散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(21) 地獄

2010年06月17日 16時46分49秒 | ART
歩く歩く歩く、汗だくになり、息切れしながら京都御所の観覧の場にたどり着く。どうも暑さ慣れしていないせいか、他の人たちは涼しい顔だが、私ひとり汗まみれで観覧開始。観光客にはやはり年配の人が多いが、恐るべき体力だ。若い人は男女比で言うと、圧倒的に女性が多い(歴女?)。



建物としては諸大夫の間→新御車寄→建礼門→承明門から見る紫宸殿→宜陽殿→清涼殿→小御所→御学問所→御常御殿と見て回る。ガイドさんがさりげなく日陰を歩いているので、その後に着いて回るが、何を案内しているのか全く記憶が無い。何しろ、小さなハンドタオルを持っているのだが、絞ると汗が落ちてしまうほどなのである。

それから残念なのは、建物の外観しか見られないツアーなので、襖絵が良く見えないことだ。せいぜい、下の写真くらいにしか見えないのである。



ということで、一回りしてグッタリ。ちょっと休憩しよう。ところで、下の写真が分かるだろうか。砂利道の一部の色が変わっているのだ。これが噂の京都御所「自転車道」である。話によると、自転車で御所を通り抜ける人は、どうもやみくもに走らずに、一定の場所を通っているようなのだ。単なる習慣なのか、御所への敬意なのかは分からない。



御所を出て、普段の私の半分の速度で歩く。とにかく一度体調を普通に戻したい。珍しく喫茶店に入り、アイスコーヒー休憩を取る。クーラーの力を借りて、次第に落ち着いてきた。さて、これからどうしようかなあ。ここが貧乏性な所で、歩いて行ける二条城に行ってみることにした。

二条城は何と言っても(91)二の丸御殿である。御殿のまわり廊下は450メートル。畳800畳という巨大空間である。見ものは以下のような感じ。

・遠侍 勅使の間:家康が豊臣秀頼を呼びつけたという場所
・式台 老中の間:障壁画は狩野探幽25歳の作とか。結構ごってりした画だ。
・四方睨みの獅子:これも探幽作。画が薄れている。
・透かし彫りの欄間:厚さ35センチの板を、両方から違う図案で透かし彫りにしたもの。
・四の間:ここにも狩野探幽の「松に鷹図」。これは自信ありげな力作だ。

ということで一周してくると、全て板張り(うぐいす張り)なだけに、足がパンパンである。まあ、私の足がへん平足でもあるからなのだが。

また体温が上昇してきて危険な雰囲気。二条城から地下鉄に乗って(普通なら歩くのだが)、四条烏丸へ。そろそろ昼食にしよう。

***
この日の午前中から夕方にかけて、ギャラリー巡りを多少したので、下記にまとめて書く。
■京都御所内・市民ギャラリー:市民の写真展。
■大丸アートサロン「梅原宏夫水彩画展」
■ギャラリーヒルゲート「ふじたにたかしペン画展」「宮村長展」
■ギャリエヤマシタ「岡田豊の油彩と水彩デッサン展アフリカンヴァイブス」:アフリカの動物を描いた作品。
■ギャラリーきむら「田中得行個展」
■ギャラリーカト「京都産業大学写真部3回生春展」
■ギャラリーf「塩見和代展」:なかなかパンチのある水彩。安易に綺麗でない。
■タカシマヤアートギャラリー
■マロニエ「長谷川政弘展」:白く穴のあいた机・椅子・箱が展示会場内に配置され、黒いリンゴと砂時計がその上にある。静かなインスタレーション。
■同「黒川紳輝展」:箱を扁平にした形が中につられている。TVを裏から見たようだ。
■ギャラリー古都「溝縁ひとし展」:芸子さんの写真展

実はこの日の京都では気温が33度を越えた。そんな中、このギャラリー巡りの成果は素晴らしいものだと自画自賛できる。但し、今日はゆったりした日のはずだったが、いつもと変わらぬ全力走破となってしまった。性格は変えられない。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(20) 今日は自由

2010年06月17日 08時23分25秒 | 食べ歩き
今日は朝ややゆっくり。旅行計画を立てた時に、行きたいところを全部詰め込んでしまうと、ものすごいハードな日程になってしまった。当初は4泊5日の予定だったのだが、それではあんまりだ、と5泊6日の日程に拡大したのである。

そんな訳で、今日は京都御所の見学予約を入れているくらいしか予定のない日なのだ。のんびり京都の街を歩いてみようということなのだが、どうも暑くなりそうではある。まずは朝食。やっとホテルの朝食が終了し(プランの関係上、朝食が付くのは3日間だったのだ)、「I」コーヒー本店へと向かう。

京都らしいコーヒーショップで優雅に朝食をという狙いなのだが、まずは店が見つからない。午前8時から小学生の通学に交じって、汗だくになる。やっと店を発見して突入。



店内に入っていくと、京都の旦那衆らしき人たちがすでに大勢いる。禁煙席を依頼すると、雰囲気のある大広間のような所から、別館のややメルヘンっぽい部屋にされてしまった。部屋的には、大広間の方が良かったな…

気持ちを切り替えて、注文したのは「京の朝食」というセットメニュー。最初に小さなオレンジジュースがでてくる。それからハムエッグ、サラダ、クロワッサンのセット。もちろん砂糖とミルクの入ったコーヒーがその後に出てくる。



ハムは香り良く、スクランブルエッグの柔らかさは絶妙。アスパラとニンジンは温められており、陰に隠れているポテトサラダは非常に素朴な味わい。これは手をかけてあるのが良く分かるなあ。

朝食を食べ、コーヒーを飲んでここでのんびりできれば、実にすばらしい一日のスタートなのだが、京都御所見学の時間が迫ってきた。御所の見学には時間指定の事前申し込みが必要で(不要な時期もある)、昔はハガキで申し込むという悠長さだったのだが、今はインターネット経由で申し込みができるのだ。

店を出て、御所方面へと急ぐ。どうもこのままでは集合時間に間に合わないような…

20100616滋賀の写真

2010年06月16日 23時43分02秒 | 写真館
初めて滋賀県に足を踏み入れた。といっても県の南西側だけである。

延暦寺の手前。霧はでるわ、寒いわ。



三井寺の弁慶鐘。重文である。



京都が1200年、奈良が1300年。ならば大津は1400年だ!



石山寺から見た琵琶湖。湖の南端というか、川のようになっている部分。



大津の街中を走る、京阪電車。いいなあ。



大津商店街は県庁所在地とは思えない、ローカルな雰囲気。





大津駅の食堂。何だか一昔前だ。ちなみに決して馬鹿にしている訳ではなく、駅ビルが何でもかんでも同じような建物になってしまう中、貴重な雰囲気だと思う。



大津駅前では「返せ! 北方領土」とのアピールが。これは非常に珍しいのでは。


京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(19) 近江だった

2010年06月16日 20時58分02秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
17時を過ぎ、JR大津駅周辺で事前調査しておいた居酒屋「T」へ。開店すぐで、誰もいないカウンターに座ることができたが、予約のメモが目に入る。どうやら今日は60人近い予約を受け付けているようだ。



しかし、ここは予約・飲み放題・宴会だけのおおざっぱな店ではなかった。ビール小を注文し、通しは冷やしナス。まずは近江牛すじ煮を頼んでみよう。



ちょっと辛そうに見えるすじ煮を食べてみる。辛さ控えめなので、辛子もつけて食べてみる。これが素晴らしく美味い。滋賀県には近江牛という名物があったのだ。煮込み加減はもちろんだが、すじといっても肉っぽい部分もあり、中々の噛みごたえである。



次に琵琶湖小鮎天ぷら。何だか「琵琶湖」と地名が付くだけで、美味しさアップの気分である。味はもちろん、軽やかにしてほのかな苦みが良い。滋賀の地酒、明尽に切り替えよう。





さて最後に、近江牛の美味さに感心した私は、珍しく近江牛特上鉄板焼というのを注文してみた。私は居酒屋ではどちらかというと手をかけて料理したものが好きで、肉を焼くだけというメニューを注文するのはあまり無いことである。

出てきた特上はこんな感じ。



早速、焼いてみる。



なるほどねえ。確かに美味いよ。しかし、脂の味という感じが強くて、自分の好みはもう少し肉っぽいものなのだなあと実感する。これは決して肉質のせいでも、お店のせいでも無くて、私自身の好みなのであろう。

でも、ここは名居酒屋で本当に満足。大津で一杯やる時には、間違いなくお勧めである。お店の人も元気に働いているし、何と言ってもオーナー氏(らしい人)が骨を押しまず陣頭指揮を取っている所が気に入った。帰り際に「札幌から来たのですが、本当に料理美味かったです」とオーナー氏に言って店をでる。

JR大津駅の売店で鮒寿司を購入。私も飽きない男だが、今度のは原材料のところに「ニゴロ鮒」と書いてあるので、これまた楽しみだ。

ここから上栄町駅というところまで歩き、京阪電車で京都市役所前へ。たった20分程度で京都市のど真ん中まで到着してしまうのだ。しかしここは無人駅のため、どこから乗ったのか発駅証明書というのを機械から発行してもらう。





京都に戻り、3度目の「KS」へ。1杯目はジンフィズ+ビタース。ジンは5回蒸留しているという、クリアでパンチのあるフィフティパウンズというジン。

2杯目はアクアビット+ボウモア13年、得意のカクテルだ。バーテンダー氏も「興味深いので、ちょっと味を試させていただきました」と言っていたが、どうだっただろう。飲んでみたところ、このカクテルを初回でここまで私に会わせて作ってくれるとは、非常に嬉しくなるような出来栄えだった。



3杯目はブランデー+フェルネブランカ+キュンメルと、これまた私好みのリキュールを使った苦いカクテル。これで今日はしめにしたい。



ちょっとだけ残念だったのは、3回中2回、カウンターでずっとバーテンダーとしゃべっている女性がいたことである。バーでそれはやってはいけないことだ。その理由の一つは、バーテンダーはお客さん全員を相手にするのであって、特定の人の相手のみをするのではないからだ。もう一つは、バーはいくら人恋しくても、少しだけ恰好をつけるところだからだ(←何言ってんの、というセリフだな)。

ホテルまで徒歩で帰り、馬鹿じゃないの→37252歩。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(18) 名物に美味いもの…

2010年06月16日 16時41分56秒 | 食べ歩き
あるものを購入した私は、石山寺から浜大津へと移動。



ここからJR大津までのあたりが、大津市の中心部になるのだろう。浜大津から歩いてすぐの琵琶湖埠頭まで行き、予想通り売店があったので日本酒を購入。琵琶湖を見渡すことのできる芝生に座る。



そう、私が購入したものは、あの食べられない人もいるという琵琶湖名物「鮒寿司」である。滋賀県に来たからにはこれを食べない訳には行くまい。早速パックを開けて指でつまんで食べ、日本酒を一口。うーむ、なるほど。こういう味なのか。



鮒寿司は臭いがダメという人が多いと聞いていたが、特に臭いという訳ではない。私が一番強く感じたのは酸味である。鮒の卵の部分は食べやすいが、鮒の身の部分と付け込んだご飯部分は、思い切り「酸っぱい!」と言いたくなるほどの酸味だ。

とりあえず日本酒を買っておいてよかったと思う。やはり酒と合わせるのが一番なのだろう(お茶漬けという話もある)。でも珍味だけあって、一人で全部食べるのは厳しいな。卵のところ全てと、身は大部分食べ、ご飯の部分(地元の人以外は食べないとも)は残して終了。今写真をみると鮒の種類としては「ギンブナ」と書いてあるが、他のも試してみたいところではある。一番、本格的なのは「ニゴロブナ」らしいのだ。



さて、ここから時間つぶしで大津市散策。街を歩いたり、県庁で資料を探したりしながら、JR大津駅の方へと向かう。


京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(17) 観光はこの辺で

2010年06月16日 15時31分59秒 | ART
さて、今度は石山寺だ。東大門から入る。



「石山」の名前の由来となった珪灰石。境内のど真ん中に巨大な岩があるのだ。



どうやら、(89)本堂は良い写真が無いようだ。次の写真は(90)多宝塔である。



もう観光はこのくらいにしておいて、寺の前の売店であるものを購入。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(16) 滋賀の寺

2010年06月16日 13時23分25秒 | ART
三井寺を見学。斜面にあるため、結構疲れる。寺巡りをしていて見かける人たちというのは、やはり年配の観光客が多い。しかし、その人たちは仲間うちで移動しているせいなのか、バスで運ばれているせいなのか、異常に元気な人が多い。私でもだんだん息が上がってくるような所を、次々と見て回っているのだ。

それはともかく、まずは食堂。



続いて、(88)金堂。



次は閼伽井屋の龍の彫刻。左甚五郎作と伝えられるものである。



それからなかなか雰囲気のある三重塔。



他にも沢山建物があるのだが、あまり写真では区別がつかない。三井寺駅に戻り、機関車トーマス号で、石山寺駅へと向かう。




京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(15) やられた

2010年06月16日 13時06分38秒 | 食べ歩き
さて、そろそろ昼食の時間である。坂本は石積の街として風情のある所だ。蕎麦が名物らしく、北海道の蕎麦チェーン店の名前の由来となった名店があるのだ。しかし、関西圏ではどうも蕎麦を食べる気がしない。




→老舗な感じの蕎麦屋。

結局、坂本から京阪電車で三井寺駅まで移動。こちらは街の真ん中に琵琶湖疏水(水路)が引かれており、その側に良さそうな日本料理店があったのだが、休業日である。迷ったまま三井寺方向に歩いたが飲食店がない。結果的には、…(言葉を濁す)。




→琵琶湖疏水。

どこのお店だか薄々想像がついてしまうかもしれないが、生ゆば蕎麦というのを注文した。蕎麦ならば坂本で食べるべきだったか…、この思いがまさしく的中。あまりにも歯ごたえゼロの超駄蕎麦である。つゆもかなり甘く、口に合わない。具は湯葉はまだしもだったが、かまぼこ、甘すぎる椎茸、とどうしようもない。



まあ、こういうこともあるさと、三井寺に入る。


→三井寺の仁王門。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(14) 初滋賀

2010年06月16日 12時13分22秒 | ART
朝3:00頃から断続的に目が覚め、結局5:30起床。段々、おじいちゃん化が進行している模様。6:00から4千歩ほど散歩をして朝食。また変わりばえのせぬメニューで残念。

京都駅まで歩いて、バスで延暦寺バスセンターを目指す。今日は初めての滋賀県突入となるので、非常に楽しみである。天気も雨の予報だったのだが、結果としてはほぼ降らなかった。



バスに乗って40分程、京都市内をぐるぐる回るだけで、一体どうなるのと思っていたが、突然山を登りだし、比叡山を目指す雰囲気になってきた。道は狭いうえに曲がりくねっており、二日酔いだったら確実にリバースしていたのではないかと思う。何とか延暦寺の観光入口までたどり着いたが、次なる予想外は半そでだと寒いことであった。我慢して国宝殿に入る。


→滋賀県大津市に突入。


→琵琶湖が見えてきた。

この国宝殿では四天王立像、五大明王等、見どころのある仏像が展示されていたが、国宝はなし(建物のネーミングはどうだろうか)。続いて、大講堂を眺めてから鐘楼へ。この鐘、50円で鳴らしてよいと書いてあるので、折角だからやって見た。観光客がいることを除いては深山幽谷の雰囲気に、鐘の音がピッタリである。







さて、いよいよ(87)根本中堂だ。残念ながら前門を入ると撮影禁止になっていたので、はっきりとした根本中堂の写真はない。建物の中身は、仏像等を配置する所が非常に奥深く、趣きのある建物であった。花の天井絵もかなり良い状態で残っており、一見の価値はある。



まあ、見物はこの辺で終了として、坂本に降りるケーブルカーに乗る。30分置きの運転ということで、やや小走りに急ぎ、ぎりぎり間に合った。これは全長2025メートルの、日本一長いケーブルカーだそうだ。かなりの高角度で山を下る。



途中にはトンネルもあり、登りケーブルカーとのすれ違いもあり、あっという間の乗車であった。ちなみに、駅舎も登録有形文化財とか。






20100615奈良の写真

2010年06月15日 23時36分20秒 | 写真館
奈良の写真である。

JR法隆寺駅前すぐにあった、食堂のショーケース。ここは何だか美味しそうだった。法隆寺からバスで帰ろうとしてはまるくらいなら、駅に戻ってここで食べればよかった。



ここはあまりそそられなかったのだが、「柿ざるうどん」が名物のよう。麺がオレンジ色なので、柿を練り込んでいるのだろうか。



鹿せんべいを買うオジサンを、後ろから狙う鹿。弱肉強食である。



立体せんとくん。一段と気持ち悪い。



さらに知名度の低い、まんとくん。彼は「時を超えて旅する、さすらいのタイム・トラベラー。遷都1300年祭を前に、奈良に現れました」と、公式HPに紹介があった。



どこが特徴なのか分からない、大仏ラーメン。



以上

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(13) 奈良繁華街

2010年06月15日 21時33分23秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
夕方、奈良の繁華街を歩く。大体、土地勘が戻ってきたところで、居酒屋「K」へ。



まだ時間が早かったので、4番目の客となった。まずはビール、それからきもやき(半分)を注文。ビールを飲んでしばし、続いて貴仙寿を燗で注文。これは(明治元年創業の豊澤酒造が作っている)地酒とのこと。





ご主人も「時間がかかってすみません」と気を使ってくれた、きもやきが登場。レバ、砂ずり、キンカン等が入った煮込みである。そういえば、向こうの人は砂肝ではなくて、砂ずりというようであった。



このコッテリした味わいと、部位による食感の違い、酒にもよく合うのである。結構なボリュームがあり、さらにこの店の名物料理である串カツも確かボリュームがあるのである。少々恐れをなして、煮こごりと貴仙寿をもう一合追加。

煮こごりは何だろう、肉っぽいというか、魚の煮こごりじゃない感じがする。味はそんなにくどくないし、量も適正でホッとした。今日の食べるものはこのくらいにしておこう。



ところで、今日初仕事らしいバイト氏がいるのだが、それを微妙にいじるオッサンが、私はどうにも気に食わない。メニュー内容に不慣れなバイト氏に、色々とどうでもいい質問をし、いちいち確認するバイト氏をみては「仕事ってものは、云々…」と仲間内でごちるオッサン。

手前が学生時代どれほどのもんだったんだよ! 今じゃ証拠がねえから、偉そうな口がきけるけどなと思うのである。私だって、今から居酒屋に就職すれば、もちろんいろいろなことを事前に確認しておくだろうし、メニューへの目配りもきちんとできるだろう。しかし、二十歳前後でバイトで入ったら、そんなに分かってないと思うんだよね(それをいつまでも良しとする訳ではない)。

ジジイのしたり顔が不愉快で、まあこの辺で切り上げておくか。勘定をしてくれたのが、初心者バイト氏だったので、帰り際に「仕事頑張ってな」と一声かけておいた。不真面目にやっているならともかく、きちんと真面目に取り組んでいたのである(知識不足は否めないが、これから解消できることだ)。

今日の奈良は雨がちだったのだが、アーケードがあるので繁華街を歩くのは楽だ。街の中心部の方向に移動し、事前に調査しておいたバー「D」へ。前回行ったバー「H」も健在のようだったが、まだ開店時間前のようだったので、断念したのである。



バックバーをしばし眺め、この雰囲気はウィスキーかなということで、バーテンダー氏に「平凡でなく、といって強烈すぎないお勧めを」と中途半端なことを言ってみた。そこで出てきたのが、タリスカー18年。値段も教えてくれたのだが、それは多分安いはず。早速、飲んでみることにした。

なるほど、タリスカー10年の味とはかなり違うが、モルト香の突出しないバランスの良い味。それでいて、流石18年という奥の深さも感じられる。よし、この注文をベースにして、もうひと味違ったものを推薦してもらおう。

で、登場したのがトマーチン18年。最初かたくなな感じもしたのだが、バーテンダー氏のお勧めもあって、ちょっとだけ加水してみることにした。するとどうだろう、突然爆発的に味が変わり、非常に甘く感じられるようになったのである。これは面白いし、美味しいウィスキーと言えるだろう。



電車で京都に戻らなければならないので、この辺にしておこう。何でもかんでもピート香至上主義はどうだろうとか、今の「ヤング」モルト主義はいささか気に入らない等、いろいろウィスキーについて語ってくれた店主であるが、バーテンダーとしては重大な欠点が気になる。そこさえ何とかなれば…。多分、一生行くことはないので、詳しくは書かないし、店名も分からないようにしておこう。

近鉄奈良駅に戻り、面倒だったのでちょっと贅沢に特急で京都に戻る。流石に特急と名前が付くと、特急料金(結局500円だった)が必要になる。車内放送を聞いていると、1号車に喫煙ルームがあるらしい。これは周辺に臭いがもれない限りにおいて、中々よいサービスではないかな。



京都に戻り、またバスで四条大宮へ。夕食らしいものを食べていないので「OS」へ(またか…)。麺類が食べたくなりちゃんぽんを注文。あっさり味なので、途中からラー油を少し足して食べてみた。悪くなかったが、今にして思うと、一番オーソドックスなラーメンを食べてみるべきだったような気がする。



本日、雨のせいもあって21472歩。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(12) また国宝連発

2010年06月15日 16時15分28秒 | ART
奈良国立博物館「大遣唐使展」。さあ、これがまたとにかく見どころ充実(疲れる)の展覧会であった。見た国宝をまずリストアップしよう。



(46)文館詞林:割と個性を殺した、淡々とした字。
(47)諸尊仏龕:25体の仏像が所せましとみっしり配置されている。
(48)聖観音菩薩立像:こんなお近くで、背中まで見せていただけるとは。
(49)福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品:三彩小壺の彩りが美しい。
(50)入唐求法巡礼行記:歴史的な価値だな。
(51)小野毛人墓誌:小野妹子の子だそうだ。
(52):船王跡墓誌:金属板である。
(53)堂盤法華説相図:これは見た記憶がある。
(54)栗原寺三重塔伏鉢
(55)興福寺金堂鎮壇具
(56)東大寺金堂鎮壇具
(57)誕生釈迦仏立像及灌仏盤:天上天下ポーズを取る釈迦。像が大きい。
(58)金銅八角燈籠火袋
(59)春秋経伝集解巻第二十六
(60)伝行賀坐像:唐に31年暮らし、日本に戻った時に日本語を忘れて上手く問答ができず、悔し涙を流したという人だ。
(61)海獣葡萄鏡
(62)海磯鏡
(63)花鳥彩絵油色箱
(64)金銅密教法具
(65)大宰府公験
(66)三聚浄戒示
(67)普賢延命像:象の頭が三つあり、色も良い傑作。
(68)国清寺求法目録
(69)伝菅公遺品

もう力が尽きそうだ(見ていた時も、書いている今も)。続いて、興福寺。阿修羅像達が出張されている間に、宝物蔵がリニューアルされたのだそうだ。確かに前回まではコンクリート倉庫みたいだったのだが、今回は「展示室」と呼んでも良い感じになっている。見た国宝は以下。

(70)板彫十二神将像:動きを出すためか、小首を傾げる姿が多い。
(71)山田寺仏頭:造形的には傑作といえるだろう。
(72)梵鐘
(73)燈籠
(74)法相六祖像
(75)金剛力士像:セリフをつけると「北斗剛掌波」というところか。力技である。
(76)天燈鬼、龍燈鬼
(77)十大弟子像
(78)八部衆像:阿修羅像はすっかり修学旅行生にも人気である。
(79)千手観音
(80)木造十二神将立像
(81)木造文殊菩薩坐像
(82)木造維摩居士坐像
(83)木造四天王立像
(84)東金堂



(85)五重塔



(86)北円堂



これで五重塔も3つ目だし、四天王とかいくつ見たのか覚えてないや。この辺で許してもらって(誰に? 何を?)、奈良の街で飲んで帰ることにしよう。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(11) またサイゼか

2010年06月15日 14時04分40秒 | 食べ歩き
法隆寺からバスで奈良駅に戻るが、これが大失敗だった。交通費が3.5倍、時間は倍はかかっただろう。我慢していると、「CI-CA」という電子カードがあることに気がついた。中のI-CはICカードを表しているようだが、音で言うと「シーカ=鹿」ということなのであろう。



さて近鉄奈良駅で、茶色っぽいからだに角の生えたぬいぐるみ(後姿)に遭遇。これは例のお方では…、と前に勇んで回ってみると…。ちぇっ! せんとくんじゃなくて、ただの鹿じゃねえか。あの当初は気持ち悪いと言われながら、徐々に浸透して人気が出てきた(のかも知れない)せんとくんにあってみたかったのになあ。



よし、ここで昼食だ。近鉄奈良駅では、駅ビル内に「S」があるのを見つけてしまった。手頃だから良いか。赤ワイングラスととれたてキャベツのぺペロンチーノだ。これで約500円で、味もまあまあだから、文句は言いにくいところだ。




→キャベツの甘味とニンニクと唐辛子のパンチが効いている。

よし、残された時間で奈良国立博物館と興福寺に行こう。

京都・奈良・滋賀の旅 国宝99連発(10) 奈良へ

2010年06月15日 12時29分49秒 | ART
目が覚めると日本がカメルーンに勝っていた。ニュースで要点を1回だけ見れば十分である。朝食はほとんどメニューが変わらず、つまらない。市バスで京都駅へ移動し、8:08JR奈良行きへ乗る。



JR奈良駅で乗り換えて、法隆寺へ。修学旅行の時に来たのかもしれないが、全く記憶がない。



さて、ここから国宝のオンパレードとなる。
(19)南大門



(20)中門
(21)五重塔



(22)金堂



(23)大講堂
(24)経蔵
(25)鐘楼
(26)東室
(27)聖霊院



(28)綱封蔵
(29)食堂
(30)東大門



(31)夢殿



それから金堂、大宝蔵院、夢殿等において、仏像の類を見る。
(32)釈迦三尊像
(33)薬師如来坐像
(34)四天王立像:戦士というよりは、能吏といった風情の四天王である。
(35)毘沙門天・吉祥天立像
(36)塔本四面具:釈迦入滅時の泣き男を見てみたかったのだ。暗くてよく見えなかったけど。
(37)銅造観音菩薩立像(夢違観音)
(38)木造観音菩薩立像(九面観音):一木造りで白檀からできているらしい。
(39)木造地蔵菩薩立像:珍しく量感たっぷりの体つきをしている。
(40)玉虫厨子:思ったほど綺麗には見えない。
(41)木造観音菩薩立像(百済観音):イメージ通りのスリムなお体。袖衣のシュルっとしたフォルムがたまらん。
(42)橘夫人厨子及び阿弥陀三尊像
(43)行信僧都坐像
(44)道詮律師坐像

この他、大宝蔵殿で「法隆寺秘宝展」をやっていた。敷地は広すぎ、見るものは多すぎ、この辺で許して欲しい。すぐ歩いて行ける中宮寺へ。ここでは何と言っても(45)菩薩半跏像の一本勝負である。黒く光り、おだんご頭が可愛い。広隆寺に比べ、こちらは余裕が感じられるなあ。


20100614京都の写真

2010年06月14日 23時39分08秒 | 写真館
2日目の京都写真。

良く見えないが「京一うまい」と書いてある。試してみなかったけど。



ホテルの裏手を走っていたのだ。



フィーバー焼、2500円。豪華である。



川魚専門店で盛大にウナギを焼いていた。



普通の東寺よりさらにデラックス(DX)な東寺があるらしい。



「冷シャンプー始めました」と書いてあって、「何い!」と驚いたのだが、翌朝の新聞の4コママンガにもこのネタが使われていた。この辺じゃ普通のことなのか?



京都駅すぐに渋い飲食店街があるのだが、今回も行けなかった。5時から開いている店が少ないんだよ。



当然、営業していないレコード店。