50音表の見方
面白い記事を見つけましたのでご紹介いたします。
各言語の音素数のデータがあるそうで、その平均音素数は31。そして、日本語の音は20〔母音が5つ、子音が13、半子音が2(y.w)〕しかないとのことです。
日本語は、ほかの言語と比べてはるかに少ないことから、音声面においては比較的簡単な言葉の部類になります。ちなみに、英語が45、仏語が36、逆にハワイ語はなんと13しかないそうです。
日本語を学ぶ際、最初の山となるのはやはりひらがな46字で、次にカタカナになりますが、それ等を比べますと、下記のようになり幾分、軽くなりそうです。(あくまで日本人の感覚で、現実はどうか聞いてみないと分かりませんが)
・ひらがなとカタカナがよく似た文字
「り・リ/へ・ヘ/や・ヤ/こ・コ/し・シ/つ・ツ/と・ト/も・モ/せ・セ/う・ウ/ら・ラ」
・ひらがなの前半だけでカタカナになる文字
「の・ノ/ふ・フ/そ・ソ/な・ナ/お・オ/き・キ/か・カ/め・メ/ま・マ」
・ひらがなの後半がカタカナになる字
「に・ニ/れ・レ/ぬ・ヌ/ほ・ホ」
大半のカタカナはひらがなと同じ漢字から作られているので、これを知っていると、比較的覚えやすい筈ですが、なかなかそういった教え方をしていませんので、取り入れた方が良いかもしれません。
次に、「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」という並び方については、「あ行」から「わ行」までの横の(子音の)配列には、発音するときに口の中で舌の接する(あるいは震える)位置、つまり調音点が「奥から前」の方に移動していく順だそうですが、もう慣れ過ぎていて、全く、気が付きません。
始めの「あ行」は母音なので、声帯から出てくる音そのままですが、
「か行」からが子音で、子音は母音の流れをさえぎります。「か」の場合は口の奥の方で息を破裂させ、
それが「さ、た」と前へ移動します。
「た」と「な」の調音点は同じですが後者では息を鼻に抜かし、
また「ま」は両唇音となります。
「ま行」の後にさらに3行ありますが、ここでの問題は半子音の「Y」と「W」の間に子音「R」が挟まれていることです。
「ら」は本来日本語になかった音なのかもしれず、今でも「ら行」ではじまる単語のほとんどは外来語です。
調音点の位置によって子音に並べるという方法は、実は日本人が考えたものではなく、サンスクリット語の音韻学に発しているようです。共通するものだけを拾っていきますと、母音では「アイウエオ」、子音では「K,S,T,N,H,M,Y,R,W」の順になり、子音に母音を付けて音節としてあらわしたものが「カサタナハマヤラワ」ということになるようです。