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複合動詞3
何か調べてみますと、学者・先生方のやっていらっしゃることが、全く、良く分からないですね。
複合動詞には、語彙的複合動詞と統語的複合動詞が有るそうですが、私には、用語からその内容を推測することができません。語彙的とか、統語的(文法的)と言われてもさっぱりです。更に、複合動詞の検索で、「複合動詞レキシコン」を紹介しましたが、ほぼすべてを網羅され散るのかと思いましたら、語彙的複合動詞だけを収録と有ります。「なんで?」。どうしてなのか説明が有りません。
語彙的複合動詞とは、動詞が、連結されても、後方の動詞(後項動詞)が本来持っている言葉の意味から変化せずに、容易に意味が類推される複合動詞のことだそうです。それを基に検索しましたが、どうもその区別が良く分かりません。因みに、統語的複合動詞は、本来の意味とは異なったり、意味が複数あったりするものだそうです。
また、動詞連用形+動詞型でないものは除くとも有ります。ということは、類似のものもあるということになり、それらは、
「読んでみる,止めておく,助けてやる,走って行く」のように前項動詞がテ形のもの,
「買いに行く」のように前項が「に」を伴うもの,
「暑がる,欲しがる」のような形容詞+動詞型,
「役立つ,名指す」のような名詞+動詞型,
「行かない,頼みやすい」のような動詞+形容詞型
と言うことのようで、それらを含んでおりませんということです。
しかし、語彙的複合動詞は、どちらかと言いますと、規則通りと言いますか、法則通りと言いますか、学習者にとりましては、比較的取り扱い易いものかもしれません。逆に、統語的複合動詞は、ややこしいのかも知れません。
前々回述べました【始動・開始】⇒【継続】⇒【完了・終了】。そして、【未遂】とか、【過剰行為】、【再試行】、【習慣】、【相互行為】等が、どうもそれに当たるようです。
また、まだ、定説にはなっておりませんが、下記のような分類の仕方もあるようです。
VV・・・・・ 主語や目的語などをとる通常の動詞の組み合わせ
pV・・・・・ 前項が接頭辞化し、その後ろに通常の動詞が来るもの
Vs・・・・・ 前項は通常の動詞であるが、後項が補助動詞化しているもの
V (一語化) 前項と後項の関係が分析的にとらえられないもの
逆形成・・ 名詞から動詞が作られたと考えられるもの
個々の複合動詞を上記に沿って、機械的に分類しようと致しましても、一筋縄ではいかないような気が致します。しかし、その分類の仕方は、理解できます。ただし、大雑把にそのように分類できますが、複合動詞をワン・バイ・ワン検討しなければならないでしょうし、そうは言いましても、変化の途中にあって、どちらとも明確に分類するのが難しいものが沢山あるのではないでしょうか。結局、言葉は生き物で、変化の途中に有るものもあって、複合動詞の数も、膨大なので、学者・先生方をもってしましても、未だ、分類も、教え方も特定できない状況なのかもしれません。
そうなって参りますと、パレート線図や、ABC分析の手法を使ってでも、これさえ知っていますと、ほぼ大丈夫とか、大部分カバーできますよと言うものを探し、徐々にボキャブラリーを増やして行くしか方法が無さそうです。私のような歳よりは、ほぼ、マニアル人間で、全体を一応俯瞰し、系統だってアプローチしようとしますが、学習者の方々は、どんな攻め方が良いのでしょうか。
出来ない人に対しては、無理強いしても仕方ありませんので、複合動詞でありましても、一般の動詞のように扱い、一個ずつ習得してもらう方が分かり易いかも知れません。逆に、出来る人や日本語オタクに対しては、副教材として、それらを網羅し準備してあげるのが良いのではないでしょうか。その場合、語彙的複合動詞から入って行こうとされる方や、それ以外から入って行こうとされる方がいると思いますので、語彙的複合動詞から入って行こうとされる方は、『複合動詞レキシコン』が有りますので、そちらを参考にされるのが良いと考えます。それ以外の方には、別のものを準備してあげる必要が有ると考えます。即ち、【始動・開始】⇒【継続】⇒【完了・終了】。【未遂】とか、【過剰行為】、【再試行】、【習慣】、【相互行為】と言うアプローチや、「前項動詞がテ形」、「前項が「に」を伴うもの」、「形容詞+動詞型」、「名詞+動詞型」、「動詞+形容詞型」と言うアプローチということになりますでしょうか。
どの程度のものが出来るかさっぱり分かりませんが、これからトライアルをしてみたいと考えます。
(追記)
少し整理してみました。