筆者は数日前、インドネシアの森林火災について記した。英紙「ガーディアン」は再びキャンペーンを張り、世界中の人々がこの森林火災に気づいてほしいと呼びかけている。
筆者はこの火災について正確に把握していなかった。インドネシアの森林火災は、毎年行われる野焼きが原因だという。ヤシ油や紙製品用のプランテーションをつくるために無秩序に行われる野焼き。最初は野焼きのつもりでも、消化できずに大火災になってしまう。
森林火災は今年7月以来燃え続けている。特に南ボルネオ(カリマンタン)と西スマトラの被害が大きく、乾季と、日本にも大きな影響をもたらしているエルニーニョ現象が火災の拡大に拍車をかけている。
鼻に刺すような煙の臭いがインドネシア住民だけでなく、シンガポールやマレーシアの国民、ひいてはタイまで届いているという。
「最も大きな被害はもちろんインドネシアの森林地帯だ。この森林地帯は地球上で最も多種多様な動植物が生息している。何十年も続いている野焼きが動植物に追い打ちをかけ、オランウータンのような絶滅危惧種は存亡の危機を迎えている」。ガーディアンはこう報じている。
森林火災で、19人がすでに死亡、約50万以上の気道障害が報告されている。また10万人が間接的な形で煙害により早死にしているという。さらにインドネシア経済に大きな打撃を与えている。
インドネシアの環境保護団体「WWF(世界自然保護基金)インドネシア」は「森林火災は企業、小自作農、政府が一体となって予防措置を講じなかった結果だ」と批判し、大部分の火災原因はヤシ油生産業者らの人為的な原因によるものだと強調している。
森林火災の解決策は、森林破壊ゼロを求めて、政府、企業が相互に協力し、森林を管理しながらプランテーション経営を進めていく以外に道はない、と専門家は話す。
人間はとかく自らに降りかかってこない事柄に無関心だ。現在、影響しなくても、将来影響するかもしれないのに、それが理解できないのだ。
今日、地球上の一部で起こった出来事はいずれそのほかの地域に波及する。地球温暖化もその一つ。森林火災がもたらす地球温暖化現象はわれわれ日本人にも大きな影響をもたらす。インドネシアの森林火災を他人事とせずに関心を持つことが大切だと思う。
筆者はこの火災について正確に把握していなかった。インドネシアの森林火災は、毎年行われる野焼きが原因だという。ヤシ油や紙製品用のプランテーションをつくるために無秩序に行われる野焼き。最初は野焼きのつもりでも、消化できずに大火災になってしまう。
森林火災は今年7月以来燃え続けている。特に南ボルネオ(カリマンタン)と西スマトラの被害が大きく、乾季と、日本にも大きな影響をもたらしているエルニーニョ現象が火災の拡大に拍車をかけている。
鼻に刺すような煙の臭いがインドネシア住民だけでなく、シンガポールやマレーシアの国民、ひいてはタイまで届いているという。
「最も大きな被害はもちろんインドネシアの森林地帯だ。この森林地帯は地球上で最も多種多様な動植物が生息している。何十年も続いている野焼きが動植物に追い打ちをかけ、オランウータンのような絶滅危惧種は存亡の危機を迎えている」。ガーディアンはこう報じている。
森林火災で、19人がすでに死亡、約50万以上の気道障害が報告されている。また10万人が間接的な形で煙害により早死にしているという。さらにインドネシア経済に大きな打撃を与えている。
インドネシアの環境保護団体「WWF(世界自然保護基金)インドネシア」は「森林火災は企業、小自作農、政府が一体となって予防措置を講じなかった結果だ」と批判し、大部分の火災原因はヤシ油生産業者らの人為的な原因によるものだと強調している。
森林火災の解決策は、森林破壊ゼロを求めて、政府、企業が相互に協力し、森林を管理しながらプランテーション経営を進めていく以外に道はない、と専門家は話す。
人間はとかく自らに降りかかってこない事柄に無関心だ。現在、影響しなくても、将来影響するかもしれないのに、それが理解できないのだ。
今日、地球上の一部で起こった出来事はいずれそのほかの地域に波及する。地球温暖化もその一つ。森林火災がもたらす地球温暖化現象はわれわれ日本人にも大きな影響をもたらす。インドネシアの森林火災を他人事とせずに関心を持つことが大切だと思う。