『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

『都会暮らしから始める 道草料理術』

2019-06-22 21:05:29 | おすすめ本


         
            
             大海勝子 著 株式会社晶文社発行 ¥本体1,500円+税


            近くの農家直売所でルバーブを見かけたので、久しぶりにルバーブジャムを作りました。

            そして、はたと、思い出しました。

            友人の料理研究家、大海勝子さんが出版後すぐに送ってくれて、大海さんらしいステキな本ができてブログで紹介するつもりでした。

            先月には摘草が好きな故郷の友人にも贈って、喜んでもらったのに、肝心な投稿が抜けていました。 反省!




            
             初夏に採れる桑の実タルトとヤマボウシのパンケーキ


            大海さんは東久留米在住で、八ヶ岳の別荘とを行き来しながら草摘みし、家庭でも手軽に作れる野草料理のレシピを紹介しています。

            東京郊外でも散歩の途中で見つけた、タンポポやヨモギ、ハルジオンでさえ調理次第で季節の味を感じる料理ができるのです。

            そんな身近な道草から野山で実践する道草生活、八ヶ岳での冬の山里生活から毎年のように訪れるクロアチアのキノコまつりまで。

            著者の豊富な道草の知識と好奇心と行動力に魅せられ、そして体験に基づいた作り方とエッセイがとても楽しい本です。


            料理写真は著者が文中で“相棒”と呼ぶ、カメラマンのご主人が撮影したもの。

            探す愉しさと、食べる豊かさを実践している羨ましいばかりのご夫婦です。

            「孫の世代が大人になっても、道草生活を続けられる自然が残っていますように」が著者の願いです。


           自然の恵みを自ら採って頂く暮らしって何と豊かなことか。

           料理本は溢れていますが、現代の食生活に警鐘を鳴らす貴重な本だと思います。


       
           
           ヨモギの和風マフィンと桑の実ジャム












           

            



            

            

            
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夏の予感

2019-06-19 21:43:16 | 身辺雑記



         


         雨の翌日、公民館の帰りに見上げた空がきれいでした。

         今週は梅雨の晴れ間が多く、暑いけれど吹く風は爽やかですね。

         17日の満月が冴え冴えとして美しかったこと!


      
         

         農家の直売所で買ったひまわり。

         3本で200円でした。


         通りがあじさいで彩られている今ですが、ひまわりを見ると来たる真夏のエネルギーを感じます。

         令和最初の夏はどんな暑さになるのでしょうね。

         猛暑、酷暑、炎暑、あぁ昨年の夏が思い出されます。


         せめて、今夜の涼風を愉しんでいたいです。





         
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鳥越神社のお祭りをみて浅草寺へ

2019-06-14 13:33:29 | まち歩き


          厳念寺を訪ねたその日が近くの鳥越神社のお祭りと聞き、「ラッキー」と帰りに皆で寄ってみました。


          

          大通りにはもう子供神輿が町内を巡っていました。

          あぁ、夏がやってきたな~という感じです。


          

          店頭には提灯が吊るされ、町はお祭りムード。


          お祭りの匂いに満ちた屋台を通り抜け、鳥越神社に着きました。


          

          鳥越神社は、651年日本武尊を祀るために「白鳥神社」という名前で建てられたのが始まりだそうです。

          名前だけは知っていたけれど、初めて訪れた神社。

          この神輿は「千貫神輿」と呼ばれ、その名の通り3,750㎏もある、都内最大級の神輿だとか。

          そして、下町の狭い道を通るため、担ぎ棒が短く作ってあるそうな。

          とすると、担ぎ手が少ない(人数に限りがある)のに重量がある(重い)。

   
          担ぎ手は熱くなりますよね。

          全国から担ぎ手たちがやってくるお祭りだとか。

          この翌日の神輿宮入の夜はものすごい人出で、担ぎ棒の取り合いになり「喧嘩神輿」と言われています。




          

           

          

          

          



          ほどなく町内の神輿や稚児行列が入ってきて、本殿にご挨拶。

          汗だくの稚児さんたちに親御さん、神社、町内の役員の方々。

          境内はラッシュアワー状態、下町の伝統パワーを見せられました。


          





          次は浅草寺へ。

          10人もいると小学生の遠足のよう。

          誰はどこ行った? 寄り道する人もいる珍道中です。


          

          雷門周辺はホントに外国人ばかりでしたね。


          

          雨の予想がだんだん晴れてきて、スカイツリーが青空に映えていました。

          お参りするのも行列でした。


          

          


          

          

          浅草木馬館の呼び込みが賑やかでした。


          

          その隣のリッチモンドホテル1階のカフェで、帰路に就く前の一休み。

          歩き疲れてのどが渇いて、他の人たちはアイスコーヒーやビールでしたのに、私たち夫婦だけはあ・ん・み・つで締めでした。











   



          




          

          
        
          

          

    

          
          


          
          



          
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蔵前の厳念寺訪問

2019-06-12 22:21:20 | まち歩き


        2年前から友人と開いている、楽しく老いじたくカフェのメンバー10人で初めての「おでかけ勉強会」を実施しました。

        毎回講師をつとめてくださる行政書士、小原伯夫さんの上智大学グリーフケア研究所の学友が蔵前の厳念寺(ごんねんじ)副住職で、

        小原さんもこのお寺で「老いじたくカフェ」を開いていることから、私たちの訪問が実現しました。


        
        厳念寺は大江戸線蔵前駅から徒歩5分の浄土真宗のお寺です。

        本堂に入ると、私のように信心深くない人間も気持ちが引き締まります。

        6月8日は月例の法話会の日で、ご住職のお経と良寛さんの話がありました。


        「仏」とはインドの言葉では「気づく」という意味だとご住職はおっしゃいました。

        自分の人生で大切なことに気づく・・・仏教はそのことに気づくためのヒントを与えてくれるのだそうです。

        

        「たくほどは 風がもてくる 落ち葉かな」

        良寛さんの草庵を訪れて、長岡藩主から寺の住職として来てくれるよう誘われた時に、それを辞退するために詠んだ良寛さんの返事です。

        「生きていくためには風雨をしのげる小さな草庵があれば、それで良い。寺など持つ必要がない」という気持ちを、藩主の厚意に失礼のないよう

        遠回しに表現したのでは?と思われるとのこと。


        私は昨年話題になった、スーパーボランティア尾畠春夫さんのことを思い出しました。

        子どもが大好きで清貧に生きる、仏教を抜きにすれば尾畠さんの生き方は現代の良寛さんのようだ、と思います。

       
        分かりやすく、温かいご住職の法話に心が洗われるようでした。


        法話会の後は毎回お食事がでるそうで、2階の広い客間に入るとテーブルにお昼が準備されていました。

       
        

        煮物とかおにぎりと想像していた私たちは、ひとりずつのレストランのようなランチにびっくり!

        かぼちゃのコロッケにズッキーニのフライ、トマト、キャベツ添えに、玉子焼き、分葱のぬた、アスパラのごま和え、ホワイトアスパラのポタージュ、

        それに新生姜入りのごはん。食後にはコーヒーにお菓子まで。

        聞くと、この20数人分の食事はご住職の奥様が一人で作られたとか(玉子焼きだけは築地で仕入れたとのこと)。


        洋食に見える献立も肉、魚を使っていない精進料理なのですね。

        すべて美味しくて、心がこもっていて感激、完食しました。

        大根のお漬物の作り方を訊ねたら、奥様がレシピをコピーして皆に配ってくださいました。

        にこにこと笑顔を絶やさず控えめで、すばらしい方です。

        おいとまする際もご住職と奥様、息子さんの副住職が外まで見送ってくださいました。


        

        食事した客間の小さな仏壇には、動物たちのミニチュアが祈っている姿がとても可愛くて。

        副住職に聞くと、ガチャガチャにこのような祈っている動物の人形があるのだそう。

        「同じものが出てくると無駄になるので、ネットでセットになっているのを買ったんですよ(笑)」と。

        ご住職が「仏教はクソ真面目なものではなく、気持ちが楽になるもの」と言われたことに通じる(?)

        と思うのは私だけでしょうか。


        またぜひ、お訪ねしたいご住職一家でした。





        

        

        

       
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市ヶ谷の隠れ家レストラン「燕食堂」

2019-06-06 22:27:13 | 食べる


          市ヶ谷駅から歩いて5分、外堀通りの住友市ヶ谷ビル駐車場横を入って、右折、左折した路地裏のつきあたり。

          見つけたのが古民家ビストロ「燕食堂」。

          市ヶ谷へ行き、夕食はどこにしようとネットで調べたら、ここが評論家山本七平の旧宅だったことを知り、それでは行かねばと決めたのでした。



               
               お店のロゴマークは店長さんの手作り。昨秋9周年を迎えたとか。


               
               山本七平が店主であった「山本書店」をリノベーションした店入口。


          山本七平の著書は昔、ペンネームといわれるイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』ぐらいしか読んだことがないのですが、

          私の友人Sさんの娘さん、新井紀子さんが昨秋『AIvs.教科書が読めない子どもたち』で「山本七平賞」を受賞され、その受賞パーティに招待されたことがあります。

          以来、単細胞な私はそれだけで山本七平氏に関心を持つようになった訳です。


          

          スタジオのようなおしゃれな照明に、こだわりの料理が伝わってくるような店内。

            
              
               キッチンには4人位のスタッフがいて、平日夜でも満席でした。


          ワインは厳選した国内のワイン。

          スパークリングワインで乾杯し、夫はその後赤ワインを。

          どちらも超美味、その後サービスされた天然酵母の自家製パンがまたワインと合ってニクイ!


             
              ちょっとかじった後に撮ってしまいごめんなさい。バターも自家製でした。


             
              今日のおすすめ、八丈島の目鯛と千枚漬けのカルパッチョ。この組み合わせも新食感。


             
              この野菜の小皿5種盛り、手が込んでいて繊細で。農家直送の有機、減農薬野菜だそう。
              左上のチーズケーキのように見えるものはカリフラワーのタルト風。


             
              ジャガイモのニョッキ、これ絶品でした。チーズは北海道の農場で手作りする羊と山羊の混合乳を原料にしたもの。
              あまりに美味しくて、パンを追加しチーズをつけて頂きました。



          
          若い女性の店長さんがテーブルに来て、「お隣に山本七平さんの未亡人が住んでいらして、毎日のようにランチにいらっしゃいますよ」と聞いてビックリ。

          
          92才でお元気で、「山本七平賞」授賞式にも出席なさったとのこと。

          おしゃべりが弾み「今度はぜひ友人を連れてきます」と伝えました。


          2階も見て行ってと言われたので、以前は書庫だったという2階へシェフが案内してくれました。



             
              貸し切りでパーティができるシンプルな空間。ランチ時にはこの2階も満席になるそう。


          「始めて5年間はこの場所が知られてなくて、お客さんが来ず苦労しました」と昔はレゲエをやっていたというカッコいいシェフ。

          こんな路地裏にこんなこだわりの、初めて出合うような料理を出せる店を知ってるって自慢できますよ。

          笑顔がステキな店長さんとご夫婦だと知ってまたビックリ。

          お二人の地道な努力が今の盛況になったのでしょうね。

          当然ですね。絶対また来たいというお店ですもの。



             

          帰りにはご夫婦で見送ってくださいました。

          路地を曲がるまで見送ってくださっていました。

          心がほっこりするカップルでした。

     
          ビルに囲まれた谷間のような中に存在する昭和の一軒家。

          山本七平という稀有な評論家が生活した家が、極上の食を提供する店になっていること。



          食と人、新たな出会いに感謝!

          

          



           

      



            

          
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