散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

最後を飾るのは

2006年09月09日 23時07分48秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ギャラリーユリイカで話し込んでいるうちに、夕方になった。連日飲みすぎとの声も聞こえるが、私の夏期休暇ももうおしまいになる。今日はすすきのの焼鳥屋さん「F」から。なんともクラシックな店である。

まずビール、ガツとタンを注文。焼き場を中心としたカウンターには、私より年配の男性一人客ばかり。注文の声以外全員無言。到着したガツは小さくてペラペラに見えるが、程よい歯ごたえで味がある。タンは大きなサイズから焼きながらカット、少々硬めであるが噛み答えがあり味が濃厚。

炭火にポットで燗つけされている日本酒をもらい、煮込みを追加。煮込みはコンニャクがちょっと多かったが熱々。店の親父の最小限、無駄のない動きにしびれた。

続いて、すすきののバー「N」。最近力を入れているらしい、フルーツシリーズから幸水なしのウォッカマティーニ。さわやかで、はかない香がする。

2杯目は随分お得な値段で出ているロングモーン1976(26年)にした。31年のボトルを見せてくれたので、写真を撮っていると、「こちらもどうぞ」と味見には多すぎるくらいの量を注いでくれた。Nさん、スマン。

3杯目にサイドカー、4杯目にオールボー、マラスキーノ、ライム・コーディアルのカクテルを作ってもらった。サイドカーはすっきり、4杯目のカクテル(名前忘れた)はすっきりと甘さの二重奏といった感じかな。「グラッパベースの甘めのカクテルを思いつきました」と言っていたので、次回頼んでみることにしよう。

これで帰れば良いのだが、3軒目に「立ち飲みB」。白ワイン・赤ワイン、タパスの盛り合わせ(ハタハタスモーク、スモークチキン、カボチャのフラン、ハムペーストのクロスティーニ、砂肝のピクルス)。タパスは少量ずつだが、気のきいたつまみでお勧めである。客が私一人だったので、お店の人と話をした記憶はあるのだが、良く憶えていない。

20060909ギャラリー巡り

2006年09月09日 16時49分24秒 | ART
本日は市民ギャラリー→時計台→たぴお→大同→紀伊国屋→アートスペース→ユリイカとまわる。

市民ギャラリー「新道展」。「ああ、この人の画だ」とすぐ分かる(好きな)作品も多いが、新鮮な印象のものにふれておく。
・香取正人の作品は緑の色使いが予想外
・合田典史の「倉庫のある町並」は落ち着く作品
・すとうえみ「瞬」は丁寧でシンボリックな表現が美しい
・西尾栄司の作品は丸と三角の幾何学模様がすてき
・西田靖郎の作品は上部がアーチ型になった3つのキャンバスのせいか宗教的なイメージ
・森田明志「朝凪のソナタ」は童話的にも見えるが、人の顔がマグリットをちょっと想像させる不思議な作品
(作品展示案内の紙に作品名が書かれていないため紹介しにくいなあ)

時計台ギャラリーでは「矢崎勝美展」。明るいウルトラQのぐねぐねのようなものが面白い。

大同ギャラリー「金沢一彦展」。私の好みからするとメルヘン過ぎるのもあるのだが、単純にそれだけではすまない良い作品がある。

ユリイカでは會田さん、久保さんご本人がいらっしゃったので、話を聞くことができた。私はもともと會田さんの作品がすきなので、本人を前にすると少々照れくさい。「katari-jima」シリーズは島の上に物が描かれ、少し変化が見えてきたように思う。

久保さんの作品は初めてみるかな? 「虫は好きなんですか?」という質問に、ご本人曰く「鬼グモとか大っ嫌いなのですが、作品に描こうとスイッチが入ったら大丈夫です」とのこと。一番大きい作品の中で描きたかったのは「ざとうむし(クモのようでクモでない)」だとのこと。虫が苦手な私は、うーむ…。まあ、画を見る分には大丈夫だが(食べるのも大丈夫なくせに)。