英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

米中外務担当会談は専制独裁国家と民主主義国との闘争の始まり  21世紀はきょう始まる

2021年03月20日 21時15分37秒 | 国際政治と世界の動き
  米アラスカ州で行われた米中外交トップによる2日間にわたる会談は終了した。アメリカのブリンケン国務長官は「中国の行動に対して米国と同盟諸国が抱く重大な懸念を伝達した」と強調。一方、中国の王毅国務委員兼外相は「中国の主権を守る決意を侮るな」と伝えたという。
  私は21世紀が本当の意味で開幕したと思う。中国共産党の世界覇権が成就するか、それとも米国やほかの民主主義国家群が生き残るかという闘争が始まったと思う。
  20世紀が米英ら民主主義国群とナチスドイツやファシスト・イタリア、日本の軍閥との闘争だった。そして民主主義国家群が勝利した。民主主義国家群に味方した共産主義独裁国家、ソ連は冷戦に敗北し、地球上から消滅した。21世紀はどうなるのだろう。
  中国共産党、特に独裁者、周近平のスローガン「偉大な中華復興」「中国の夢」を具体的に述べれば、中国共産党のアジア支配、あわよくばの世界支配、言い換えれば、清帝国まで歴代の中国皇帝が「冊封体制」で東アジアを支配した”夢”の再現だろう。
  中国共産党はマルクス・レーニン主義を遙か昔に捨て去り、むき出しの帝国主義政策を遂行している。それは、中国とヨーロッパにかけての広域経済圏構想「一帯一路」だ。
  ロシアが支配したソ連共産党は20世紀に残った最後の帝国主義と言われた。ソ連の崩壊とともに、ウズベキスタン人やウクライナ人、バルト三国など多くの民族は解放された。
  一方、現在、中国共産党帝国では、ウイグル人、チベット人、キルギス族など少数民族は中華共産党帝国の支配の下で呻吟している。満州族は、中国共産党政権に下でほぼ同化され、民族的なアイデンティティーが喪失しつつある。
  彼らは清帝国やその前の明帝国が独立を奪い、従属してきた民族だ。もちろん清帝国は満州民族が作り上げた帝国だ。それを引き継いだのが、内戦を経て中国を統一した中国共産党だ。
  そして民族支配の上に、共産党が嫌う民主主義制度を信奉する人々の支配強化を強めている。香港に人々は共産党の餌食にならんとしている。中国共産党が次に狙うのは台湾だ。周近平ら共産党トップは「中国は一つ」「民族は一つ」という言葉の美名を声高に叫びながら、台湾の民主主義体制を打ち砕こうとしている。台湾の崩壊は世界の民主主義者が中国共産党に支配される序曲になるかもしれない。
  20世紀、チャーチルは、ヒトラー・ドイツから民主主義制度を救った。ソ連は社会主義経済制度の致命的な欠陥ゆえに自滅した。われわれは今こそ、チャーチルの著作を読み、民主主義制度を死守するために闘ったチャーチルの精神を学ばなければならないと思う。
  われわれはが一致団結して民主主義制度を守る気概を持てば、中国共産党は必ず滅びる。なぜ? 中国共産党は歴史の流れに逆行している。ナチス・ドイツや旧ソ連のように歴史から厳しい判決を受けるだろう。

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