散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090412最近読んだ本

2009年04月12日 20時23分08秒 | 読書
以下、図書館の7冊。

■「奇天烈食道楽」村松友視
dancyuに連載していた食エッセイ。読んでいるはずだが、それなりに楽しく読めた。

■「食べる日本語」早川文代
飲食にかかわる表現を集めて解説した本。「美味しんぼ」からの引用が一番目立つとは、何と影響のあることだろうか。私もブログで食べ物に関することを書いていながら、貧困な表現には反省する次第である。

■「あんまりな名前」藤井青銅
いろいろな変な名前を取り上げた本。大沼の近くにある「貧乏山」や、変な地名「南あわじ市市市」。「チビオオキノコ」という矛盾した感じの名前で、さらにキノコではなくて”虫”であるというもの、等。

■「日本語は死にかかっている」林望
書いてあることは正しいんだが、妙な正しさの香りが漂ってくる。いくら美しくないと言っても言語は変化するものだというのは、どうしようもないことである。それを「死にかかっている」と決めつける人が、先に死んでいくのだな。

■「「ギャグ返し」講座」浅井企画放送作家セミナー
シャイな人が苦しい状況を、他人を気づ付けずにギャグでしのぐための本。しかしそのギャグがあまり面白くないのだ。

■「人生を一瞬で変える旅に出よう」本間正人、大社充
「学ぶ旅」の勧めらしいが、もっとゆるい旅でも悪いことはない。パックツアーでも見る目があれば、何かを見出すことはできるのではないか。

■「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」宮崎里司
周りがすべて日本語しか使わないし、あとがないということが理由の一つであろう。それから無事に残れることができた人の話を読むと、皆、積極的で明るいことが分かる。

20090412最近読んだ本

2009年04月12日 15時39分17秒 | 読書
■「女ひとり寿司」湯山玲子
かなりハードルの高い寿司屋の名店に次々とチャレンジ。お店もさることながら、相客の良しあしがその日の印象を決めるあたりは、バーと近いものがある。私も実は寿司屋さんはなかなか苦手で、一人焼き肉の方が気楽である。

■「レッドシフトランデブー」ジョン・E・スティス
超空間を進む宇宙船の中では、光速度が秒速10メートルほどになり、すぐに相対論的現象が発生してしまう状況。このハードSF的な面が主題かと思いきや、宇宙船内での殺人、ハイジャック、そして謎の宗教惑星へということで、急に冒険SFに転じる。ま、面白いことは面白い(再読)。

■「にっぽん入門」柴門ふみ
伝統的な祭りや観光地を見て回る旅エッセイ。年を取ってくるとだんだんこういうものを求めてしまうのだ。

■「シンデレラティース」坂木司
歯医者嫌いの主人公は母親にだまされて歯医者の受付のバイトを始めることになる。歯科医院は良い人ばかりだが、患者は謎を抱えた不思議な人がやってくる。その態度の裏にあるのは何か?

■「バラインダガル銀河の最期 ペリーローダン359」フォルツ、クナイフェル
銀河中心のブラックホールが巨大化し、ローダンの漂着している惑星が壊滅寸前。しかも宇宙船のコンピュータに異星のコンピュータが融合してしまい、信用していいのかどうか分からない状態に。さあ、どうなるの。

以下、図書館の2冊。
■「3日で打てるこども囲碁入門」横内猛
子供がおじいちゃんに囲碁を教えるスタイルの本。大体のルールが分かったが、何となく視野の狭い私には無理な気がする。

■「小さないけばな」安丸彌生
やはり、ちょっと、興味が…

春めく札幌

2009年04月12日 14時20分59秒 | 食べ歩き
今日の札幌はかなり暖かいのはよいが、少々埃っぽい。二十四軒の「PE」でランチ。今日の前菜は左上から時計回りに山菜のキッシュ、レモンとパセリの自家製ソーセージ、ホワイトアスパラのグリエ、オレンジの下にあるのがカスベのテリーヌである。



山菜のキッシュはいろいろ山菜がたっぷり、しかし軽やかな味。ソーセージは切ると肉汁がでて、付け合わせのじゃがいものサラダが予想外の味だ(ポテトサラダとはずいぶん違う)。今年初のホワイトアスパラを食べつつ、カスベは食べやすく良い感じにまとまっている。オレンジとの相性も良いね。

主菜は「ジュラ風って何ですか?」と聞いたところ「カツレツのようなものです」とのことで、桜姫鶏のジュラ風だ。付け合わせは下にキャベツ・リンゴ・胡桃かな? たっぷりとついている。そして何より桜姫鶏が美味しい。香辛料の香りがしながら、火の通りが実に良いのだ。しっかりした鶏の味がやさしく食べられる仕上がりだ。自分でやると、もっとバシバシに揚がってしまうからなあ。



最後にデザート。春らしい桜色のワインゼリー、グレープフルーツのソルベが中心部にあり、ショコラのリュスティック、ミントと苺のミルクレープが添えられている。ワインゼリーが大人の味なので、グレープフルーツは苦味をおさえたマイルド味。これで調和がとれているのだろう。



食べ終わってから、陽気に誘われ、少し散歩。まずはすぐ近くのソクラテスのカフェでダム・ダン・ライさんの小作品展「Spring sparkles」。主に最近作の花と、少し前の川を描いた作品展だ。「River」という作品を見ると、何となくダラスペースの横に合った小川を思い出すなあ。この後、ライさんがやってきたが、昨年ダラスペースを訪れた私の事を覚えていてくれたようだ。ちょこちょこ挨拶と画の感想など。



その後、琴似発寒川まで散歩してから山の手図書館経由で帰宅。仕事が一段落したので、どこかで1日休みを取って、ちょっとした散歩に出かけたいものだ。


20090411ギャラリー巡り

2009年04月11日 15時24分38秒 | ART
本日は札幌市資料館→コンチネンタルギャラリー→さぱら→4プラ→ivory→ATTIC→テンポラリー→大丸→大丸ホール→富士フィルムフォトサロンの10か所。

■コンチネンタルギャラリー「つながる空気」。齋藤由貴(油彩)、佐藤あゆみ(金工)の二人展。齋藤由貴の画は、女性が主に描かれているが、何の形もない作品でも色彩だけで見せられる。佐藤あゆみは展示室中央部分に椅子作品が多くあったのが目を引いた。座面が陶板だったり、3脚の椅子は一見不安になるが、座ってみると落ち着いている。二人の作品の何となく相性の良さを感じる。

■さぱらホール「鶴見正勝 内山琴 二人展」。内山琴は「書」を展示。個人で「書」の作品展はあまり見ないような気がする。「風趣」なんて言うのは趣があるが、「仲良きことは美しき哉」なんていうのは、興ざめする。若い人にとっては、新鮮なのか?

■ATTIC「中西揚一展」。何となく懐かしく、謎めいた作品(人物画)。最小限に抑えたライトが雰囲気を出している。

■大丸ホール「東本願寺の至宝展」。狭いだろうなと思っていたが、キチキチの会場に襖絵が沢山あり見づらい。しかし、思ったよりは良い作品が来ていたと思う。

「寛政度用材運搬図屏風」:かなりの人の足が止まっていたのがこの作品だ。山奥から大木を伐り出して運搬する大迫力の屏風。美術作品というより、風俗画みたいな感じでとにかく面白い。
「花鳥図」羽田月洲:ド派手襖絵。今回はこの類の作品が多い。
「唐獅子牡丹図」望月玉泉:獅子と牡丹。獅子は飛ぶ蝶を追ってユーモラスな感じ。

「阿弥陀如来立像」:13~14世紀の作品らしい。きれいに残った切金文様が見もの。
「安養六種図」望月玉泉:6種類の鳥を配置した、巨大襖絵。
「飛天舞楽図」竹内栖鳳:天井画のために描いた草稿らしい。さすがの曲線美と宙を舞うかのような無重力感が表現されている。
「波涛大鷹図」久保田米僊:岸壁にしっかと立つ大鷹の図。巨大ですごい。

ということで、立ち飲みに寄ってしまったためここで失速。

うれしい新店

2009年04月11日 15時12分15秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
札幌駅前に新たな立ち飲み店ができた。これまでの既存店より私の好む条件に近いので、非常にうれしい。



まずは焼酎のジンジャー割り(正式名称忘れた)と牛筋カレー味。ジンジャー割りはもう少し甘みがあっても良いかな。相当にドライな味だ。牛筋は普通においしい。





続いてメンチカツと赤ワイン。メンチカツは半割にしてあったので、片側を醤油、もう片側をソースで食べる。できたてで、150円とは思えない良いつまみだ。他には焼き鳥・串揚げ・おでんとメニューも豊富。また次回、ぜひ試してみたいと思う。




2種楽しめます

2009年04月11日 12時31分12秒 | 食べ歩き

本日はやや二日酔いを抱えて、大通のカレー店「K」へ。久しぶりに来ると、本日のカレーを2種セットで食べられるメニューが新登場していた。よし、今日はシーフードと豆のカレーのようだ。

基本的なメニュー構成は1種の時と同じで、ライス・ミニナン、サラダ、ヨーグルト。食後にチャイがついてくる。2種類のカレーは多少違いがあるので、美味しく食べられた。今日は刺激を避けて辛さは普通にしておいたが、食べ終わって二日酔いも消えていた。

20090411最近読んだ本

2009年04月11日 07時20分55秒 | 読書
■「ベガーズ・イン・スペイン」ナンシー・クレス
海外の小説はものによっては読みにくいものも多いのだが、いきなりの表題作に引き込まれる。遺伝子操作で作られた眠らない子供たちの話は緊張感がある。また銀河帝国を失った「ケイシーの物語」はSFファン必読。

■「楽園への疾走」J・G・バラード
70年代ヒッピー&フェミニズムムーブメントを問うような話で、90年代に書かれた意味が分からない。

■「dancyu5月号」
日本一うまい店大集合は良いのだが、ほとんどが東京の店ばかり。

■「黒衣の女王 グインサーガ126」栗本薫
イシュトバーンがついにパロに乗り込む。意外とダメ女リンダが見ものだ。

以下、図書館の3冊。
■「将棋界の真相」田中寅彦
将棋指しの凄い逸話。ある人が旅館で麻雀牌を見て「これはダメだ。去年使った牌だ」「なんでダメなんだ?」「本当にいいのかい、それ○○で、これ△△だけど」と裏返したまま牌をあててしまったらしい。どうやら、裏の竹の目を画像的に覚えているので、全種類分かってしまうらしいのだ。何という能力なのだろう。

■「はじめてみよう言語学」佐久間淳一
ずっと気になっていた相手に対して一人称をつかうことに、説明づけがされていた。人に向かって「おのれ~!」というのって、不思議じゃない?

■「ゲームデザイナーの仕事」前田圭士
ゲームで食っていきたい人、必読の書。一般、ビジネス書としても良くできていると思う。

ちょっとした飲み会

2009年04月10日 21時56分44秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日は打ち合わせの後、間もなく転勤となるA君、転勤しないT君と飲みに行く。1軒目は私の良く行く「C」へ。

ウィスキーソーダ2杯、マティーニ、アクアビット、ギブソンと調子よく飲んだ。長い間仕事をしていながら、あまり個人的な話をしたことがないA君ともよく話した。彼は別の飲み会がさらにあるというので、別れて私一人「N」へ。

1杯目は先日試したのをさらに改善して、カルヴァドスとフェルネブランカのカクテル。比率を2対1にして、カルヴァドスの味をもっと出そうと試みたのだが、これでもフェルネブランカの方が強い。もう一息というところか。

2杯目はアードベッグスーパーノヴァ。おお、これは力強いと思うのだが、だんだん酔ってきてもうだめだ。これにて退散。

新生カクテルの会

2009年04月08日 21時34分37秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
2カ月ぶりのカクテルの会に参加。基本的に会の性質は変わらないのだが、メンバーが一人東京に転勤してしまった。

さて、今日もどんどん飲んで行こう。

1杯目:ジンソーダ
2杯目:ギムレット
3杯目:エーワン
4杯目:ブルームーン
5杯目:アラスカ
6杯目:マティーニ
7杯目:ジンフィズ…ちょっと休憩。ここまで全てジンベースで攻めてみた。
8杯目:クリサンシマム
9杯目:グラスホッパー
10杯目:グラスホッパー…アレキサンダーを頼もうとして間違えて同じものになってしまった。「あれっ?」と思ったのだが、周りの人がみな「SHさん、グラスホッパー頼んでました」と指摘してくれた。酔っているのだなあ。
11杯目:1934

と自己タイ記録(3回目)の11杯。お店にとっては何とも忌々しい客だろう。今日は食べ物も全般的に美味かった。

春大根とゴルゴンゾーラチーズのグラチネ。軽やかで熱々。



柚子塩槍烏賊と焼しらすの握り寿司スタイル。ちょっと塩気が強めだが、イカがさっぱりとしている(ちょっと形がずれてしまった)。握りで少し胃の具合を落ち着けてから飲む。



新じゃが芋の春色タラモポタージュ。タラコで全体の味を引き締めている。



今日はこの後どこにも立ち寄らずに帰宅。そりゃそうだ。

20090408ギャラリー巡り

2009年04月08日 18時45分09秒 | ART
本日は仕事終わりから飲み会の間に時間があり、大通近辺のギャラリーを巡る。さいとう→スカイホール→三越→時計台→たぴお→STV北2条ビル→大通の7か所。

■時計台ギャラリー「佐藤萬寿夫ドローイング展」。脳梗塞で倒れリハビリ中に描かれた作品展。はっきり言ってどうなのかと思っていたのだが、素晴らしい作品だ。もちろん線はぶれたりしているのだが、その色彩感覚とかわいらしい造形に脱帽である。画描きはいかなる時でも画描きなのだ、と思わせる展覧会であった。

■STV北2条ビル「渡辺貞之「存在と眼」」。いつもの小鬼シリーズはもちろんだが、青年男女の顔を描いて、その内面を表すタイトルをつけている作品が面白かった。以下に実際のタイトル(左側)と私が感じた印象(右側)を書いてみよう。なかなか簡単に当てられるような、安易なタイトルづけではないのだ。

本当のタイトル:私が思った印象
   「失望」:「信念」
  「日和見」:「不安」
   「明日」:「おびえ」
   「評判」:「あきらめ」
   「絶交」:「不信」
   「期待」:「期待」…ずばり正解
   「不信」:「希望」…その直後に大外れ
   「責任」:「様子見」
   「後悔」:「なるようになるさ」
   「不安」:「信念」

という感じで、なかなか当たらないものだなあ。

新さっぽろ

2009年04月06日 18時28分11秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
仕事の用件で新さっぽろへ。帰りに新さっぽろギャラリーへ立ち寄ってみる。こじんまりしているが、小奇麗なギャラリーだ。今回の写真展も綺麗。

さて、ここに来てしまうと立ち寄ってみなくてはならんなあ。向かいのイタリアンカフェ「SZ」へ。今日は赤ワイン250mlデキャンタと、春キャベツと半熟卵の温サラダで軽く行ってみた。ワインはデキャンタぎりぎり入っており、グラスに3杯分。まあちょうど良い量だろう。サラダは卵とベーコンの塩気が悪くない。

大した量ではないが、地下鉄に30分乗ったので途中で眠くなってきた。