桜、桜、満開の弘前公園に感激!
新幹線とホテルパックのフリーツアーだったのですが、2日目は弘前と角館を巡るバスのデイツアーがついていました。
ホテルを8時30分発、3時間かけて弘前公園の駐車場に着く直前、上の写真の桜並木が目に入った途端、車内で拍手が起こりました。
というのも途中の車内で「これまで弘前の桜には3回来て3回とも振られたんだよ」とか「私も2回はずれた」という会話が耳に入りましたので、満開の桜を見た時、感動の拍手になったのでしょう。
それほど弘前の桜はすばらしいのでしょうね。
弘前初めての私たちにとって何とラッキーなこと!
堀端の桜並木を歩き、中央高校口から公園内に入ると「緑の相談所」中庭に日本一太いソメイヨシノがありました。
幹周582㎝、樹高は10m、推定樹齢100年以上の巨木。
威風堂々、風格ある桜でした。
どこを見ても360度、桜、桜、桜・・・
ソメイヨシノ、しだれ桜、ここには40種もの桜があるそうで、ソメイヨシノに続いて次々に咲くそうなので、今も遅咲きの桜が咲いているかもしれません。
しだれ桜がこんなに並木のように美しく咲き誇っている様を見るのは初めてです。
上の写真の行列は天守を見学する人たちの順番待ちです。
こちらが現在の弘前城天守です。
平成27年、石垣修理工事のためもとの場所から約70m曳屋工事をして、3か月かけて移動された天守です。
当時“城が動く”と度々ニュースで報道されましたね。
元に戻るのは来年度の予定だとか。
10年がかりの工事なのですね。
弘前のソメイヨシノは枝先にいくつもの花がついて、手で触れられるような低い位置に咲いています。市には40人ほども桜守がいて、リンゴの剪定技術を応用して管理しているのだとか。
その数、約2600本。ソメイヨシノの樹齢は60年と言われますが、ここでは100年を超える木も多く元気に咲くのは、桜守の人たちの桜へ寄せる愛情、そして管理が行き届いているからでしょうね。
外国人のツアー客も本当に多く、園内は人でいっぱいでしたが、花見客の騒がしさというのはなく、
皆が美しい桜を愛でているようでした。
地元のテレビ局の撮影隊も来ていて、モデルさんの撮影中。
この新郎新婦(新郎は外国人)も私たちはモデルさんと思っていたのですが、石垣の下から「おめでとう!」と声がかかっていたのです。
本物のカップルだったのかも?
マンホールもこぎん刺しの桜模様、、マスコットキャラクターの「たか丸くん」が可愛くて勇ましい。
青空であればもっと素晴らしかったのに・・・と贅沢なことを言うとバチがあたります。
すべてが桜色に染まりそうな満開の中で見ることができたのですから。
私がこれまで見た桜で一番!
日本一の桜であることを納得しました。
小雨の角館へ
青森県から秋田県の角館へ、この日は出発が岩手県でしたので東北3県をバスで移動した訳です。
角館に着くまでは山間や里山を走りましたが、その風景は「いっせいに遅い春が来た!」感じでした。
道路わきにはフキノトウが群れをなしていました。
山菜好きの連れ合いは「いいなぁ、採り放題だよ」と窓から覗いていました。
野生の黄色い水仙もあちこちにいっぱい。
そして里山の農家にはどこにもしだれ桜があって、緑の中でいい風景を作り出していました。
東北には本当にしだれ桜が多かったですね。
道路わきにはまだ残雪があちこちに見られましたよ。
角館に着いたのが4時半頃。
武家屋敷のしだれ桜はもう半分余り散っていました。
「青柳家」という上級武士の3000坪の屋敷に閉館15分前に滑りこみました。
入館料500円を払って・・・(笑)
のぞき窓がついた黒塗り塀、薬医門、寄棟茅葺屋根の母屋や蔵など江戸時代の武家屋敷を今に伝えています。
大急ぎで青柳家の中を駆け巡りました。
りっぱな甲冑がいくつも展示されていました。
『解体新書』を翻訳したのは教科書で杉田玄白だとは知っていましたが、その中の人体解剖図を描いた画家が小野田直武という人だとは知りませんでした。
角館の出身で青柳家とは姻戚関係にあったそうです。
多くの資料が展示されていましたが、何せ駆け足のため目を走らせるだけで残念でした。
駐車場の横を流れる桧木内川(ひのきないがわ)堤の桜並木はまだ見頃のようで、2㎞も続く桜のトンネルは5時になるとライトアップされました。
この近くに住む人はいいですね。
武家屋敷通りを散歩してタイムスリップできますし、こんな美しい川べりで思索もできます。
昔からの憧れの地、角館にわずか1時間足らずの滞在、あ~ぁ~
バスツアーとはそういうものですよね~
北上の居酒屋で新鮮なカワハギの刺身を頂く
三大桜名所の3番目は北上展勝地なので、また岩手に戻りこの日は北上泊。
7時過ぎにホテルに着くとすぐ、ネットで調べた地元の人が行く魚が美味しい居酒屋にタクシーで急ぎました。
というのも弘前では人が多く、お昼も満足にとっていなかったからです。
「岩手川」という小さな、昭和の風情の居酒屋。
電話で席を直前予約しましたので、ほぼ満席でしたがカウンター2席に座ることができました。
先客の若い男性がカワハギの刺身を食べていて、「大将、美味しい!」と言っていましたので早速注文しました。
でも時間がかかるとのことで、サンマの塩焼きをオーダーしたのですが、「この日は入荷がないのでイワシはどうですか?」と大将に言われ、出てきたのがこれです。
丸々とした、25㎝以上はありそうなイワシは新鮮そのもの。
こんな美味しいイワシの塩焼きは初めてです。
下のイカの丸焼きと同じような長さでした。
マグロとホッキ貝の2種盛り。(写真は両方を1~2枚食した後です 笑)
これも新鮮、美味~
実家が漁師さんなのだそうです。
ようやく来ました、生の肝つきのカワハギの薄造りです。
確か大船渡であがったカワハギとのこと。
新鮮だからこそ肝も生で食べられるのですね。
海のフォアグラという異名があるそうです。
「めったに食べられないよ」と夫、感激!
上品な甘みとコリコリ感、ここを選んだのは私だと夫に主張しました。
大きなお椀に入ったあら汁とおにぎり。
あら汁が何とも美味しかった!
おかあさんと息子さんと二人で(最後におとうさんも洗い場担当とわかりましたが)やっていらして、
70代のおかあさんがサービス担当。
おにぎりをオーダーする時、「あれっ、ごはんがあったかな?あったら作るね」という返事にほっこりしました。
最後に食べたのはつぶ貝の焼いたもの。
貝の下処理は面倒だという話を聞き、最後の1本を焼いてもらいました。
大将は家族のこと、地元のことなどいろいろ話してくれました。
海の幸を存分に堪能した、食事大当りの夜。
バスの中に居た時間、9時間位。
長い1日がようやく終わりました。
桜は綺麗ですね。僕は桜の写真を沢山撮っています。