ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その162 シラバス 1

2018-04-27 04:42:39 | 6.私の感想・考え

シラバス

 この勉強を始めた最初のころに、庵先生の「文法シラバスの作成を科学する」を、一度目にしましたが、余りその意味が良く分からなかったので、スルーしていました。今回、再度目にしましたので、内容を読んでみました。

 学校型日本語教育(学校型)と地域型日本語教育(地域型)という分類の仕方が有るのですね。必然的に投入時間に差が有るので、地域型に学校型の教え方、教材を用いるのは、不適切との明確なご指摘が、当時から有るにもかかわらず、この考え方が、全く行き渡っていないのですね。実は、このブログの出発も、その辺りから出発しているのですが、日本語学者は、先刻ご承知なのです。一体どうなっているのでしょうか。

 知ってか知らずか、日本語教室の私の周りでは、皆さん、学校型のテキストをお使いです。都道府県レベルでサバイバル日本語や、学校教育用のテキストが提供されているのにもかかわらず、周りの方々は、全く、ご存じないようですし、私がダウンロードし印刷もして準備しましたが、どなたも振り向きませんでした。金科玉条の如く、「みん日」をお使いです。

 また、大部分のボランティアの先生も、「直接語指導」を良いことに、第二外国語を磨く努力もなさってなさそうですし、恐らく外国で生活した経験もほとんどなさそうです。従いまして、特に、ビギナーに対して、何が大切で、そのプライオリティーをどうするかということに関して、ほとんど情報をお持ちになっていないと推測します。どうしても、学校型のテキストに頼り、「学校型」の指導方法にならざるを得ないという状況かと推測します。

 また、「理解レベル」と「産出レベル」という言葉もお使いで、私は、会話するには「産出レベル」でないと役に立たないと考えております。大学受験英語のままで、海外に赴任しても、全く役に立ちませんでした。すなわち、即答しなければ、会話が成り立ちませんのにすぐには出て参りません。そこで、ボキャブラリーの対象を狭く絞り、すぐ口から出るようにと、取り組み方を変更した経験があります。大雑把に言いまして、留学生に取りましては「理解レベル」が優先されるでしょうし、それ以外の方には、「産出レベル」ということになるのではないでしょうか。

 この論文では、大学に在学する留学生を対象に考えておられます。そして、大学の講義が、留学生を多く集めるために、日本語から英語にシフトして行きつつありますので、大学での日本語教育も変質していかなければならないというのが動機のようです。今までの日本語学者を作り出す日本語教育は、一部の留学生には必要ですが、大部分の留学生には、不要になって行く運命にあり、教育する日本語の内容を変更せざるを得ないようです。そこで出てきたのが、この論文でしょう。

 大学にお勤めの日本語教育学者は、どうも留学生にばかり目が向いているようですが、それに引き換え、地域型の日本語教育やその中間にある、企業向けの方は、一体どなたが心配してくれているのでしょうか。どうも、放りっぱなしのように感じます。

 私の場合は、民間の会社出身なので、どうしても、そういった立場からの感想、考えになります。そうは言いましても、管理職や技術者レベルと現場の技能者レベルでは、目指すところが異なりますし、また通訳を目指す方もいます。もう少し、カテゴリーを細分化して、目的に合った指導方法がないものかと考えます。

 また、教える方の指導能力も、N1,N2向けの指導と、N3程度までの指導では、先生の資質に差が有っても支障はないと考えます。概ね、N1,N2を目指す方は、日本人と対等或いは日本語で指導管理することになるでしょうし、N3までの方は、一般の日本人と同じように日常会話と指示されたことを実行していくことがメインになるかと推測します。

 私には、外国の若い人達に無駄な努力を強いているように思えて仕方ありません。

以前に、下記のような記事をアップロードしていました。

教授法ガイダンス

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/088806fd948842b70a677c38f5d2b1ec





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その161学習時間

2018-04-23 21:46:07 | 6.私の感想・考え

学習時間

 無料の日本語教室に来られている学習者は、一体どんな考え、計画で、来られているのか気になりました。新しい検定試験の基準には、表示が有りませんが、旧の基準では、累積(?) 学習時間の表示が有りますので、それを参考にいたしますと・・・・。

 すなわち旧4級(現在のN5相当)は、150時間と有り、旧3級(現在のN4相当)は、300時間となっています。また、同様に、旧2級(現在のN2相当)600時間。旧1級(現在のN1相当)900時間と有ります。そこで、比例が成り立つとしますと、通常日系企業で要求されます基準N3は、450時間ということになります。しかし、私がネット上で見た自習も含めた学習時間の数字は、漢字圏の学生でも、およそ、その倍でした。更に、非漢字圏の学習者は、漢字学習のため、5割から10割の追加投入が必要なようです。

 私なりに、ネット上にある数値から、必要な学習時間を類推してみました。 

 投入時間と成果は、リニア(線形現象)と捉えて、覚悟を決め、計画的に、出来るだけ多くの時間を、早い時期に投入してください。スマートフォンを使って、隙間時間を利用する方法があります。音声入力、合成音出力の備わったアプリを利用して、ネイティブがいなくても、スマートフォンで、話す力、聞く力を向上させることが出来ます。

 また、データから、日本語学校での授業時間と同じくらいの量の自習時間が必要なようです。

 

 (尚、これは、単なる私の推測です。日本語学校のシラバスを調べた訳でもありません。)

どうぞ、ITデバイスを使い、隙間時間も利用して、しっかり時間を投入してくださいと、お願いしたいのです。

ご参照ください。

能力検定に要する時間

  https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/0ab5ad4662e6819935c2d72487da57f2


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その160ことばの記憶

2018-04-19 16:41:31 | 6.私の感想・考え

ことばの記憶

「その131 日本語学習おさらい」で、いろいろ考え方、方向性を述べましたが、「だったら、どうやればよいの?」と具体的な解決方法が必要になります。

先ず、私の考えでは、出来るだけ早く、「幼児の会話」のレベルに持って行ってください。」とのお勧めです。そう致しますと、例え拙くてもコミュニケーションが図れるでしょうし、その域に達しますと、ご自分で、自習してレベルアップも図ることもできるでしょうというのが私の考えです。

そのためには、先ず、「日本人に日本語として聞き取ってもらえる発音が、出来ないと、スタートできません。出来るだけ早く日本語に近い発音を身に付けてください。」ということになります。そして、その手っ取り早い方法として、「母語を使って、日本語の発音に近づける」方法が有るんですよというところまで、提案できたと考えます。(但し、今のところ、英語話者用の五十音表しか準備できておりませんが)

 

 そして、音を上手く発声出来れば、今度は、ボキャブラリーを増やすんですよということになります。あなたが、あるいは、他の人が、そこそこのボキャブラリーを持っていて、それなりに発音が出来るようになったと仮定してください。こと成人のネイティブとの会話に限れば、拙くはありますが、ほぼそれで意思の疎通が出来ると思いませんか。幼児と大人との会話をイメージしていただければ出来そうでしょう。

 

 そこで、ボキャブラリーということになります。池谷裕二博士は、「非注意性盲目」という言葉をお使いですが、我々の脳は、意識をしないと「見ていても、見えず」「聞いていても聞こえず」という現象が起こっていることを知っています。また、脳は、新しいことが嫌いです。そこで、しっかり意識して、「覚えやすい単語から覚える」、また、場面を想定して、「ご自分が必要と思う言葉から覚える」というのは、いかがでしょうか。教科書には、覚えにくい言葉も沢山出てきます。しかし、最初の間は、スルーしてもいいのではないでしょうか。私の場合は、なるべく薄い参考書を数冊用意して、あっちをやったりこっちをやったりして、自分に必要な言葉やフレーズを探しながら覚えました。そして、うろ覚えの言葉では、全く会話には役に立ちませんので、ことばを選んで確実に覚えることに専念しました。

 

 相手の話を聞き取る場合は、ボキャブラリーの網を広げていて、どれだけ多くの言葉がその網に引っかかってくれるか、そして、その網に掛かった言葉をどう繋ぎ合わせて、どんなストーリーをイメージできるか。あるいは、より正しいストーリーをイメージできるかということになります。目の粗い貧弱なボキャブラリーの網では、引っかかってくれる言葉は少なくて、ストーリーがイメージできません。最初は広い網、徐々に目の詰んだ細かい網にする必要が有るでしょう。

 

記憶するにあたって、脳科学の情報をお借りしますと、

・単純過ぎると、却って、記憶しにくい。

 ひらがなを覚える時、一個一個覚えるのでは、無味乾燥で、面白くもなく、覚え難いものです。そこで、「24語で五十音」という論文が有りましたが、これも他の仮名と結びつけて意味のある単語にして覚えなさいということでしょう。

 また、私が推奨します「母語の単語による五十音」もこれに類した考えからであり、これにつきましても、一音一音覚えるよりも、意味のある単語と一緒に覚える方が憶えやすいと考えます。更に、モデルが有りますとキャリブレーションできるというメリットも有ります。

 また、言葉単体から発展して、カテゴリーで括った言葉のグループが有ります。例えば、食べ物、乗り物、文房具、趣味等々、カテゴリーとして関連付けて覚えると、覚え易くなると考えます。更に、コロケーションと称して、使用頻度の高い言葉同士を結び付けて、一つの句とし、更に、その組み合わせを色々集めて覚えるという方法も有ります。

 漢字につきましても、一個一個覚えるよりも、和語にして、意味を理解し、訓読みをしっかり覚えるとか、ある程度の漢字の蓄積が出来ますと、熟語にして覚える方法が有ります。意味を持った熟語で覚えますと、以後の運用もスムースになるでしょう。繰り返して覚えますと、頻度が多くなり、記憶を助けてくれます。

 

・インプットだけよりアウトプットした方が記憶しやすい。

 アウトプットとして、他の感覚器官や、運動器官を一緒に使って行う方が、定着し易いそうです。これは、通常昔から我々が良くやっている方法で、目で見て、声を上げ、手で鉛筆を走らせながら覚えるという方法です。博士の話では、それは、脳科学的には、叶っているという話でした。

 更に手持ちのボキャブラリーで、文章を作り、口から発することです。言葉をいくつか集めて、短文を作り、発声する訓練をすることです。そして実際の会話に使って見ることです。

 

・記憶するものに感情の色を付けた方が記憶に残り易い。強ければ猶更残ります。

 脳の内、海馬は、一時ストレージだけで、そのあと、必要なものは、前頭葉前部に送り、そこで、記憶として蓄積されます。その時に、その記憶には、感情のレベルで、トリアージの如く、記録されていて、それを弁別し、ランク付けをして格納されるそうです。良い方にも悪い方にも激しく感情を揺さぶったものが強く残ると言う仕組みだそうです。何か感情的な出来事と結びつけて覚えてください。

 

尚、英単語を覚えるという記事が有りましたので、参考にしてください。

英語学習のための脳科学入門

http://blog.etn.co.jp/neuroscience-8/3549.html

 


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その159 就活から

2018-04-15 14:30:22 | 6.私の感想・考え

就活から

 現在、就活中で、一件、社長面接まで漕ぎつけましたが、先方さんは、一対多数の授業でショート・リリーフの即戦力の女性をお望みでした。したがいまして、結果がどう出るか分かりません。

(追記)不合格でした。

 私は、模擬授業の経験は有りますものの、一対一の指導経験しか有りません。また、週一回の指導者講習を2年間受講しましたが、いわゆる420時間の指導者講習は受けておりません。指導者能力試験も受験しましたが、落第でした。未だ、教案の準備も出来ておりません。等々。

 また、そういった私の程度では、国内で仕事を得るのは難しいので、多少条件の緩そうな海外での仕事がないかと虫の良い考えをして、就活を続けております。昨年のミャンマー行きで、一対多の授業経験を積むつもりでしたが、事情があり不成功に終わりました。

 面接を受けて、「即戦力」という考えが欠落しているのが分かり、「付け焼刃でもいいではないか、直ぐ準備を」という考えになりました。「みん日」で授業を行うと致しますと、資料がどこにあるか大体見当がつきますが、上記の会社は、「できる日本語」をお使いなのです。教科書として、「みん日」より「できる日」の方が良いとと考えますが、現実に、何を、どう教えるのかということに関しては全く具体的な考えが有りません。今までは。「みん日」をメインにおいて、私の考えを付け加えて行くという考えで、考え方を進めてきましたが、その程度の考えでは、到底適応できないでしょう。

 ほぼ3年間このブログで、縷々述べて参りました。そして、最近では、毎日100~150名の方が、アクセスしてくださっています。具体的な案もない状態では、何ら下手な評論家の域を脱していなくて、皆様に申し訳ありません。チャンスが訪れて、「はい、明日からやってください」と言われても、すぐ、対応できません。心の中では、数カ月拙い授業でも大目に見てくださいという甘い考えが有ります。しかし、オファーする立場から致しますと、「何を考えているの?」ということになります。

 心を入れ替えて、例え、実績はなくとも、出来れば、過剰に教材を準備さえしておけば、イザと言う場合には、状況に合わせて、その中から適切なものを選択し実行するというようなスタイルで、幾分、急場をしのげるのではないかと考えます。とにかく、準備すべく、ネットで、資料を探し始めました。

 現役の日本語教師のブログを見ていますと、随分、昔から「文型」指向か「タスク」指向かの議論が有ったのですね。諸般の事情(出版社、日本語学校、検定試験等々)で、必ずしも「タスク」指向にはならなかったのですね。指導者能力試験でいろいろな考え方を試験されますが、いくら良い考えがあっても実行されないのでは、試験問題に取り上げてもまったく意味がないですね。

 海老原さんの「ニュー・システムによる日本語」も、岩崎さんの「MISJ」も、そして最近初めて知った「できる日本語」も、文型指向の翻訳家養成講座から抜け出し、学習者ファーストに向かっていて、私も大いに賛成です。

 ところが、「できる日本語」の場合、教える方は、文型が完全に頭の中に入っていなければなりません。そして、特に初級では、タイミングよく引き出しから文型を取り出せて、直説法で説明するというかなり高度な能力が要求されます。また、海外では、大体間接法でお教えなので、そこは良いのですが、来日の経験のないローカルの先生もいると推測します。いろいろな場面を想定して応用するという点は、彼らには、難しいでしょうね。現役の先生方のその他のご指摘は、方法を間違うと、安きに流れてしまうのではないかと危惧されていますが、私は気がつきませんでした。

 現役の先生でも感心されていましたのが、「マジック」を使う先生がいるという話です。既習のボキャブラリーと文型を使って、新しく導入する文型を直説法で易しく説明できるというテクニック。我々駆け出しにこれが出来れば、直説法か間接法はかの論争は発生しないと考えます。私が受けた指導者講習の先生がやはりそういうテクニックが使える先生で、感心もし、目標も見えたという感じでした。

 とにかく資料を漁り、「タスク」指向のテクニックを頭に詰め込み、同時に、いつでも文型を取り出し説明が出来るという状態を早く作りたい。

 


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その158 対外日本語

2018-04-11 16:28:17 | 6.私の感想・考え

対外日本語

取敢えず日本語で」というタイトルの「対外日本語コミュニケーション」についての本を手にいたしました。日本人が、日本語を学んでいるあるいは学び始めた方とどういう接し方をしているのかというところで、主に日本人の接し方を変えて欲しいというような内容です。

 そうは言いましても、外国人が増えたというものの観光地関連のところばかりで、普通の日本人は、外国人から話しかけられるというのは、まるで交通事故に遭ったようなものではないでしょうか。著者が、接し方を変えて欲しいとお考えでしょうが、この本を手にするのも、余程のもの好きしか読まないでしょうね。私にしましても、たまたま、或るところの図書の蔵書に有りましたので、お借りしましたが、探し出して、自ら買おうという気は、サラサラありません。

 とはいえ、最近では、そういった環境が随分変わってきていますので、年寄と違い、若い人は、物おじもしませんし、さほど心配する必要がないのではないかと考えます。それよりも、ナイーブな年寄りだけが、今後も、過剰反応して、じたばたするのではないかと推測します。しかし、これも時間の問題で、時が経てば、そのうち解決するのではないかと推測します。

 それよりも、日本語教師を通して、日本人は、こんな反応を起こしがちなので、学習者の皆さんは、驚かずに、上手に対処するようにと教えてあげた方が良いのではないでしょうか。

 恐らく、日本語教育学の学者先生方はいろいろなケースをご存知です。でも、それらを教科書に書けないでしょうし、講義することもないでしょうから、海野凪子さんのように、ペンネームを用いて、日本語の指導者の方を啓発するやり方の方が効果的ではないかと考えます。

 凪子さんの本に有りました、日本人を取り逃がさないように、「えーっとね」という言葉で始める「話し掛けのノウハウ」とかをもっと集めて、紹介して欲しいと考えます。

 また、たどたどしく日本語を話しますと、日本人は、懇切丁寧に優しく対応してくれますが、へたにペラペラしゃべりますと、直ぐ日本人扱いで、非常に冷たいという話も有ります。等々、教科書に乗っていない日本人との会話のノウハウというのがあるのではないでしょうか。

 また大抵の日本語教科書は、「正しい日本語」を教えるようになっていても、「日本人との会話」を教えるようにはなっていないと考えます。

 たまたま、日本語教科書の「できる日本語」を見る機会が有りました。この本の初級に入るまでの前段階をどう持って行くかが少し問題ですが、そこをクリアしたとしますと、文法、文型中心の紋切り型の教え方ではなく、応用の効いた会話に導くことが出来るのではないかと考えます。逆に指導者の方が、特に、初期において学習者のボキャブラーのレベルの把握や使っても理解できる動詞や形容詞のフォームに、大いに、気を配らなければならないでしょう。ネイティブの日本語指導者にとりましては、文型は、臨機応変に取り出さなければならないので、しっかり頭に入っていなければならないでしょう。ところが、来日経験のないノンネイティブの日本語指導者にとりましては、数多くの場面設定をしなければならないという点で、非常に難しいかも知れません。しかし、私の考え方とよく似ていますので、利用されることをお薦め致します。

 

「日本人の知らない日本語5の比較文化論に少し述べましたが、それらを自然に、体感できるとか、彼らには、雑音としか聞こえない秋の「虫の音」を鑑賞できるとかいうことになりませんと、本当の日本人の感性なんて、余程のことがない限り理解出来たり、身に付いたりは致しません。今のところ、ごく一般の人には、分かる筈がない。分からなくて当たり前というような理解で接する方が良いのではないかと考えます。(しかし、これを強調し過ぎますと、著者が心配されるようなことになってしまいますが・・・・・) 

 それよりも、私には、日本人に教えて欲しいことが有ります。日本語を話せる人に会いますとすぐ気を許してしまうことです。日本人と同じマインドや、考えを持っているものとすぐ勘違いしてしまいます。上記の、ペラペラしゃべると冷たくなると感じるのも、このあたりから出発しているのではないでしょうか。韓国で、出向先の社長から注意を受けたことが有ります。仕事上のことでしたが、「日本語を話せるからと言って安心してはいけません」と、気を付けていたつもりでしたが、まだまだ甘かったのでしょうね。

 そして、海外旅行に出かける娘には、「日本語で話しかけてくるのは全員詐欺師」と教えました。また、「日本語で話しかけて、日本語で対応してくれる方は、普通の人」というようにも。

 我々は、ある概念を表す単語として、「和語」「漢語」「カタカナ語」を、TPOによって、使い分けているという話が有りました。初中級までは、いろいろな概念を表す単語を幅広く覚えてもらう必要が有りますが、上級になりますと、上記のように、同じ概念を表す単語を複数覚える必要が有ることになります。私の注意も初中級の方ばかりに向いていますので、なおざりになっていますが、中上級の方達にはそのことを、教える必要が有りますね。特に、ネイティブ並みを志す方には、ボキャブラリーの多さが必要になりますね。言われていますのは、普通に会話をしようとしますと、フランス語で6,000語、日本語で20,000必要だそうですが、3倍も覚えないとだめなのですね。

 

 


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その157 英語話者用50音表 2

2018-04-09 04:59:57 | 6.私の感想・考え

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Dear foreign visitors、please visit below site.

Shortcut for learning Japanese https://nihongokaiwachikamichi.jimdo.com/

Site Map https://nihongokaiwachikamichi.jimdo.com/site-map/

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英語話者用50音表 2

ネット上でもう一つの英語話者用50音表を見つけました。前回同様表にしてみました。

 

 オリジナルのサイトには、音声が付いていますし、

例題が付いています。その他日本語教育に必要な資料が有りますので、お訪ね下さい。

The first step in learning Japanese

   http://terakoyadesu.com/japanese-basics/index.html

寺子屋 です。

   http://terakoyadesu.com/index.html

(追記1)

いつの間にか上記サイトはなくなりました。

 

(追記)

私のブログへのアクセスは、ほぼ、「50音」に集中しております。

下記の項目もご参照ください。

Access to my blog almost focuses on "50 syllables".

Please refer to the following items. 

ボランティア教師

日本語の音声

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/7e197905a83a91a5310c95f229fdf5ec

発音

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/f3161115d36db9f64bbfcd5e72c26dea

 


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その156 通話表

2018-04-08 14:46:24 | 6.私の感想・考え

通話表

 凪子さんの話で、気が付きましたのは、私が唱えます「母語で50音表」をそういう形にしてみたら如何かとやって見ました。いろいろな言語で、こういった形のものが出来ますと、特に、入門時の言葉が日本人に通じやすくなるのではないかと考えますが如何でしょうか。繰り返して唱えますと、訓練されて、日本語仕様の発声器官に近くなるのではないかと考えます。あるいは、聞き直すときに、それは、「〇〇の〇」です。あるいは「〇〇の〇」ですかと聞きやすくなると考えます。

 


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その155 翻訳機

2018-04-01 22:05:53 | 6.私の感想・考え

翻訳機

 今日、TVにSOURCENEXT社の「pocketalk」なるものの紹介が有りました。今まで、全く知らなかったのですが、昨年末から販売になっているようですね。ほんと素晴らしい。

 ポケットルーターサイズの双方向多言語間の翻訳機です。「VoiceTra」と似たようなものですが、長文も可能ですし、応答が非常によろしいし、起動も早いし、専用機なので大した準備の操作も必要なさそうです。専用のSIMを利用しますとインターネット接続の環境にあれば、大抵の国でも使用できそうです。

 海外旅行では、とっさの場合でもすぐに使えそうなので、外国語に弱い方にとっても、大いに利用価値があると考えます。そして、余りポピュラーでない言語が必要な方にとりましては、共通語も必要なくなり、誠に素晴らしいものになるでしょう。

 我々で言いますと、ビギナーとの会話が可能になり、スタート時の説明が容易になって、能率が非常に上がるのではないかと考えます。当然学習者が購入されれば、その時から、言葉の壁がなくなってしまうでしょう。SIM込みで,30,000円です。SIMは買取りで、2年間有効です。10,000円で更新しますと、また2年間利用できます。

 もしかしますと、生活日本語が必要な方は、もう、日本語教室に来なくなるかもしれません。

(追記)

いろいろネット上をうろうろしていますと、「Travis」というのが見つかりました。どうもこちらがオリジナルのようですね。

メーカーのサイト https://www.travistranslator.com/

代理店のサイト https://www.indiegogo.com/projects/travis-i-speak-80-languages-so-can-you#/

JOIN THE MOVEMENT! https://youtu.be/Xc0zsKDEBPc

日本-イタリア版 https://www.youtube.com/watch?v=37gmhEYCgwk

Travis Set Up https://www.youtube.com/watch?v=SfbCdvLpT5s

Travis HOW TO https://www.youtube.com/watch?v=11wWTKZ_tQM

(追記2)

よく売れているそうです。そして、2代目は改良されていて、一部「VoiceTra」の翻訳エンジンを使っているそうです。

(追記3)

 何と、何と、つい最近の話で、元々の仕様で3万円だったものが、2万円に値下げされています。そして、カメラ翻訳付きのものが、3万円の据え置き(?)です。思い切った施策で大いに歓迎です。特に、カメラ付き翻訳は、音声だけでなく、書類等を写真にとり翻訳してくれますので、利用範囲が、非常に広くなります。(2019.11.15)

 

 


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