西11丁目から札幌市資料館と古本屋を経由して、西18丁目へ。今日もなかなかに大変だったので、軽く神経を落ち着かせて帰りたい。歩いているうちに「そういえば!」、以前から気が付いてはいた、赤提灯が見えてきた。前に見たときはお客さんが多くて踏み込めなかったのだが、今日は先客が1名しかいない模様。思い切って、おそらく昼間はおにぎりを出しているのであろう「OT」に突入してみた。
店内に入ってみると、席の後ろに酒の入った冷蔵庫、カウンターの上には10種類くらいの手作りおつまみが乗っている。店の営業時間は一応公称(紙が張ってあった)17:00~21:00となっていたが、後で聞くと「地下鉄が終わる前には閉めるようにしてる」とのことであった。
まずは冷蔵庫からトリスハイボール缶を出して飲む。つまみは目に付いたナムルを取り分けてもらうことにしよう。このナムルは野菜の茹で加減が良く、なかなかつまみにはぴったりである。
先客のおっちゃんが帰ったところで、店主が「初めてですよね」と声をかけてくれ、そこで初めて「正直入りにくかったが、思い切って入ってみた」などと話をする。今日は日本シリーズ、ソフトバンクvs阪神の第5戦とあって、私も少ない知識を振り絞って野球の話をしてみた。現在は日ハムファンだが、かつては西本と小林が好きで、江川が大嫌いという店主だったので、その時代の話であれば、私にも何とか対応することが出来た。
2杯目はワンカップの樽酒をもらい、カウンター上で非常に目立っていたイカメンチを注文。1個でよかったのに、2個付けということでボリューム感に参ってしまったが、まさに手作りのイカメンチは嬉しいつまみである。
段々楽しくなってきて、もう一杯ワンカップを飲み、やっと帰ることにした。普通の感覚であれば7~8人で満員かなという小さな店だったが、店主いわく「最大15人は入る」「入りにくいといいながら、女の子1人で来る人もいるんだよ。2回目からは入りやすいって」という、札幌には非常に珍しい下町テイストの店であった。おそらく、気持ちを開放すれば周りの人との交流もとても楽しい店なのだろうと思った。
少し酔っ払って、地下鉄の西18丁目から帰宅。明日はまた忙しいので、早めに帰ろう。