英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

大リーグの大谷選手はエ軍に残って愛する仲間とワールドシリーズを制覇したいのではないのか?

2023年07月11日 17時46分02秒 | スポーツ
 エンゼルスの大谷選手の去就がアメリカメディアで大きな話題になっている。彼が所属するエンゼルスに残るのか去るのか。トレード期限が8月1日(同2日)に迫っている中、大谷選手はどうするのか?全米はこの問題で持ちきりだという。この数日の大谷の発言から、彼は今シーズン、エ軍で二刀流を全うすると理解した。
 今シーズンが終れば、彼はFA(フリー・エージェント)権を行使でき、ほかのチームに移籍することができる。彼は移籍するのか?大谷はできればエ軍に残りたいと考えているのではないか、と私はこの数日思うようになった。なぜか。彼の発言だ。
  8月1日(日本では2日)のトレード期限が迫っていることについて大谷は記者に「個人的に気にすることはない。もちろんコントロール出来ないことではあるので。自分が試合の中でコントロールできることをまずはコントロールしたいなと思っていますし、それをコントロールするのが、1番難しいことでもあるので、なるべくそのことに集中したいなと思っています」と話した。
  またプレーオフへの思いを問われた大谷はこうも話す。「(エ軍は)年々強くはなっていますね、それは負ければ悔しいし、行けなかったら悔しいというのはその通りなので。優勝したことがない以上は優勝したいと思うのが自然かなとは思います」と回答した。
 さらにエンゼルスについては「ファンの人がすごい。僕自身も好きですし、エンゼルスのことが好きで毎日見に来てくれる人たちもいるので。コントロール出来ることをしっかり自分自身でコントロールして頑張りたいなと思っています」と6年目になったチーム愛も口にしていた。
 これらの発言から、大谷はエ軍の仲間とポストシーズンに進出し、ワールドシリーズを制覇したいのだろう。そして彼の発言の中に日本人らしいメンタリティーを感じるものがある。
 7月7日のエンゼルス対ドジャース戦の4回に大谷が二塁に到達した際、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手が大谷に握手を求め、こう質問した。ベッツは記者にこう話す。「あなたと(エ軍の)アデルはどっちがパワーがあるんだ?”と尋ねたんだ。大谷は“アデルの方がパワーがある”と言ったんだ。僕は信じないけどね」
 大谷は典型的な日本人だ。日本人なら理解できる。口が裂けても「自分がパワーがある」とは日本人は言わない。それが礼儀だからだ。そして米大リーグのオールスター戦で、アメリカン・リーグの指揮を執るダスティ・ベイカー監督は、大谷の投打二刀流の活躍を絶賛した後、「おそらく我々が対峙する相手のなかで最も礼儀正しく、尊敬すべき人物の一人だろう」と人柄の良さを称賛した。
 大谷は古き時代の日本人の性格を兼ね備えているのだろう。目的に邁進する。そして仲間と団結し、協力して目的達成に邁進する。何よりも愛する仲間のために犠牲を惜しまない。
 私は大谷選手がエ軍に残りたいと考えていると思う。エ軍の仲間とワールドシリーズに進出し、ワールドチャンピオンになりたいと思っているのだろう。エ軍のネヴィン監督と選手は大谷の願いに応えてほしい。そのための改革をしてほしい。特に投手陣の整備だ。また凡ミスを減らす。バントやスクイズなどのスモール・ベースボールを取り入れる。
この数日の大谷に発言から、彼はポストシーズンに行きたいが、単に強いチームに移籍することで、その望みを叶えたいと思ってはいない。莫大な金銭トレードを求めてもいない。彼はただただ、エ軍の仲間とワールドチャンピオンになりたいのだ。エ軍幹部はそのことを理解してほしい。