英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

目を覆いたくなる、コロナ対処に無能な与野党政治家      将来の台湾危機を思うと暗澹たる気持ち

2021年07月17日 23時53分40秒 | 書籍紹介と書評
   来週の金曜日に東京五輪が始まる。菅首相が言う「安全、安心」の五輪とほど遠い。なぜ「安全・安心」ではないのか?それはこの4日間、東京での新規コロナ感染者数が1000人を超え、コロナパンデミックが拡大しているからだ。
 でもそれはうわべだけのことだ。この話の核心は、政府・与党が戦略を立てず、小手先だけの対処に終始してきたからだ。さらに悪いことには、政権能力のない野党がいることだ。
  小手先だけの対処とは何か。コロナウイルス感染症が拡大すれば、緊急事態宣言を発出し、縮小すれば、それを解除する。その繰り返しだけだった。そして緊急事態宣言を発出するたびに、まるでコロナ拡大の元凶が飲食店であるかのように、飲食店に「酒の提供の自粛を要請する」ことだけの戦術だった。
  コロナワクチンが手には入ったら入ったで、まるでコロナワクチンを接種すれば、コロナ感染症は解決するかのように盲信して、それに突っ走る。それが政府のやり方だ。私は菅義偉首相だけを責めない。安倍晋三前総理のほうが重罪のように思える。昨年2月にコロナパンデミックの兆候があったとき、「流行が起らなくても(実際に起った)、PCR検査の充実、医療体制の充実、この国の医療の弱点である民間医師の協力体制を必死になって構築すべきだった。PCRで感染者と非感染者を分けて、感染者を徹底的に隔離する政策をとるべきだった。
  昨年2月にはPCR検査体制はなかった。しかし政府が必死になって、半年なりの時間をへれば、構築できたはずだ。しかし、そうした節がなかった。時の変化に任せてPCR検査体制を作り上げてきただけだ。それは平時の動きでしかなかった。戦時の動きではなかった。
  政府と野党は、日本人の弱点をさらけ出してきた。いつも楽観的に将来を見ている。最悪を想定して対策を立てず、いつも希望的観測だった。別の言い方をすれば「あまい想定」だった。太平洋戦争前夜に日本の軍部指導者が対米国戦に描いた青写真と同じだ。日本の軍部指導者は希望的観測に基づいてハワイ・真珠湾を奇襲した。
 間もなく、東京五輪が開催される。まさに希望的観測に基づいて開催されると考えても過言ではない。五輪が終わったあと、コロナウイルスが猛威を振るい、楽観的で脳天気な政府と国民が塗炭の苦しみに陥らないことを願うばかりだ。IOCのバッハ会長は五輪スポンサーからの金を抱えて日本を去って行くだろう。彼にとって、それが目的なのだから、東京五輪は成功とのたまうだろう。
  この厳しい状況下で、与野党の政治家は本当に国と民を思っているのだろうか。与党自民党の衆議院議員は自分のことで精一杯だ。来たるべき総選挙にいかに落選せず食い扶持を確保するかということで頭が一杯のようだ。新聞によれば、「浮き足立つ与党」だという。「菅では戦えない」と叫び始めているという。苦し紛れに「経済対策を打ち出せ」と叫んでいるという。要するのコロナ対策は二の次のようだ。
  一方、政権能力のない立憲民主党などの野党は、与党の失策と支持率低下に色めきたっている。政権を奪取する好機だ、と枝野・立憲民主党党首は触れ回っているという。野党も国民の運命は二の次なのだ。この政党も戦略なき行き当たりばったりの政党だといってもよいだろう。
  この国はどうなるのか。この国と、そこで暮らす民の将来の運命を考えると背筋が寒くなる。コロナ対策でこのお粗末さだ。中国共産党の「魔の手」が台湾に伸びている。中国が台湾を武力で統一しようと決意して台湾を攻撃すれば、日本人が好むと好まざるとに関わらず、日本人は存亡の危機に直面する。いつかはわからないが、その時が来れば、避けて通れない。そのとき、今のような無能な政治家が、コロナ以上の難局に立ち向かえるのか。そうは思わない。私は70歳を過ぎ、余命いくばくもないのに、日本の悲惨な姿を見なければならないのか。暗澹たる気持ちになる。 

40代で急速に老け始める中年の残念な行動習慣

2021年07月17日 23時21分16秒 | 生活
 先日、オンライン情報雑誌を検索していたら、「40代で急速に老け始める人の残念な行動習慣3つ」というタイトルが目に飛び込んできました。
 何なんだろう、と興味を持ちました。医学博士の池谷俊郎(いけや・としろう)さんが書いていました。池谷先生によると、40代で「老けて見える」ようにあるそうです。老けて見える要因の第一は、やはり「顔の老化」です。
 老けて見える二つ目の要因は「ぽっこりお腹」。内臓脂肪がたっぷり詰まってくることです。老けて見える要因の3つめが「姿勢」です。猫背で、首が前へたれ下がる。
 池谷先生は「まさしく老化の象徴です」と話します。背筋を伸ばしているだけで、見た目の印象が20歳若返るるんじゃないかと思います。事実、このような高齢者は歩き方もしっかりしています。
  姿勢が悪くなる主な要因は、筋肉量の減少です。これは筋肉の衰えを現しています。筋肉量は男女ともに、30代以降、加齢するほど減少します。特に、上半身に比べて下半身の筋肉量の減少率が大きいのが特徴です。20代に比べて60代では30%も筋肉量がへってしまいます。
 池谷先生は「次のような行動をとる40代以上の人は筋肉減少に要注意」だと警告しています。数年後には筋肉はいっそう衰えて、代謝が落ちて肥満になり、見た目も体の中身もすっかり老化するという悪循環におちいるとのことです。
  ① 電車やバスに乗り込むと、真っ先に席を確保しようとする人②自宅やビルの2階に上がるのをおっくうに思う人。階段を上るのがつらいと感じ、エスカレーターやエレベーターを探す人③歩いて十分に行ける場所、つまり歩行範囲の移動でも車やタクシーを使う人」 ー は下半身の筋肉量の減少に要注意です。
  池谷先生は30代半ばまで「メタボ」状態だったそうです。一念発起して内臓脂肪を落としました。「そうすると前向きな若々しい気持ちになる。生活習慣すべてが変わってくるのです。何事も積極的に行動するようになる」とおっしゃっています。
  食事や運動、入浴や睡眠、ストレス対策など生活習慣全般にわたって注意を払う。暴飲暴食は避ける。バランスの良い食事をとる。自分に合った運動をする。これをおっくうがらずに毎日する。そうすれば、高齢者になっても車いすのお世話にならずに自らの足で歩くことができます。継続は力です。
  わたしは亡くなった母や母が暮らしていた老人ホームの入所者を観察しました。人間という動物は下半身の筋肉量が落ちて歩けなくなり、車いすのお世話になり始めたら「死期の門前」に近づいていることを悟るべきだと思います。一方、毎週1~2回行くトレーニングセンターでお会いする85歳を越えた老人の何とかくしゃくとした歩き方。目を見張るものがあります。

コロナ死者の99.2%はワクチン未接種者  異種ワクチンは副作用強いが、免疫抗体は増加

2021年07月02日 21時19分48秒 | 生活
 1回目と2回目で異なるメーカーの新型コロナワクチンを接種する場合、例えば1回目がアストラゼネカで、1回目がファーザーとした場合、どうなるか?スペインの国立カルロス3世保健研究所の検証結果では、「非常に安全」で、頭痛や疲労などの軽い副作用を起こした人は450人中1.7%にすぎないという。
 これに対して、世界的に権威のある5月12日付医学誌「ザ・ランセット」がイギリスのオックスフォード大学のマシュー・スネープ准教授らの研究を掲載し、異なったワクチンを接種した場合には、悪寒や倦怠感の副反応が現れやすいとお話ししました。「安全面での懸念はないが、副反応は、異なったワクチン接種では、より強い」
 副反応とは別に「免疫」についても、オックスフォード大学が6月28日に発表した。異なるメーカーの新型コロナワクチン、ファーザーとアストラゼネカを接種した場合、「高い免疫反応」が出たという。
 詳しくご紹介する。オックスフォード大学の科学者が463人に4週間の間隔でファーザーとアストラゼネカを接種した。6月29日付イギリスの高級紙「ザ・ガーディアン」によれば、摂取の仕方で際立った違いがあった。
 ファーザー製ワクチンを2回接種した。最高の中和抗体(免疫)が作られた。最初がアストラゼネカ、2回目がファーザーを接種した場合には、「ファイザー2回」に次ぐ2番目に多い中和抗体がつくられた。しかし両者の間に大きな違いはないという。
 それ以外の接種方法はそれほど効果的ではなかった。最初にファイザー、2回目にアストラゼネカの順で接種した場合、ファーザーを2度接種した場合と比べて、7倍も低い効果しかない。言い換えれば、ファイザー2回接種のほうが7倍も多い中和抗体が作られた。
 一方、アストラゼネカを2回接種した場合と比較すれば、最初ファイザー、2回目アストラゼネカ順で打ってもで、5倍も免疫力がついている。スネープ先生は「実験結果からすれば、ファイザー2回が一番良いことがわかります。ワクチン・メーカーを切り替えることは、免疫という観点から見れば、利点があります」と話す。
 ところでAP通信によると、米国疾病予防管理センターがコロナ感染者のデータを分析した。ことし5月に新型コロナウイルスに感染して入院した約853,000人のうち、約99.9%はワクチンを打っていない人だった。ワクチンを接種したのに感染して入院した患者は1200人未満、わずか約0.1%だった。そして入院した853,000人のうち、1万8000人が亡くなった。この死者数のうち99.2%がワクチンを接種していない人々。接種して亡くなった人はわずか150人、全体の0.8%に過ぎなかった。
 米国疾病予防管理センターのシェル・ワレンスキー博士は記者会見を開き、「ワクチンはウイルスによる重症化や死に対しての予防にほぼ100%効果的だ」と語った。ワクチンを打つ、打たないは個人の問題だが、客観的な資料をを読み判断することだ。ネットで横行する根拠のない「デマ」を信じないように。