散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

そろそろゴールデンウィーク気分

2009年04月25日 22時46分18秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
そろそろゴールデンウィーク気分だ。と言っても特に旅行をするわけでもなく、札幌市内のギャラリー巡りと読書に明け暮れると思う。

さて今日はすすきののバー「N」に早い時間から行く。今日はお店の8周年記念なので、多分込むと思ったからだ。しかし、すでに先客が一人いた。

まずはお祝いのシャンパンを御馳走になる(しかも白マグナム、ロゼの2杯)。それから普段と少し違った通しで、トルティージャ+カポナータという感じかな。一緒に食べると美味かった。


→わー、後ろのおしぼりは無視。

さて、本日はお祝いのためというか自分のために持ち込んだオールボーをNさんに渡して、カクテルを作ってもらおう。まずはフレンチ75のジンをアクアビットに変えたものだ(アクアビットをベースにした場合、フレンチnnという名前はないようだ)。これはシャンパンの力でアクアビットの香りがたちのぼり、非常においしいカクテルになった(ちょっとアクアビットが勝ってるかもしれない)。

次は私だけの定番、アクアビットスモーキーマティーニだ。今回はモルトに余市を選択。ストレートで飲むとラガヴーリンよりよほど余市の方が濃厚な感じだが、こうして飲むと余市の意外な甘さとマイルドさに驚く。しかしじわじわと余市の風味が回って、これもなかなかの味だ。

予想以上にシャンパンの酔いがまわってきた。さらにイチゴのおみやげまでもらってしまう。お祝いに行くというより、すっかり御馳走になり申し訳ありません。

少し移動し、画廊のあるビルの2階「SZ」に初めて行ってみた。いつも店構えを見て気になっていたのだ。ちょうどカウンターの真ん中が開いていたので、グラスの白ワイン。グリーンアスパラとエリンギのソテー、骨付ラムラックのステーキ和風バルサミコソースの2品を注文。



しばらく通しの生ハムを食べていると、グリーンアスパラが到着。アスパラも悪くないが、予想以上に美味しいのがエリンギだ。噛むと歯ごたえ良く、キノコのエキスがじゅわじゅわと出る。



続いてラムが到着して、赤ワインを追加。ラムは上品な火の通り方で柔らかくソースの味もいい。骨に近い所にかじりつくのもたまらないね。



だんだん酔いがまわってきて、すすきの交差点付近のラーメン屋さんに移動。博多ラーメンを食べる。全体的には食べすぎじゃないよね、と思いたい。2万歩以上歩いているし。


20090425ギャラリー巡り

2009年04月25日 15時56分01秒 | ART
本日は、近美→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋→大丸→大同→たぴお→時計台→道新→ウェストフォー→CAI02→アリアンス→趣味の郷→ARTスペース→丸井→さいとう→セントラル→三越の17か所。

■北海道立近代美術館「佐伯祐三展」。どうもヴラマンクに怒られて画風を変えた人、という情けない印象しかもっていなかったのだが、非常に真摯に絵画に向かった人だということが良く分かった。

まずはパリに行くまでの時代。
「勝浦風景」:ダイナミックな風景で、これなんか悪くない画だと思う。
「パリ遠望」:これが良くなかったのかな? ダメなローランサンのような画だ。

第1次パリ時代は、ユトリロとヴラマンクの影響受けまくりという感じだ。しかし、私の好みとしてはユトリロよりは上だと思う。佐伯の特徴である看板の文字や、意外と描かれている通りすがりの人物を見ると、人間に対して興味を持っていたのだと思う。それに対してユトリロは「人間不在」という感じがする(そこが特徴であるのだが)。

「立てる自画像」:画家として身を立てようと思ったものの、自信のない自分ということだろうか。顔の部分が削られているのだ。
「オニー牧場」:ヴラマンク的憂鬱な風景。

ところで、今回は大阪から来た作品が多いのだが、ヴラマンクの見たことのない作品が2点来ていたのも嬉しい所だ。とはいっても、大体同じ感じにまとまっているのだなあ。

続いて帰国時代。この頃の作品は非常にちぐはぐだ。描いているものは日本家屋や日本の風景なのだけれども、自分の画風と全く折り合いがついていないのだ。これは困っただろうな、佐伯。「下落合風景」等は同じような画題で描いた岸田や三岸がそれなりの作品を残しているのに、佐伯の作品は違和感があり過ぎて面白い位だ。

そして第2次パリ時代へ。
「オプセルヴァトワール付近」:パリ大好き!
「ピコン」:作品も良いが、これはアメールピコンというフランスのリキュールの広告なのだな。まさにフランスの雰囲気を良く表していると思う。ところで、ピコンというのは甘苦い味なので、ダメな人も多いかもしれない。ジンジャーエールで割ると、ちょっとコーラっぽいのでレモンを入れて飲むと美味しいと思う。

独自の画風を切り開いていた佐伯だと思えたが、死の直前3か月がまた興味深い。私には自分の死を察知して、また大好きなユトリロ+ヴラマンク調に戻っていったような気がするのだ。さらに第1次パリ時代の自作「教会」にも近い所があると思う。

「黄色いレストラン」:自分でも自信作ということだが、描かれている門・人・ポスターの文字が全て配置されるべき所に配置され、なおかつ色使いもしっくりきたということだろう(タイトルに”黄色い”とあるくらいだ)。

短い期間であったが、画家のすべての活動時期を見ると、いろいろ考えさせられることが多い。大変良い展覧会だと思う。常設展は駆け足で見たが、「北岡文雄展」はぜひもう一度見たい。

■アリアンスフランセーズ「神秘画と秘画、古版画」:連続して行われているフランス”紙モノ”シリーズの展覧会。「死」等の象徴画と、ちょっとエロチックな作品。

■丸井「畦地梅太郎展」。ちょっとユーモラスな感じで、髭のある山男を描いているのだが、どうみても「泥棒さん」に見えてしまうのだ。

■三越「現代絵画秀作展」。普段見られないような作品もあり、バラエティに富んだ感じ。それよりも、レストランが全くデパートのレストランらしからぬ感じに変わってしまいガッカリ。

閉店84

2009年04月25日 15時51分14秒 | 写真館
南3西1付近の千歳焼の店が3月末で閉店していた。昭和27年に開店し、57年にわたって営業してきたらしい。

ところで千歳焼とはあんこの入ったお焼きのようである。千歳市に住んでいた頃の私は、同じものを「あまたろう」と呼んでいた。お店の名前が確か「あまたろう」だったからのような気がする。だから千歳焼は、千歳市とは何の関係もなくて、千歳飴のような縁起物の名前なのだろう。

※20090506追記。
 頭がぼけてきたようですが、富良野市在住の時だったかもしれません。

昼食に迷う

2009年04月25日 13時59分11秒 | 食べ歩き
今日は予定が若干くるったため、昼食をどうしようか考え込むことになった。13時を過ぎているので、あまり悩み続けたくない。ということで、札幌駅前の天ぷら屋さん「E」に初めて行ってみることにした。



ランチメニューの中からかき揚げ丼を選択。登場したお姿はなかなか決まっており、良い感じだ。かき揚げを割ると小さめだがイカ・海老が結構入っている。タレもくどくなく美味しい。それからナメコ入り味噌汁も美味しい。



最後まで油っ気にやられることなく食べられて、お茶を飲みながら漬物でしめる。店は気軽な感じだし、場所的にも行きやすい店だ。

その後、ギャラリー巡りをしながら大通公園を通る。大通公園にベンチが登場すると札幌の春だ(冬の間は雪にうずもれるため撤去してあるのだ)。



しかしこの記事を書いている時点では雪が降っているため、冬に逆戻りだ。4月の雪は北海道では驚くことではない。私がかつて住んでいた富良野市では5月に雪が降ったことすらあるのだ。

20090425最近読んだ本

2009年04月25日 09時09分24秒 | 読書
■「ブレイクスルートライアル」伊園旬
IT研究所のセキュリティを破って侵入するイベントが企画された。なかなか面白い話なのだが、人物のかきわけが今一つで惜しい。

■「The Whiskey World vol.21」
ウィスキー樽からは天使の分け前といわれている蒸発する分があり、中身がどんどん減っていく。それを惜しんで樽を覆うと、何と中身が「どす黒い液体」になってしまうらしいのだ。面白いものだ。

■「立ち飲み案内」吉田類
またこの手の本を買ってしまった。約2か月で100軒を取材72軒を紹介しているのだが、吉田類がやっているのであれば、たぶん信頼できる店が多いだろう。私はこの中では8軒行ったことがあるが、客と店の相性というものは多少あったりする。

■「マンハッタン強奪 上下」ジョン・E・スティス
突然マンハッタンが切り取られ、異星人のドーム都市に捕らわれた。異星人の狙いは何なのか。姿の見えない異星人とのコンタクトに成功するのか。非常に面白い話で、映画化希望。

■「ニッポン硬貨の謎」北村薫
エラリークイーンが来日記を書くというパスティーシュ加えて、エラリークイーン作品論、「五十円硬貨20枚の謎」の回答編まで取り込んだ盛り沢山な作品。

以下、図書館の2冊。
■「日本語の仕組みがわかる本」町田健
何らかの仕組みはあるのだが、それを完全なルールとして提示することはできないことがわかる本。まあ、やむを得ないのだろう。注釈がちょっとずれて無駄である。

■「ヒエログリフを書いてみよう読んでみよう」松本弥
あんなに”画”っぽいのに大部分が表音文字らしい。不思議なものだ。