仕事部屋の整理をしていたら、友人から貰った小学校の「運動会の歌」の手書き歌詞がでてきました。
以前、10人位で小学校の同期会をしていた頃、運動会の歌の話題になったことで送ってくれたものでしょう。
校歌よりも皆「運動会の歌」の方をよく覚えているのです。
運動会の練習の時や当日のみしか歌わなかったのに・・・
歌詞を紹介しますね。
1番
金木犀の強い香に 喜びなごむ顔と顔
ああ 紺碧の空高く しるき紅白(こはく)の旗上げて
きたえ磨かん わが心
いざ いざ われら 明道健児
2番
銀木犀の強い香に 高ぶり勇む身と心
ああ 平和の空高く 清き理想の旗上げて
きたえ磨かん わが体
いざ いざ われら 明道健児
どうですか? 五七調の都城市立明道小学校の運動会の歌です。
作詞は同校の先生であった私の同級生のお父さんで、作曲は同じく同級生の叔父さんです。
1年生から意味も分からず、声を張り上げ歌っていたのです。
よく同期会でも歌詞の誤解釈について話すのですが、私は低学年の頃「強い香に」は「強い蟹」の
ことと思っていました。
そして「清き理想」に至っては「キヨキリソウ」というリンドウみたいな花のことだと。
アホな子でしたが、皆も一緒のようでしたね。
訳も分からず暗唱したから、半世紀以上経った今でもすっと出てくるのでしょう。
明道小学校のホームページを見て驚きました。
今年て創立148年だそう。
元々は都城島津藩の藩校だったことは知っていましたが、現在も校訓が
「人倫・礼儀・躬行(きゅうこう)」とのこと。
入学式、卒業式、始業式、終業式には今もこの「明道館学制三章」を朗唱するのだとか。
私たちの時代も、この三章はあったのでしょうが、運動会の歌が強烈で忘れています。
現在の子どもたちも今は分からなくても、大人になって三章の意味が分かるのでしょう。
校歌も昔のままでしたが、この運動会の歌はどうなんでしょう。
今度帰省したら、孫が明道小に通っているような友人に訊いてみたいものです。
今風の柔らかな表現もいいけれど、こんな伝統を絶やさない母校を誇りに思ったひとときでした。
今日の通り道、武蔵野神社の皇帝ダリア
その近くには桜も咲いていました