まずは小樽市博物館運河館へ。
■小樽市博物館運河館「蜃気楼の美術工芸品ー高島おばけの時代背景ー」。運河館の展示はいつもと同じなのだが、トピック展示のこれには興味が湧いた。
「染付蜃気楼図大皿」;時代は不明の大皿。蜃気楼と言えば蛤である。波間の蛤から吹きあがる煙のようなものの中に、楼閣の蜃気楼が浮かんでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/b5/a7fc5d6192dfa0238c7420a4bfb0666e.jpg)
「蜃気楼図掛軸」:作者銘に狩野信之とあるが、真贋・時代も不明だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/fb/374ccaccbdc523356a4f9544fd9986c2.jpg)
ほんの一角だけの展示であったが、興味深い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e5/a17e4a7ef456bd42bb3a653a19c1acf9.jpg)
運河館の手で触れる展示物は利用中止となっていた。私以外の観覧者は2名だったかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/40/6e6b405476b43eb54a176cfd1df6fc7d.jpg)
小樽運河界隈をちょっと歩いてみるが、全く人がいないという訳でもない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/bb/b78c551eaf88e5973a7752ed7ac4bb58.jpg)
続いて、こちらへ。
■小樽芸術村「浮世絵展2020第1期 生誕260年今こそHOKUSAI~江戸の人気絵師大集合~」。いかにも北斎特集のようであるが、それ以外にも国貞、写楽、歌麿、広重などの作品があり、北斎の展示量は全体の1/4~1/5くらいかな。もちろん、他の絵師も豪華だけどね。
葛飾北斎「菊慈童図」:数少ない肉筆画である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/dd/d4c2a86f1f3a3ac4dfad1953751c9a21.jpg)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」:この作品と「神奈川沖浪裏」「山下白雨」の辺りが分かりやすい見どころだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b5/c00754f72303e9c51630a17fc5565dc4.jpg)
葛飾北斎「北斎画譜 中編」:魚介あれこれの図。こういうの上手いよね~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/5a/79086dc015f87b78b313eaa47a81693b.jpg)
歌川広重「六十余州名所図会 阿波鳴門の風波」:広重の波もダイナミックである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/3b/34a609406764e666c7b2f4b8cb52b8fc.jpg)
歌川広重「魚づくし ひらめ、めばるに桜」:広重の魚も魅力がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ad/73266de12da5d0f428b83e5614738c25.jpg)
春画コーナーは撮影不可だったのだが、北斎「浪千鳥」の黒と赤の鮮烈な色彩は素晴らしいものであった。飾ることができないので、鮮やかな色彩が残されたのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f9/ed87f1b0e327a9a55670bfda21b71012.jpg)
■市立小樽美術館「中村善策 風景画家の描く『ひと』」。肖像画が5点、人物素描が2点展示されていた。
「東京風景(赤坂見附)」:池のほとりを走る車と歩く人。国会議事堂の高さが善策張りを思わせる。
「舟とアーチ(水彩)」:岩のアーチをくぐる舟を描いた作品。アーチの下の部分は海の色が反射して蒼く染まっている。
「大沼と駒ケ岳」:駒ケ岳は形が面白いので画題になりやすいが、それを超えて、山を下から見た迫力が描かれた作品。その上にかかる白雲もいい。
■市立小樽美術館「幻視者一原有徳の世界17_機能美の勝利−小坂秀雄の建築と一原有徳」。前半は建築に関する展示であった。
■市立小樽美術館「企画展_DeadEnd−「十間坂」谷口能隆写真展/同時開催_新収蔵品」。会期が7月12日まで延長された模様。手宮地区の「十間坂」をテーマにした写真展で、街や神社祭の様子もあり、私好みの部分も多い。
しかしながら写真に写った建物の説明は「現在は更地」「廃業」「廃屋」「解体」とネガティブワードのオンパレードで、この先どうなるものかと思わざるを得ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/51/1588e63899a60710da64b99d7f26ddd4.jpg)
木嶋良治「冬の日」:端正で身が引き締まるような風景画。
武石英孝「楼閣」:オタモイの「龍宮閣」と、それに向かって飛ぶ3羽のカモメを描いた作品。人物画主体の作者にしては珍しいと思った。
窓口の方が話をするのを聞いていると、今日の入場は15時時点で18人と昨日よりは多めだそうである。
■市立小樽文学館「異端と正統 装幀画家・村上芳正の華麗な世界展」。
絵本の原画も描いていたのだとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/02/a4dc66bc39d3b5ef7ce4c022f500e536.jpg)
しかしこの人の作品といえば、何と言っても「家畜人ヤプー」の装幀だろう。話にもイラストにもパンチがありすぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6c/c589958f57cd1ceac9717a4bbb3b6b97.jpg)
「花(B)」:第46回二科展絵画部入選作品だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/17/d3db0a0509a1261ad6255b81491ac1d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/c4/29d82cdf471113fcdbd7a3e6ce24a1a6.jpg)
美術館・文学館は16時閉館。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/31/60022085ac8337b0d36dd39c76582259.jpg)
この後、夕立が来そうで、閉館してしまうと行き場がなくなるので、慌てて小樽駅前方面に一旦戻る。
■小樽市博物館運河館「蜃気楼の美術工芸品ー高島おばけの時代背景ー」。運河館の展示はいつもと同じなのだが、トピック展示のこれには興味が湧いた。
「染付蜃気楼図大皿」;時代は不明の大皿。蜃気楼と言えば蛤である。波間の蛤から吹きあがる煙のようなものの中に、楼閣の蜃気楼が浮かんでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/b5/a7fc5d6192dfa0238c7420a4bfb0666e.jpg)
「蜃気楼図掛軸」:作者銘に狩野信之とあるが、真贋・時代も不明だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/fb/374ccaccbdc523356a4f9544fd9986c2.jpg)
ほんの一角だけの展示であったが、興味深い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e5/a17e4a7ef456bd42bb3a653a19c1acf9.jpg)
運河館の手で触れる展示物は利用中止となっていた。私以外の観覧者は2名だったかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/40/6e6b405476b43eb54a176cfd1df6fc7d.jpg)
小樽運河界隈をちょっと歩いてみるが、全く人がいないという訳でもない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/bb/b78c551eaf88e5973a7752ed7ac4bb58.jpg)
続いて、こちらへ。
■小樽芸術村「浮世絵展2020第1期 生誕260年今こそHOKUSAI~江戸の人気絵師大集合~」。いかにも北斎特集のようであるが、それ以外にも国貞、写楽、歌麿、広重などの作品があり、北斎の展示量は全体の1/4~1/5くらいかな。もちろん、他の絵師も豪華だけどね。
葛飾北斎「菊慈童図」:数少ない肉筆画である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/dd/d4c2a86f1f3a3ac4dfad1953751c9a21.jpg)
葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」:この作品と「神奈川沖浪裏」「山下白雨」の辺りが分かりやすい見どころだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b5/c00754f72303e9c51630a17fc5565dc4.jpg)
葛飾北斎「北斎画譜 中編」:魚介あれこれの図。こういうの上手いよね~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/5a/79086dc015f87b78b313eaa47a81693b.jpg)
歌川広重「六十余州名所図会 阿波鳴門の風波」:広重の波もダイナミックである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/3b/34a609406764e666c7b2f4b8cb52b8fc.jpg)
歌川広重「魚づくし ひらめ、めばるに桜」:広重の魚も魅力がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ad/73266de12da5d0f428b83e5614738c25.jpg)
春画コーナーは撮影不可だったのだが、北斎「浪千鳥」の黒と赤の鮮烈な色彩は素晴らしいものであった。飾ることができないので、鮮やかな色彩が残されたのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f9/ed87f1b0e327a9a55670bfda21b71012.jpg)
■市立小樽美術館「中村善策 風景画家の描く『ひと』」。肖像画が5点、人物素描が2点展示されていた。
「東京風景(赤坂見附)」:池のほとりを走る車と歩く人。国会議事堂の高さが善策張りを思わせる。
「舟とアーチ(水彩)」:岩のアーチをくぐる舟を描いた作品。アーチの下の部分は海の色が反射して蒼く染まっている。
「大沼と駒ケ岳」:駒ケ岳は形が面白いので画題になりやすいが、それを超えて、山を下から見た迫力が描かれた作品。その上にかかる白雲もいい。
■市立小樽美術館「幻視者一原有徳の世界17_機能美の勝利−小坂秀雄の建築と一原有徳」。前半は建築に関する展示であった。
■市立小樽美術館「企画展_DeadEnd−「十間坂」谷口能隆写真展/同時開催_新収蔵品」。会期が7月12日まで延長された模様。手宮地区の「十間坂」をテーマにした写真展で、街や神社祭の様子もあり、私好みの部分も多い。
しかしながら写真に写った建物の説明は「現在は更地」「廃業」「廃屋」「解体」とネガティブワードのオンパレードで、この先どうなるものかと思わざるを得ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/51/1588e63899a60710da64b99d7f26ddd4.jpg)
木嶋良治「冬の日」:端正で身が引き締まるような風景画。
武石英孝「楼閣」:オタモイの「龍宮閣」と、それに向かって飛ぶ3羽のカモメを描いた作品。人物画主体の作者にしては珍しいと思った。
窓口の方が話をするのを聞いていると、今日の入場は15時時点で18人と昨日よりは多めだそうである。
■市立小樽文学館「異端と正統 装幀画家・村上芳正の華麗な世界展」。
絵本の原画も描いていたのだとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/02/a4dc66bc39d3b5ef7ce4c022f500e536.jpg)
しかしこの人の作品といえば、何と言っても「家畜人ヤプー」の装幀だろう。話にもイラストにもパンチがありすぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6c/c589958f57cd1ceac9717a4bbb3b6b97.jpg)
「花(B)」:第46回二科展絵画部入選作品だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/17/d3db0a0509a1261ad6255b81491ac1d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/c4/29d82cdf471113fcdbd7a3e6ce24a1a6.jpg)
美術館・文学館は16時閉館。
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この後、夕立が来そうで、閉館してしまうと行き場がなくなるので、慌てて小樽駅前方面に一旦戻る。
写真展は以前も開催されたもののようですね。
改めてブログを拝見させていただきましたが、もう手遅れ感が強いんですね。
ただ、「ステキな古めかしい家」を私たちのために取っておいてくださいということはできないので、気が付いた時に見る、無くなったら諦めるべきなんだろうと思います。