英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

安倍氏の首相資質を疑問視する     TBSキャスターの質問を理解せず

2018年09月18日 10時00分18秒 | 日本の政治
 昨夜、放映されたTBSのニュース番組で、星キャスターが、加計孝太郎・加計学園理事長とゴルフや会食を何度も重ねていた真意を安倍晋三首相に尋ねたとき、彼がしたトンチンカンな答に私は顏をしかめた。この首相は星氏の質問を理解しているのだろうか。
この内容を朝日新聞のデジタルサイトから引用して読者に伝える。安部氏の首相の資質を考えてほしい。


 首相が友人の加計孝太郎・加計学園理事長とゴルフや会食を重ねていたことについて、星浩キャスターが「加計さんは、いずれ利害関係者になる可能性があった。まずかったという気持ちはあるか」などと質問。首相は「利害関係があったから親しくするというのではなくて、元々の友人」と述べ、問題ないとの認識を示した。
 星氏は「学生時代の友だちでも、金融庁幹部とメガバンクの頭取はゴルフをしてはいけない」と重ねて指摘。石破氏も「自分が権限を持ってる時はしない、少なくとも。あらぬ誤解を招いてはいけない。私もいますよ、そういう友人は。ですが、職務権限を持ってる間は接触しない」と首相の姿勢を問題視した。
 首相は「星さん、ゴルフに偏見を持っておられると思う。いまオリンピックの種目になっている。ゴルフが駄目で、テニスはいいのか、将棋はいいのか」などと反論した。


 星氏の質問に対する答は石破氏の発言にある。人は要職に就き、社会に大きな影響を与えるとき、親友であろうともその期間は会わない。余計な疑惑を生じさせないためだ。友人も当然理解する。日本人の道徳観だと思う。
 安倍首相は星氏の質問を理解できない。安倍氏は確かに勉強している。少子高齢化問題でも、社会福祉問題にしても、細かな数字を提示して自らの発言が正しいように主張する。何の知識もない視聴者をだませるかもしれないが、他人の発言に対しての理解力に欠けているように思う。それとも自分の思い込みが質問者の質問に対する理解を妨げているのだろうか。
 この男も米国のとトランプ大統領同様、「私が先頭に立てば、首脳外交を展開すれば、すべてが上手くいく」と考えているようだ。相手の異論にまったく耳を傾けない。たぶん、持論を主張するあまり、相手からの異論や質問が彼の耳に入ってこないのでななかろうか。そして理解していないのではなかろうか。
 昨日の安部・石破両氏の質問で、はからずも安部氏の凡庸な能力を垣間見た。だからといって石破氏がチャーチルのような傑出した政治家だとは思わない。我々と同じようなごく普通の人である。
 安倍氏が右翼から支持されているのを十分理解した。要するの、安倍首相は一点だけしか見えない。全体を把握できない欠点がある。正しいと思い込んだら、とことん信じ、やり抜いていく。同調者を引き入れ、反対者を遠ざけ、議論をしない。太平洋戦争の指導者、東条英機が日本軍が敗退していても、精神主義で米国に勝てると信じ込み、日本を破滅させた。その精神構造に似ている。
 これでは、われわれが首相に、森友・加算学園問題での問題点を指摘しても無駄だと分かった。彼はこの問題の核心を理解できないのだ。日本人と日本の将来のために、安部氏が一刻も早く首相を辞任することを望む。それこそ日本人への一番の貢献である。東条同様、安部氏が有事(戦時)の指導者なら、日本を破滅させる公算が大きいと感じる。


 

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