/hくらい出ると言っていた。札幌市内では街中でもあり、信号も多いため、そんな速度で走らないのは言うまでもない。

今回の見学ではかなりのベテラン局員の方に説明頂いたので、なかなか興味深い話を聞くことができた。

ラム

2018年07月14日 12時46分48秒 | 食べ歩き
昼食もせっかくここまで来たのだからと、大倉山クリスタルハウスのレストラン「RDO」へ。店に入ると、ジンギスカンの香りがする…。これはジンギスカンにビールと行きたいところだが、残念ながらあまり時間が無い。3名はラムザンギカレー、私を含めた2名はラムハンバーグセットを注文する。

幸いそんなに待たずにラムハンバーグも到着。ご飯、中華スープ、サラダ、ラムハンバーグのセットである。



ラムハンバーグにはキャベツ、もやし、玉ねぎ、ニラと要するにジンギスカンで使うような野菜が添えられている。そしてハンバーグの表面にはゴマがまぶしてある。早速ハンバーグを食べて見ると、タレはジンギスカン味。ラムの味も結構するが、ゴマがなかなか効いているところがポイントか。料理としては美味いのだが、ラムをストレートに出してよ、という気がしないことも無い。



ま、なかなかの味だった。店は眺望がかなり良く、窓に向かって座る席がお勧めかも(私たちは人数の関係もあり、奥側の席だった)。そして、夜ともなると夜景がきれいなのかもしれない。



例のエスカレータを下って駐車場に戻り、次の見学地に出発だ。

オリンピックミュージアム

2018年07月14日 11時51分17秒 | Weblog
本日は某団体の活動として、札幌市内のいくつかの施設を周ることになった。なかなか公共交通機関では行きにくい場所や、行くきっかけがない場所も多いので、今回はありがたいイベントだ。

そこそこ暖かい朝、日差しは強くないのがいい。



集合は札幌駅の北口方面。まずは5人で移動開始。



自動車で20分程度かな、オリンピックミュージアムの駐車場に到着。結構、海外からの観光客が多い。ここは私の家からもさほど遠くないので、事前に一瞬「ここへ直行して待ち合わせしようかな?」と思ったのだが、本当にそうしなくて良かった。距離は近いが、山の上だけに歩いてきたら相当苦労したであろう。

駐車場とミュージアムの間もかなりの高低差があり、長いエレベータで移動。



そしてオリンピックミュージアムに到着。今回は伝手があり、学芸員さんに案内してもらうことになった。



ここはもともと「札幌ウィンタースポーツミュージアム」だったのが、リニューアルしてオリンピックミュージアムに変わったのである。そのことにより、IOC直轄の施設となり、29か国にあるオリンピックミュージアムとの連係ができるようになったそうである。よって、夏のオリンピックに関する展示もあるのだが、やはりメインは冬季オリンピック関連の展示となる。

これが札幌オリンピックのメダル。メダルは当然のことながら予備を作っておくので、それを展示しているとのこと。



次は札幌オリンピックの70m級ジャンプ、笠谷、今野、青地が実際に使っていたスキー板だ。木製だが、かなり高価なもので自分たちで補修しながら使っていたとのこと。



札幌にスキーのジャンプ台が初めてできたのは、1931年の事。60m級のジャンプ台を建設するのに、当時のお金で5万円かかったらしい。ジャンプ台の事を「シャンツェ」というのは普通に通じるような気もするが、これはドイツ語なのだそうだ。あまり深く考えたことが無かった。

そしてこのミュージアムのもう一つの目玉が、体験フロアである。ジャンプやボブスレーの体験ができるコーナーがあるのだ。ちょうど人がいなかったので、早速、スキージャンプ大倉山というのを体験してみたが、私のジャンプ飛距離は93mと大失敗に終わった。後でやった人が、145mのバッケンレコードを出していたので、非常に悲しい記録である。

そして次はテイクオフ・タイミングというジャンプのタイミングを計るもの。残念ながらこちらも大したことのない飛距離に終わった。私って、運動神経が無いのよね。



他にアイスホッケーのキーパー体験、ボブスレー滑走体験などを試し、いやー、ここに来たかいがあった。ミュージアムから外に出ると、大倉喜七郎男爵顕彰碑がある。



今回は他のメンバーも迷ったものの、せっかくだからということで大倉山ジャンプ台のリフト券も合わせて購入したのだ。ま、ついでだから行ってみるか。



くらいの気持ちだったのだが、ジャンプ台の上から見る景色は素晴らしい(凄まじい?)ものだった。これ、近くに行けと言われても足がすくんで行けないような気がする。



景色を眺めて、下りもリフトを使って戻って来た。ここで青空が見え始め、暑くなってきた。



ちなみにジャンプ台だが、120mのK点を123mに伸ばすための工事をしている最中であった。

平常運転(3)

2018年07月12日 19時27分55秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は少し天気も回復気味か。歩いても寒くなく、暑くなく程よい気温で、すすきのの手前まで移動。久しぶりにバー「C」に行くか。

1杯目はウイスキーソーダ割り。ちなみにいつも同じものを飲んでいるが、フェイマスグラウスソーダ割りに、レモンを入れてもらっているのだ。

2杯目は「モヒート」の案内を見ると飲みたくなる、ミントジュレップ(←ひねくれ者?)。マスター自家栽培のミントがたっぷり入っている。今年はやや涼しいので、ミントの生育はさほど良くないそうだが、その代わりにモヒートなどを頼む人も少ないので、バランスはとれているらしい。


→ミントの葉は上に乗っているだけでなく、底にもたっぷりある。

3杯目はミントジュレップに使ったワイルドターキー8年が気になり、ストレートで飲んでみる。こういうのも久々。

それではちょうどいい時間を過ごしたところで、帰りますか。外に出るとまだ空は明るい。


平常運転(2)

2018年07月11日 19時38分15秒 | 飲み歩き・琴似界隈
今日は何とも湿りがちな天気。地下鉄で琴似駅まで移動してから、二十四軒の居酒屋「F」へ。まだ時間が早く、先客も3名と空き気味だ。いつものごとく、酎ハイを頼み、通しはジンギスカン。写真は味付け途中のを出されて、一口食べてしまった所。この後、一旦回収されて、味付&レンジで加熱後に再到着。最初はあまりにも味が無いので、驚いたよ。



最近はマンガの「銀河英雄伝説」の連載も再開され、ありがたいことだ。具沢山おからを注文。



焼き物はあっさりとささみがいいね。



そうすると、タレ味のものが食べたくなる。



これが平常運転の一日の締めであった。



パッとしない空だ。

平常運転(1)

2018年07月10日 20時17分44秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
3泊4日の出張(←もはや旅行)から帰ってきて、今週は平常運転へ。といいつつ、月曜日は休みで火曜日から出社する。仕事はほどほどに切りあがって、すすきののバー「N」へ。

1杯目は珍しくジントニックでスタート。思ったほど甘くなく、いい感じだ。



出張というか旅行の話をしながら、2杯目はラム+カンパリ+ブラックサンブーカのカクテル。思ったよりラムの甘味がハッキリしているのと、サンブーカ効果は強い。色は上から見ると茶とも黒ともつかない色になり、横から見ると赤が混じっているという不思議な具合になる。


→上にのっているのは金粉。

3杯目は迷った結果、テキーラギムレット。時にテキーラの風味を楽しむのはいい。



ここで会うと話をする常連氏が来たので、もう1杯。ラフロイグセレクトカスクのソーダ割りだ。

 

少し飲みすぎたかもしれない。これにて帰宅。

気の進まない買い物

2018年07月09日 13時23分56秒 | 食べ歩き
今日は新古書店に立ち寄ってから、あまり気の進まない買い物で、服などを買う。私はどうも服の購入が苦手で、来ているものは実は10年選手も多い。先日出たボーナスでYシャツ、私服のシャツ、Tシャツなどを購入。本当はもう少し買うべきものがあったが、精神的に耐えきれず、それは次の機会にしよう。

というところで、琴似のカレー店「MD」へ。今日は平日なのでランチメニューがあり、ラムカレーにライスセット(サラダ付き)を注文。ついでにラッシーも頼んでしまおう。



さほど時間がかからずランチが到着。そうだよなあ、単品メニューよりはボリュームが少ないんだよな。考えて見ればそれは当たり前だったが、だとするとチキンティッカがつくセットでも食べられたかもしれない。



さて、カレーはというと、前回スパイシーマッシュルームマサラを単品で食べたせいかもしれないが、どうもカレーの本場感が少ないような気がする。うーん、まあしょうがないのかなあ。これだと単品の方が満足感が高いが、それはそれで量も多いんだよなあ。



いろいろ悩んで昼食終了。それとサラダについてきたフォークがとても小さく、食べづらかったな。

この後、西区民センターで本を借り、自宅に帰ってきたところで、少し雨が降って来た。危ない所だった。

20180709最近読んだ本

2018年07月09日 10時45分10秒 | 読書
■「日本懐かしカード大全」堤哲哉
懐かしさのあまりつい購入。やはりカードになるだけの話だと、有名作品ばかりで知らないものが無い。ちなみに私は仮面ライダースナックは残さず食べていた。あれを捨てるという発想はなかったなあ。

■「ねじまき片想い」柚木麻子
片想いが仕事の、また推理の原動力になるというお話。

■「江戸春画考」永井義男
図版が多く、うっかり通勤中の読み物として持って行ったときは、少々恥ずかしかった。

■「巨神覚醒 上下」シルヴァン・ヌーヴェル
謎の巨大ロボットが多数、世界の主要都市に出現。彼らの目的は何なのか。謎めいていた目的が判明した時、理論的には一理あるものの、ちょっとそれは酷いんでないかいと言わざるを得ないものだった。これを解決する手段はあるのか? そして、次の最終巻ではいったいどんな風景を見ることができるのか?

■「われらはレギオン2」デニス・E・テイラー
惑星系の資源を収奪しながら進む異星人との出会い。主人公たち(意識をコンピュータに移した知性体)は地球への侵攻を食い止められるのか。

■「めしばな刑事タチバナ30」坂戸佐兵衛、旅井とり
今回はキャンディ特集。純露、いちごみるく、チャオ、落花あめなどが思い起こされる。

■「深夜食堂20」安倍夜郎

閉店253

2018年07月08日 20時39分55秒 | 写真館

琴似の裏通りにある居酒屋が閉店。おそらく料理の質は良かったのではないかと思うが、個人的にはボリュームがあり過ぎるように思えて、行ったことはなかった。札幌の中心部から移転してきて数年、なかなか難しいものである(他の場所への移転かもしれないが)。

天候が悪くなかった東京(13)

2018年07月08日 19時22分36秒 | 飲み歩き・東京
ちょっと遅い昼食兼昼飲み。疲れがたまってきたため、帰りの飛行機も当初は17時だったのを16時に早めた。日曜日の早い時間とあって、新橋では開いていない店が多い。こんな時は、迷いなく「V」だ。

甘味の無い紅茶ハイを頼み(しかも安い)、火照った体を冷やす、冷やしトマトでスタート。続けて、小いわしの南蛮漬けであっさりと、しかし栄養を取って行こう。





紅茶ハイをお代わりし、スタミナの元、レバーフライを食べる。だしソースに辛子をたっぷり、これは美味い。



まだ時間も早いとあって、他の客は4名ほど。外ももちろん明るい。



そして最後に納豆オムレツ。納豆にはちゃんとネギも混ぜ込んであり、これが今どき150円。150円払っても作ってくれる人、いないよね。





最後、主食で締めようと、回転寿しの「I」へ。最近よく行く店は開いていなかったのだ。しかも、店内撮影禁止ということで写真はない。国盛の冷酒を頼み、つぶ貝(握りたて)、いわし、マグロ、しめ鯖(いただけなかった)、穴子でフィニッシュ。うーん、もう一つか。



何とも高湿度の新橋から、そろそろ羽田空港に向かうとしよう。



飛行機は1時間早めたものの、機材到着遅れで何と20分の遅延。当初予定から40分早いのだが、何となく精神的にまいる。飛行機は隣に体格のいい方が座ったため、睡眠に逃避したまま新千歳空港に到着。

エアポートは札幌どまりだったので、本屋さんに立ち寄ってから、地下鉄で帰宅。



最近の出張のように23時帰りではなかったので、多少体が楽だ。少し酒を飲んでから寝ることにする。

天候が悪くなかった東京(12)

2018年07月08日 13時21分28秒 | ART
早く寝たため、4時頃起床。窓の外が真っ赤な朝焼けになっている。



今日の気温は31度の予報か。暑くなりそうだな。東京最終日なので、荷物を全部持って歩かなければならないのも面倒である。ぶつぶつ言いながら、9時少し前にホテルをチェックアウト。京急蒲田の駅からスタート。大門で乗り換えて六本木へ。



■国立新美術館「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」。開館30分前に着き、先に荷物をロッカーに預け、トイレに行ってからチケット売り場に並ぶ。この作戦はお勧めである。チケット待ちの人は、私の前にはざっと20人くらいだろうか。10時販売開始という話もあったが、9時45分にはチケットが売り出され、美術館内の展示会場入り口へ移動。こちらは私の前に200人くらいかな?

10時少し前に入場が始まる。予想よりちょっと前倒しというのはストレスがたまらなくていい。ところで、行列にグループメンバーが並んでいるからって、横入りしてくる人がいるよね。あれ、世の中的にはOKという見解が多数派になったのだろうか? 今回特に、行列整理の係員がわざわざロープを外して入れてあげていたので、とても疑問が湧いたのであった。

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ジャック=ルイ・ダヴィットと工房「マラーの死」:この作品が見られるとは! 非常に嬉しい。
「トガをまとったティベリウス帝の彫像」:トガが少し透き通ったような感じさえしてくる傑作。
「胴鎧をまとったカラカラ帝の胸像」:市民からは暴君との評判、軍人には人気のあった皇帝らしい顔をしている。

ジャック・サラザン「5歳のフランス国王ルイ14世」:真鍮で出来た彫刻作品。英明そうな顔をしているな。
フランチェスコ・マリア・スキアッフィーノ「リシュリュー侯爵ルイ・フランソワ・アルマン・チュ・プレシ」:国王でもないのにこのゴージャスな像はやってくれている。
アントワーヌ=ジャン・グロ「アルコレ橋のボナパルト」:人間らしさのある青年ボナパルト。髪も長くバサッとした自然な感じだ。



アンヌ=ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾンの工房「戴冠式の正装のナポレオン1世の肖像」:円熟味を出したナポレオン。
クロード・ラメ「戴冠式の正装のナポレオン1世」:レース飾りの透かし彫りなど、服装の繊細さをも表現し、いわゆる神格化された像。
フランチェスコ・アントンマルキ「ナポレオン1世のデスマスク」:そして誰にでも死は訪れる…。

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「フランス王太子、オルレアン公フェルディナン=フィリップ・ド・ブルボン=オルレアンの肖像」:描写の隙の無さと、手の妙なカーブはまさにアングル。
ディエゴ・ベラスケスの工房「スペイン王妃マリアナ・デ・アウストリアの肖像」:膨らんだスカートと面長の顔はベラスケス調だ。よく見ると、服の細かい描写は適当に見えるのもベラスケスっぽい。
マリー=ヴィクトワール・ジャトコ「「国王の嗅ぎ煙草入れ」のためのミニアチュール48点」:18~19世紀のフランスの君主として、ルイ15世、16世、アントワネット、ナポレオン1世の肖像が取り上げられている。うーん、激変の時代だ。

サンドロ・ボッティチェリ「赤い縁なし帽をかぶった若い男性の肖像」:ヤマザキマリ風の表情。現代に通じる肖像だ。
レンブランド・ハルメンスゾーン・ファン・レイン「ヴィーナスとキューピッド」:神話の人物だが、実は妻子をモデルにしたものらしく、人間味あふれる姿になっている。しかしこの作品、あまり取り上げられていないせいか、注目している人がとても少ない。
エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン「エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像」:伯爵夫人34歳の時の肖像だそうだが、全くそうは見えない愛らしい顔。これは描いてもらいたい人、多かっただろう。

オーギュスタン・パジュー「エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン」:こちらは本人のテラコッタだが、確かに美人さんだよね。
「女性と子供の肖像」:大仏パンチパーマでエリマキトカゲ状の襟をつけた服を着る女性。これは怖い。
フランツ・クサファー・メッサーシュミット「性格表現の頭像」:口にテープを貼り、顔をしかめた男の象。芸術から外れた方向に踏み出しているかも。

他にゴヤ、アルチンボルドの作品も出品されており、なかなか面白い展示であった。混雑度合いは1室の最初の部屋だけ諦めると、かなり快適に見ることができた。展示会場の一番最初にある展覧会解説を真剣に読む人たちがあれだけいるというのも不思議である。

 

歩いて根津美術館に行こうと思っていたが、道に迷う。途中の道路壁にあった、北川純「ジッパー」。他にも数点作品があった。



ものすごく迷走して、根津美術館到着。やたらに人が多いと思ったら、今回の企画展の最終日のようだ。

■根津美術館「はじめての古美術鑑賞」。
「堆朱楼閣人物文大香合」:図柄の彫だけでなく、地の文様が実に細かい。
「嵯峨山蒔絵硯箱」:大太鼓をデザインし、その周りは漆黒という洗練ぶり。
「石山寺蒔絵源氏物語箪笥」:源氏物語を入れる専用の箱。優雅である。

飯塚桃葉「百草蒔絵薬箪笥」:一つ一つの箱に文様を入れる、その力の入れようったらなかなか無いかも。植物表現で繊細さではアルチンボルド越えと言っても過言ではないかも。
澤田宗沢斎「秋海棠蒔絵盆」:トンボの羽根のふんわりした表現が素晴らしい。

「はじめての」と言うだけあって、蒔絵や螺鈿の技法を丁寧に紹介していた。まあ、そんなに覚えようとも思わないのだが。



この他の作品としては、以下。
「油滴天目」「堆朱花文天目台」:13世紀中国のもの。これは重文ですらないのか。
「釈迦多宝仏並坐像」:2体の仏像が並んで座り、片方が右手てツッコんでいる風景。
「刷毛目茶碗 銘 八重葎」:修復の接ぎがあるのと、色が好みである。

暑さの中を歩いたせいで気力がなくなり、ここから新橋へ移動。そろそろ帰る準備だ。

天候が悪くなかった東京(11)

2018年07月07日 23時17分56秒 | 飲み歩き・東京
蒲田の東口に出て、居酒屋「S」にでも行こうかと思ったが、最近テレビに出たばかりのせいか、店内に待ち客がいる模様。並んで待つまではしたくなく、ここから迷走することになる。

またもや蒲田の西口にでて、バーボンロード付近をふらふら。よし、良くわからないが300円中華小皿料理の「S」に行ってみよう。何度か蒲田でこの手の店に行ったことはあるが、ここは初めてだ。

店内はあまり広くなく、カウンター席に座る。980円のちょい飲みセットがあるので、これにしよう。飲み物はウーロンハイ、つまみにピータン豆腐とレバニラを選択。

ウーロンハイを飲みながら待っていると、先にピータン豆腐が来た。真っ赤な見た目に驚いたが、そんなに辛いわけではない。ラー油に棒棒鶏のタレを合わせたような味で、結構旨味が感じられて、これはいい。


→しかし、タレを少々シャツに飛ばしてしまった…

続いてレバニラも到着。ちょっと油が強いが、多めのレバーに歯触り良く炒められた野菜、これが小皿(といっても、量はそこそこある)で出てくるのは実に嬉しいね。



飲み物は甕だし紹興酒を追加。できれば食べ物ももう一品と思ったが、腹一杯になってきた。ここは無駄な通しもないし、もっと腹の減っているときに本格的に来てみたいね。



店の人は中国の方のようだ。混雑前の時間帯は、親父さんとお手伝いの娘さん(小学校高学年くらい?)でやっている模様。土曜日とはいえ、家業の手伝いをするのは大変だな。

 

というところで、酒は飲めるがもう何も食べられない状況になり、夜に備えて買い物をしてから、ホテルに戻る。時間は何と17時、私も年老いたものだ。ということで、ここから満腹を抱えて、仮眠をとる。

19時過ぎに目を覚まし、シャワーを浴びるが、あまり腹が減らない。20時過ぎにそこそこの大きさの地震がある。ホテルの8階にいるので、ちょっと揺れも大きく感じられたかもしれないが、体感は震度3であった(ニュースを見ると、東京は震度3だった模様)。やはり地震は怖いね。

21時前になってから軽く一杯。つまみは豚しゃぶサラダと軽いものにしておいたが、なかなか箸が進まないなあ…。

 

ということで、ダラダラした後、24時頃に就寝。

天候が悪くなかった東京(10)

2018年07月07日 16時11分04秒 | 飲み歩き・東京
JR蒲田駅に到着し、時間は少々早いが1軒目は大衆居酒屋の「B」へ。カウンター一人客もかなりいるが、奥で宴会もスタートしている模様。1杯目はホッピーセット黒を注文。するとなぜか、氷だけの入ったグラスとホッピー黒が来る。セットというのは焼酎はついていないのだろうか…

流儀が分からず、「中をお願いします」と頼んだところ、「あれ? 焼酎入っていませんでしたか」とのこと。間違いだというのは分かってほっとしたが、しかし飲み屋で焼酎入れ忘れるかね?



つまみは鯵なめろうでスタート。まだ時間が早いので、いきなり沢山の注文は避けておこう。なめろうはすぐにやって来たが、作り置き感が強い。



焼酎のお代わりをして、カシラ、しろを注文。ちょっと時間はかかったが、こっちの焼物はまずまずいいね。



全体に今一つのところもあり、これで終了。蒲田にも有名立ち飲み店(初日に行った「D」、多店舗展開を進めている「V」など)がどんどん進出しているので、何か特徴が無いと危ないかも。


天候が悪くなかった東京(9)

2018年07月07日 14時06分30秒 | ART
■東京都美術館「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画」。私が入った時は待ち行列がほぼなかったが、帰りはチケット売り場に100人以上の人が並んでいたと思う。明日で会期が終了となるせいか。

ジャック・ド・ラジュー「狩猟後の休息」:ブランコに乗る女性が描かれており、ブーシェ的だ。
ウジェーヌ・ルイ・ガブリエル・イザベイ「ムーア式の入口」:建物の間にある馬蹄形の入口で、これは異国風味を醸し出している。
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「夕暮れ」:夕日を浴びる二人が小さく描かれており、実にうまい。

ギュスターヴ・クールベ「水車小屋」:古典的な画を見てきて、ここにたどり着くとやはり驚かされる。これは須田国太郎ではあるまいか。
ギュスターヴ・クールベ「山の小屋」:今度は絵の具のテカりが、岸田劉生だ。
レオン=オーギュスタン・レルミット「刈り入れをする人」:今度はぐっと写実、いやリアル画に近づいてきた。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」:雰囲気は傑作なんだが、これはちょっと描写が荒っぽい感じだ。
ルイジ・ロワール「パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)」:横3メートル近い巨大な作品。全面、茶とグレーで描かれているのが、都市的であり、当時からすると未来的だっただろう。
エドゥアール=レオン・コルテス「夜のパリ」:都会の夜が描かれるようになったのも、照明ができてからの話である。

アルベール・マルケ「パリのサン=ミシェル橋」:ついに20世紀に突入。橋の上を走っているのは電車だろうか。
クロード・モネ「草上の朝食」:都市に住むからこそ、娯楽で田舎にピクニックに出かけるのである。遠見に上手いのだが、顔は意外と下手だね。



ポール・セザンヌ「ポントワーズの道」:描かれているものは普通の風景なのだが、セザンヌの画って、どっか変だよね。
アンリ・マティス「ブーローニュの森」:マチス、良いねえ。樹木を黒や灰緑色で描いているのだが、この人の色使いはなかなか思いつかない。
モーリス・ド・ヴラマンク「小川」:おや、セザンヌっぽいぞ。この人も若いときはいろいろ真似してると思う。

パブロ・ピカソ「庭の家(小屋と木々)」:家も塀も出ているのか引っ込んでいるのかわからない描き方。ピカソの作品としてはいい方だと思う。
ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め」:セザンヌのサント=ヴィクトワール山を描いたものは何点か見ているが、その中での最高傑作。力強さ、抽象といってもいい造形に圧倒される。最晩年の作品とのこと。
アンドレ・ドラン「岩の間の小道、ソセ=レ=パン」:ドランに風景画のイメージってなかった。岩と松が力強い。

モーリス・ドニ「ポリュフェモス」:この人の色使いも、ちょっと思いつかない。
アンリ・ルソー「馬を襲うジャガー」:馬の顔が見えているので、むしろ馬が勝っているかのように見える。



日本では多い、そんなにテーマ性があるとは言えないよなという展覧会だったが、いくつか素晴らしい作品を見ることができたので、満足した。この後、大物展覧会を見る気が薄くなり、東京都美術館で無料の展覧会をいくつか見る。

国立西洋美術館の「ミケランジェロ」はあまり見る気がしないしなあ。一応、上野の森美術館の前を通ったら、「ミラクル・エッシャー展」は入場まで30分待ちとのことで、迷いなく断念。上野から蒲田に移動する。ふー、疲れたよ。

天候が悪くなかった東京(8)

2018年07月07日 12時03分50秒 | 食べ歩き
さて、ちょっと腹が減ったので、食事に行こう。一応、東京藝大の学食を見るが、やはり土曜日は休み。その先へちょっと歩き、前回も来たファミリーレストラン「D」へ。

夜のことを考えて、量的には控えめに、ハイボールとローストビーフとケールの24品目彩りサラダを注文。しかし、こんなものを頼むとは、私も変わったものよ。



サラダはローストビーフはまあまあ。豆などが入っているため、食感に変化があり、まずまず満足した。





ここから戻り、「黒田記念館」に立ち寄ってから、東京都美術館へ。