大海勝子 著 株式会社晶文社発行 ¥本体1,500円+税
近くの農家直売所でルバーブを見かけたので、久しぶりにルバーブジャムを作りました。
そして、はたと、思い出しました。
友人の料理研究家、大海勝子さんが出版後すぐに送ってくれて、大海さんらしいステキな本ができてブログで紹介するつもりでした。
先月には摘草が好きな故郷の友人にも贈って、喜んでもらったのに、肝心な投稿が抜けていました。 反省!
初夏に採れる桑の実タルトとヤマボウシのパンケーキ
大海さんは東久留米在住で、八ヶ岳の別荘とを行き来しながら草摘みし、家庭でも手軽に作れる野草料理のレシピを紹介しています。
東京郊外でも散歩の途中で見つけた、タンポポやヨモギ、ハルジオンでさえ調理次第で季節の味を感じる料理ができるのです。
そんな身近な道草から野山で実践する道草生活、八ヶ岳での冬の山里生活から毎年のように訪れるクロアチアのキノコまつりまで。
著者の豊富な道草の知識と好奇心と行動力に魅せられ、そして体験に基づいた作り方とエッセイがとても楽しい本です。
料理写真は著者が文中で“相棒”と呼ぶ、カメラマンのご主人が撮影したもの。
探す愉しさと、食べる豊かさを実践している羨ましいばかりのご夫婦です。
「孫の世代が大人になっても、道草生活を続けられる自然が残っていますように」が著者の願いです。
自然の恵みを自ら採って頂く暮らしって何と豊かなことか。
料理本は溢れていますが、現代の食生活に警鐘を鳴らす貴重な本だと思います。
ヨモギの和風マフィンと桑の実ジャム