英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

日本はコロナ軍に敗れたり! 硬直した政府の分科会

2020年08月03日 12時25分15秒 | 時事問題
 日本はコロナ軍に敗れたり!今朝、テレビ朝日の番組「羽鳥慎一モーニングショー」で、日本医師会の釜萢 敏さんがPCR検査は70%しか正確でないので役に立たない、と主張し、コロナとの戦いの武器にならないと話した。これに対し、玉川氏は「武器になる」と反論、ゲストの白鴎大学の岡田教授は「医学の立場だけから述べて下さい。政治的な配慮はやめてください」と懇請していた。
 ニューヨークで、 PCR検査を使いコロナを封じ込めたことなどに対し、 釜萢氏は十分な数の症例ではないとの内容を話し、反論した。釜萢氏や分科会のメンバー、政府の政治家、官邸のトップ官僚はリスクをとりたくないと言っているのだ。
 第2次世界大戦中、イギリス軍と国民を率いた20世紀の傑物政治家、ウィンストン・チャーチルは「リスクをとらない、勇気を持たない政治家やリーダーは駄目だ」と言った。今の政府の政治家やトップ官僚は何もしないことが、一番安全だと言っているのか。
  どうも今も昔もゼロか100という考え方。旧日本陸軍参謀の思考と同じだ。 また対策が硬直だ。 「Go To トラベル」を続けると、西村経済担当相は言い続ける。太平洋戦争のガダルカナルやそのほかの戦いと同じ。
  旧陸軍参謀本部のお偉方は最初に立案した作戦を頑なに守った。現場指揮官から戦況の変化により作戦変更を願い出ても正面突撃ばかりを命令した。ああ~、凡将に対する兵、愚鈍政治家に対する国民。悲劇だ!
  旧ソ連の名将ジューコフ将軍が1939年夏のノモンハン事件の日本軍について、モスクワで独裁者スターリンに報告した。「日本軍は柔軟性がない愚かな将軍や参謀ばかりでした。しかし佐官以下の兵士は優秀でした。素晴らしかった。粗雑な作戦を命令されながら、涙ぐましい敢闘精神と勇気がありました」と話した。
  昔のノモンハンの戦い、ガダルカナルの戦い、そして幾多の太平洋戦争の戦い、今日のコロナとの戦いはすべて構図が同じだ。愚鈍なリーダーと優秀な佐官以下の将兵。愚かな政治家やトップ官僚と、涙ぐましい勇気と職責を果たしている医療関係者。そして一部の者をのぞく大多数の日本国民の涙ぐましい努力だ。ああー、コロナ軍に敗れたり!そうならないことを願うばかりだ。