ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その190 格助詞攻略

2018-08-25 11:54:27 | 6.私の感想・考え

 格助詞攻略

助詞と言いましても、沢山有り、種類もいろいろありますので、なかなか覚えきれません。同じ文字の助詞であっても、役目が複数あったりますので、なかなか整理もし難く、やはり覚えきれません。副助詞は、日本語の会話としましてはかなり高度なものと考えます。また、日本語学校では、長文を作文できるような教育をしていますが、私は、幼児の会話の如く、短文を沢山並べて、意思の疎通を図ればよいという考え方なので、接続助詞も後回しにし、当面、格助詞8~9種に絞って攻略してはどうかと考えます。

改めて、英語と比較しますと、日本人なら、だれが見ても、助詞は、英語の前置詞と良く似ていると感じるのではないでしょうか。英語では、動詞の後に前置詞がついて、動詞句を作ったり、いわゆる熟語を作ったりしていますが、ある動詞とある前置詞が結びついた時に、ある特別な意味を持つように機能しているように思います。

翻って、日本語の場合を考えてみますと、やはり、ある動詞とある助詞が結びついて、正しく意味が通じるように作用しています。また、浅田先生の論文を読みますと、ある動詞は、ある助詞としか結びつかないようになっているというご指摘も有ります。今まで、押しなべて、この問題を、「助詞」の方から解決しようとしてきましたが、どうもそうではなく、「動詞」の方からアプローチする方が分かり易いのではないかと考えます。英語では、動詞の後ろに前置詞がくっついていますが、日本文の場合も、語順は前後異なりますが動詞のまえに助詞が付いていると考えて、動詞と一緒に捉える方が定着し易いのではないでしょうか。

助詞の働きを日本語で、いくら丁寧にかみ砕いて説明しても、恐らく、初学者に理解してもらえないと考えます。それよりも、助詞と動詞をくっつけて、「九九」と同じように、無理やり覚えてもらうほうが、無理なく、間違い難いのではないかと考えます。

一度説明したことが有りますが、それを引っ張り出しまして、例えば「食べる」を、覚えたところで・・・・・・

どこ(どこ)で 食べる。------------食べる。 どこで?  where?

だれ(だれ)と 食べる。----------食べる。 だれと?  with whom?

なに(なに)で 食べる。----------食べる。 なにで?  by/using what?

いつ(いつ)(に)食べる。--------食べる。 いつ(に)?  when?

なに(なに)を 食べる。---------食べる。 なにを?  what?

同様に、「行く」で言いますと、・・・・・・

どこ(どこ)へ 行く。-------------行く。 どこへ?  where?

だれ(だれ)と 行く。-----------行く。 だれと? with whom?

なに(なに)で 行く。-----------行く。 なにで    by/using what?

いつ(いつ)に 行く。-----------行く。 いつ(に)?   when?

なに(なに)し) に 行く。-----行く。 なに(し)に? for what?

通常は、助詞との関係を.「場所」、「方向」、「人」、「対象」、「時間」等々で、説明されますが、そんなの、いくら覚えても咄嗟には出て参りませんし、即座に良否の判断ができません。それよりも、疑問詞と結びつけた方が、感覚的に、捉えやすく、「九九」のように訓練しますと、瞬時に出てくるのではないでしょうか。

例えば、こんな間違いをするかどうか分かりませんが、「行く」や「帰る」などには「を」は、通常付きません。(文学的表現には起こるかもしれませんが、「取敢えず幼児の会話」には、必要ありません。)

もっといろいろ観察して、解決法を探し提案したいと考えます。

(追記)

訓練用とテスト用及び初学者とそれ以外と言うように区分けして、「Quizlet」に提案するようにいたしました。

https://cms.e.jimdo.com/app/sdd99da199a650a47/p5d499e6f2bdc5761?safemode=0&cmsEdit=1

訓練用 助詞 particle training 1  https://quizlet.com/class/7634058/

         助詞 particle training 2  https://quizlet.com/class/7634055/

テスト用 助詞 particle drill 1       https://quizlet.com/class/7631890/

         助詞 particle drill 2       https://quizlet.com/class/7639105/

 


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その189 N1et

2018-08-24 04:34:32 | 6.私の感想・考え

 N1et

 前述の助詞の用法訓練用のフラッシュカードに使うデータを集めていますと、「N1et」なるものを見つけましたが、何だろうと言う訳です。「N2et」というのは、既に、知っていました。「みん日」の教え方をオーソドックスな方法で説いています。自分なりの教案を制作するときにはお世話になろうと考えていました。

 同じ方が制作されているようです。現役の日本語教師の方で、従いまして、現場の様子は、かなり良く分かります。編集の方法も、テーマ別にアクセスできるようになっていて、今までのように、前から順番に押しなべて全部を説明するやり方とは異なっています。全体を俯瞰することはできませんが、集客にはこの方が、優れているようで,最近のホームページ等は皆そうなっています。日本語教師を目指す方は、ある程度実態を踏まえた方が良いので、ご参考になさった方が良いと考えます。

 前項で、「傾向と対策」なるもののことを述べましたが、ここに一つありました。『時を表す助詞「に」は、数字の入った時を表す言葉には、「に」を付けますが、それ以外の時を表す言葉には付けない』と有りました。こんなの全く気が付きませんでした。こういう類のノウハウを沢山身に付けたいのです。初学習者に説明するのは一苦労ですが、こういった類のものを次々に示すことが出来れば、直ぐに、学習者の信頼を勝ち取ることが出来るでしょう。

 練習問題を探していて気が付きましたことは、どうも問題の羅列だけに終わっているような感じが致します。これさえやっておけば、間違うことがなくなるよとか少なくなるよとかいうものがないかと考えるようになりました。

 研究論文も数多あるようですが、分析だけに終わっているような感じが致します。従いまして、ソリューションの提示は、なかなか見つかりません。傾向としまして、母語に引っ張られた誤用というのが多そうで、当たり前と言えば当たり前ですが、時間を掛ければ少なくなる傾向にあり、文章構文が日本語によく似た言語を話す人達(韓国人)とそれ以外の人達との比較では、改善のスピードが異なるということで、これも、ごく当たり前の傾向でしょう。助詞を母語に持たない言語を話す方達への教え方に工夫が必要ということになると考えます。

 N1et

https://jn1et.com/


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その188 次なる課題

2018-08-23 09:10:19 | 6.私の感想・考え

次なる課題

 私のミッションの最初の課題は、取敢えず、「ブロークンでもいいから、片言の会話が素早く出来る」ように教材を準備することでした。効果のほどは、未知数ですが、やりたいことは、ほぼやり終えました。

 本当は、会話には、副詞を添えますと、随分、豊かなものになって行きますが、次回に回すことにしまして、ここは、日本語の特徴であります助詞の問題に取り組みたいと考えます。助詞がなく、それを語順で補ったりしている言語が有りますので、彼らにとりましては、助詞に馴染みがなく、運用の仕方が難しいかも知れません。そこで、傾向と対策というものが有れば活用したいのですが、経験の浅い私には、いまのところ、それらを見つけ出すことが出来ておりません。仕方が有りませんので、とに角、当座は、頻度の高い助詞を選び「訓練」を重ねることで、問題の解決を図ってもらいたいと考えます。ネット上の問題をかき集め、フラッシュカードにするということにいたします。

 ただ私が心配致しますのは、この課題を上手く達成できますと、ネイティブに、可なりな「日本語使い」と誤解される恐れが有ります。そうなりますと、ネイティブと同じ扱いになり、彼らから、「優しさ」「親切さ」「丁寧さ」がなくなり、カジュアルな話ことばになって、会話が難しくなるかもしれません。でも、学習者の方々も、ネイティブ並みになったと自信をもって、この問題もクリアしていただきたいと考えます。


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ニュー・システムによる日本語

2018-08-22 04:30:42 | 4.ボランティア教師

ニュー・システムによる日本語

 海老原先生からfacebook経由でメッセージが届きました。 

ニュー・システムによる日本語 8月20日 11:16 ·

To those who have finished “New System Japanese”

“New System Japanese (Sequel)” is now available. (Free)

https://files.acrobat.com/…/dc100487-2121-4b65-bb8d-4b57fe3…

『ニュー・システムによる日本語 続編』(英語版 第21課~第50課)です。

これは、『ニュー・システムによる日本語』(第20課まで)を終えた学習者なら簡単に使いこなせます。

「練習」は含まれておりません。

とのことです。

ニュー・システムによる日本語につきましては、下記をご参照ください。

日本語教師の教本

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/6b21cb04b34569d3f85b79a884db8a32

(追記) FB経由で、記事が届きました。2021.1.5

「ニュー・システムによる日本語」学習者のための初級日本語を問い続けて

海外日本語教育研究 第 11 号 (2020.12)


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その187 会話での語尾変化

2018-08-21 05:52:43 | 6.私の感想・考え

会話での語尾変化

 会話を主体に、教材を整備していきますと、文法では扱いませんが、会話でよく起こります語尾の変化や活用を説明する必要が有りそうだということに気が付きました。たまたま手にしました参考書に集約されていましたので。取り上げてみました。

 学習者は、スタート時点では、語尾の活用や語尾の変化が良く分かりませんので、耳にする言葉が、同じことを言い替えているのか、全く別のことを言っているのかということが、良く分からないという話が有ります。片言の日本語である程度会話が出来るようになった時点で、それらを整理されてはいかがかと考えます。

 敬語はどうしても文章が長くなりますので、聞き取りにくく覚えにくいと思います。実際に経験されるのは、接客用語としての敬語の場合が多いのではないでしょうか。また反対に、カジュアルな言葉はカジュアルな言葉で省略されたり、短くなったりする場合が多いので、最後までよく聞かないと分からないと言われている日本語では有りますが、場合によっては、しっかり勘を働かなければなりません。下記の表により、調べたり、迷ったりする時間が少しは節約できるのではないかと考えます。

  

 


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虹色日本語教室

2018-08-20 05:19:37 | 4.ボランティア教師

虹色日本語教室

「スパイス効いたゲーム・教材・活動集」と名乗っておいでのホームページが見つかりました。JAICAで日本語教師をなさった方のホームページのようです。

 中身を確かめてはおりませんが、現場でお使いになっていたもののようなので、その効果に間違いのないものと信じます。

  http://2216.jp/blog-entry-8.html


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その186 電子辞書

2018-08-18 16:42:52 | 6.私の感想・考え

電子辞書

 東大の学生さんが『「電子辞書」はいいよ。』と言っていましたので、その説明を読んでみました。

 しかし、考えてみますと、私の学生の頃は、まだ、大型電子計算機が世の中に出てきたころなので、そう言ったデバイスは、影も形も有りませんでしたし、パソコンを辞書代わりに使うようになりましたのも、ネットがつながり、容易に扱えるようになってからの話です。私の場合、再び英語が必要になりましたのは、海外に赴任するようになってからのことで、しかも主に生産現場の専門用語が必要になり、ネット上で収集するようになりました。その頃に「英辞郎」と、「PDIC」も見つけ、現在に至っております。当時、シャープの手帳タイプの翻訳機を買ったことも有りましたが、もう、面倒臭くて使い物にならず、すぐ止めてしまいました。ということで、その手のものの必要性を、いまだ考えたことが有りませんでした。

 説明では、一度の検索で、同意語、反対語、類似語等々にアクセスできるということです。大学受験等の学生さんに役に立つとのご意見です。言われてみますと、現在のITのレベルではそんなの全くおやすい御用です。また我々がびっくりするような機能が付いていても、別に不思議ででも何でもない時代です。

 中古で安く手に入れば、どんなものか使ってみようということで探してみましたが、中古は殆ど見つかりません。その代り「日本語学習者用」という仕様のものが見つかりました。

 例えば、N1,N2を志す学習者に、どういう指針で教えればよいのかまったく考えが有りませんでしたが、ボキャブラリーを増やしたり、漢字を覚えたりするのに、最適ではないかと思います。ルビも打ってあり、アクセント辞典も有り、筆順の説明も有ります。機械の仕様も何となく、N1,N2向けになっているように感じます。

 場合によっては、ネイティブに聞くより、より早く、より正しく説明してくれるかもしれません。先生方の方も、この機械で、デモンストレーションして、余裕が有れば、彼らに、手に入れさせた方が能率も上がり、お互いにハッピーではないでしょうか。

【カシオ通販】XD-SU5300 (For learners of Japanese)  ¥24,840(税込)


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その185 日本語パートナーズ

2018-08-17 08:49:59 | 6.私の感想・考え

日本語パートナーズ

 ジャカルタでアジア大会が開催されるそうで、元陸上競技のアスリートであったり、ジャカルタに住んでいたことのある私は、何となくその会場等が気になり,アクセスしてみました。やはり、メイン会場はセナヤン競技場のようです。実は、ジャカルタに住んでいた時、朝の散歩で、一度、訪れたことが有ります。下宿屋を出て、北へ向かい、日本人ビジネスマンが良く訪れます飲み屋街のブロックMを通り過ぎてさらに北上いたしますと競技場に行き着きます。そこでは、不思議なことに,,早朝から、大勢の人が、その競技場の周りを、グルグルウォーキングしているのです。周囲は広い公園のようになっていますので、何も競技場をぐるぐる回らなくてもよいでしょうが・・・・・・・というのが私の感想でした。

             

 ネット上をうろうろしていまして、その時、ジャカルタ新聞に、「日本語パートナーズ」とある記事を目にしました。今回、12名の方が赴任されたそうですが、男性は、お一人、後は女性の方ばかりで、・・・・・・・・。若い現地の方のお相手には、私のようなおっさんや、じいさんより女性の方が向いているかもしれませんね。最近、ネット上で、その広告をよく目にするようになりました。

      


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その184 Site Map

2018-08-16 05:38:04 | 6.私の感想・考え

 Site Map

 またもや「嘆き節」です。私のブログやホームページへのアクセスの解析も出来るようになりましたが、結果が芳しくなく、また、効果的なソリューションも見つかりません。従いまして、一向にアクセスが増えてまいりません。

 本ブログは、お話しましたように、毎日、150~200名の方にアクセスいただいております。そして、アクセスしていただいております記事は、大体、各国語の50音表と海老原先生の「New System」に集中しております。しかし、それらの記事にしましても、一度、アクセスして考え方が分かりますと、あとは、ご自分で運用なさるだけで、もうそれ以上アクセスの必要がなくなる筈です。ところが、それでも、毎日、150~200名の方が訪れるということは、それだけ新しい方が訪れては、去って行っているということなのでしょう。それにしましても、次から次へとアクセスが有りますので、不思議な感じが致します。一年前までは、調べたものを記事にしたりしていましたので、何度も訪れて下さった方がいらっしゃったかもしれませんが、最近は、余り新しい発見が有りませんので、アクセス数に、寄与しているとは考えられません。

 翻って、英語版の方は、今まで、日本語でブツブツ言ってきましたが、ただそれだけでは、評論家以下で、何の貢献も出来ませんので、いろいろな方へ向けての「会話の訓練」への提案ということになりました。本当は、本ブログからワープして、そちらに飛んで行って欲しいのですが、そうは問屋が卸してくれません。たとえ、ワープしても、現状では、その内容が、一目瞭然というようにはなっていませんので、皆さん手間暇かけて調べてくれるでしょうか。そこで、この度、サイト・マップを準備することにしました。

 願わくは、そちらにアクセスしていただきますれば、先ず、Site Mapにアクセスしてください。面白いものが見つかるかもしれません。どうぞ、よろしく。

Shortcut for learning Japanese

https://nihongokaiwachikamichi.jimdo.com/

Site Map

https://nihongokaiwachikamichi.jimdo.com/site-map/

(追記)

 分かりました。ここ一週間の本ブログへのアクセスは、およそ1,200名の方々で、その内、「Returning Visitor」は、10%ということでした。荒っぽく言い替えますと、120名のfunがついていて下さり、1,000名の「New Visitor」が、やってきてくれていることになります。100名前後の日本語教育に関心のお持ちの方と、1,000名近くの、たまたま寄り道しましたと言う方々と言うことになるのでしょう。それにいたしましても1,000名にも上る一回きりの訪問者というのが、不思議でなりません。大部分は日本人ですが・・・・・。

 英語版の方は、わずか25名訪問者で「Returning Visitor」は、25%です。しかし、この記事のテーマであります「Site Map」へのアクセスは、アップして、ここ数日にも拘らず、25回に上り、利用していただいているようで、空振りではなさそうです。


 


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