『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

「ふたり 矢部太郎展」行ってきました

2024-07-03 23:57:55 | 講演会・催し

 

   

 

ベストセラー『大家さんと僕』で一躍、漫画家としてもブレイクした矢部太郎さん。

今、立川の「PLAY!MUSEUM」で矢部太郎さん初となる大規模展覧会が開かれています。

 

ここが会場入口です。

 

      

矢部太郎さんには2回お会いしたことがあります。

最初は2011年、新宿の「ルミネtheよしもと」の小さな応接コーナーでインタビューした時。

先に取材した、絵本作家であるお父さんのやべみつのりさんの紹介で会えました。

その時は漫画家という肩書はなかったのですが、およそ芸人らしくない物静かで謙虚な話しぶりに好感を持ったものです。

「好きな女性のタイプは?」と訊ねた時の「友だちのいない人、群れない人がいいです」という応えが今も印象に残っています。

2回目は『大家さんと僕』出版後、東村山のイベントで矢部さん親子トークショーが開かれた時。

この時は小学生の頃、夏休みの紙芝居教室でお父さんにお世話になった孫2人と娘も行きました。

当時高校生で身長が180㎝近くになった孫息子に、やべ先生は「大きくなったね~」とビックリ!

 

こういう訳で私ども家族は矢部家のお二人のファンなのです。

 

 

展示は太郎さんが小さい頃描いた絵や工作作品、太郎さんがお話を作り、お父さんが作画した手作り絵本などもあり、豊かな環境で才能が育まれたことが分かります。

 

やべみつのりさん監修の宇宙船。

ペットボトルなどでこの展覧会のために子どもたちが作ったのだそうです。

 

 

『ぼくのお父さん』のエリアです。

 

 

やべみつのりさんの絵本や紙芝居の作品も展示されていました。

 

私は『大家さんと僕』と同じくらい『ぼくのお父さん』も好きです。

東村山での親子の何気ない日常の風景が本当に愛おしくなります。

いつも家にいるお父さんが太郎さんを自転車でつくし採り連れて行き、その日のおやつはつくしの佃煮。

美味しくて、太郎さんの好物だそうです。

太郎さんの友だちともお父さんは一緒に不用品でおもちゃを作ったり、縄文土器を焼いたり、真剣に遊びます。

「お父さんが一番楽しんでいた」と太郎さんはいいます。

やべみつのりさんは口癖のように「僕は子どもが描く絵のように描きたいんですよ」と以前からおっしゃっていました。

太郎さんの稀有な個性はこのお父さんのもとで育てられたからだと確信しています。

 

映像や立体物、大家さんとの出会いから別れまで順を追った作品に『大家さんと僕』の世界が再現されていました。

懐かしい大家さんにまた、会えました。

上品で聡明で可愛いおばあさまでしたね。

新宿伊勢丹の地下に明太子だけを買いに、タクシーででかける方でした。

太郎さんとの間にはお互いのギャップを楽しむような、リスペクトと優しさがありました。

大家さんはこれ以上省きようのない丸い線で描かれているのに、表情も豊かに感じます。

細~い太郎さんとま~るい大家さん、どちらも可愛くて可愛くて、クスッと笑ったり、その温かさにジーンとしたものです。

 

太郎さんがこの展覧会のために描いた、アクリルの絵が100枚展示されていました。

 

     

『大家さんと僕』で受賞した手塚治虫文化賞短編賞のトロフィーもありました。

 

 

 

これまでの出版本やグッズのコーナーもありました。

『ぼけ日和』は認知症専門医の原案を太郎さんが漫画にしたものですが、これを近い将来(?)の参考にさせてもらいたく、買って帰りました。

深刻な事柄もユーモアで包み込み、それでいて現状を伝えてくれ、家族で読みたい漫画です。

 

7月7日まで開催中です!

 

 

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「こだいら雨情うたまつり」盛況のうちに終了

2024-06-05 11:25:00 | 講演会・催し

パソコントラブルのため投稿が遅くなりました。

17回目となる「こだいら雨情うたまつり」が無事終了しました。

 

      

 

 

今年も1時間以上前から開場を待つ方々の列ができ、毎回スタッフがうれしいと同時に高齢の方には申し訳なく思う時間です。

毎年来てくださる方々も多いので、開場すると、そこここに再会の輪ができていました。

これも地元ならではの光景です。

 

前半は公募で選ばれた方々の出演。

小学生による雨情の歌の「どうぶつメドレー」はダンスも交えての楽しいステージ。

胸に染み入るようなゴシックハープの弾き語り。

雨情の名曲をジャズにアレンジしたピアノとサックス演奏の方々。

そして素晴らしいハーモニーのハーモニカアンサンブル。

同じ「七つの子」を演奏するのも楽器が異なると、違った歌のように聞こえます。

(前半は写真が撮れず、ごめんなさい)

 

レベルの高い出演者のみなさんでした。

 

後半は出演依頼し、快く引き受けてくださったジョリーラジャーズさんの男声ア・カペラコーラス。

横浜や茨城からも馳せ参じてくださったメンバーがいらっしゃいました。

元NHKアナウンサーの柿沼さん(マイクを持った方)がMCとして一声発しただけで、場内から「ウワッ」という声が・・・

元NHKアナウンサーと聞いて「ああ、なるほど!」といった表情のみなさん。

やはりプロは声の質、滑舌が違うものですね。

ユーモア溢れるMCで楽しませてくださいました。

 

『Stand Alone』から始まり、雨情の『七つの子』『証城寺の狸囃子』、『ハナミズキ』、最後は『明日に架ける橋』と続きました。

すべて男声ア・カペラに編曲した、声だけのハーモニーで大ホール全体が酔いしれました。

メンバーのみなさんはプログラム最後の全員合唱にも参加してくださって、皆大喜びでした。

 

毎年おなじみの「小平青少年吹奏楽団」は高校生から社会人まで幅広い年齢層の団員です。

いつも開場時に場内整理など若い力を発揮して、私たちをサポートしてくれます。

 

幼稚園児から出演するスズキ・メソードのヴァイオリン演奏はその愛らしい姿が皆を笑顔にします。

このシーンを見たさに毎年来てくださる方々もいるほどです。

 

オールラストは観客のみなさんも一緒に「シャボン玉」「七つの子」そして「故郷」を合唱して、今年も無事に終了しました。

 

関わってくださったすべての皆さまに感謝!

 

 

 

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「こだいら雨情うたまつり」5/26開催

2024-05-20 11:09:48 | 講演会・催し

 

       

 

今年も初夏の風物詩、「こだいら雨情うたまつり」を5月26日にルネこだいら大ホールで開催します。

「シャボン玉」や「七つの子」などの童謡で知られる野口雨情のお墓が小平霊園にあることで、単純な歌詞に詩情あふれる雨情の童謡を次世代へ繋いで行こうと、雨情の誕生日(5月29日)近くの日曜日に毎年開催しています。

 

今年は公募で選ばれた合唱、ゴシックハープ、ジャズ、ハーモニカの団体と男声ア・カペラコーラス「ジョリーラジャーズ」、おなじみの小平青少年吹奏楽団とスズキ・メソードの子どもたちが出演します。

ジョリーラジャーズさんは田無在住の元NHKアナウンサー、柿沼郭さんがメンバーでもう20年以上前に取材したことがあるので、今回出演をお願いしました。

毎秋、初台のオペラシティでコンサートがあるのですが、柿沼さんのMCが楽しく曲目も演歌からビートルズまでと幅広く、実力、人気とも抜群のア・カペラコーラスです。

 

ルネの大ホールに響く出演者のパフォーマンスが楽しみでなりません。

雨情の歌だけでなく、出演グループの得意分野の演奏も行われます。

出演者も小さなヴァイオリンを抱えた幼児からシニアまで、多世代が楽しむ音楽会です。

 

ご都合つきましたら、ぜひ一度お出かけください。

きっと癒しのひとときとなるでしょう。

当日券も入口横で売っていますよ。

 

■5月26日(日) 14時開演(13時30分開場) 16時30分終演予定

■ルネこだいら大ホール

■入場料 500円

(問)042-345-5111 ルネこだいら

 

 

 

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行ってきました!絵画展「口と足で表現する世界の芸術家たち」

2024-05-19 10:40:10 | 講演会・催し

      

 

会場入口に「ご自由にどうぞ」とありましたので、戴いてきたポスターです。

この絵も入ってすぐの場所に展示されていました。

 

5年振りの開催、何だか懐かしい思いがしました。

 

初日(17日)のオープン間もない時間でしたので、まだ入場者はまばらでした。

会場は小平市花小金井の三菱電機ビルソリューションズ株式会社の教育センター体育館。

絵は車いすの人も見やすいように低い位置に展示されています。

 

〈ラムネとなかよし〉飯原孝 

 

〈柿〉大石順教 

私が口筆で描く方を知ったのは大石順教さんが初めてでした。

当時有名で、ご自身両腕がない身でしたが、障がい者の社会復帰に半生を捧げた方でした。

 

〈雪の降る町〉水村喜一郎

しんしんと降る雪の夜に、家の灯りが温かいです。

 

〈小径〉右と〈供物〉左 ナルシス・オケンゲ・オマソンボ(コンゴ民主共和国)

サリドマイドのため両腕がマヒ、人文学教授の国家資格を持つ方。

ハッとする異国の風を感じました。

 

〈ギザのピラミッド〉クラウス・シュパニ(スイス)

 

〈秋の民家〉安達巌

何回も観ている私の好きな絵です。

 

〈カトレア〉南正文

小3の時、家業の製材所の機械に巻き込まれ両腕を失う。

14歳の時に大石順教尼に師事し、口での日本画と生き方の修行を始めたそうです。

 

〈夕日の中のカモメ〉ベンジャミン・ズニダルシッチ(スロベニア)

 

〈みくちゃんの砂遊び〉古小路浩典

     

作者の姪っ子ちゃんを描いた初期の作品。

ぷくぷくとした手足、細密な髪の毛、洋服の柄、この絵が口で描かれたとは信じられません(すべての作品が同様ですが、特に)。

可愛くて、作者の愛情を感じます。

この姪っ子さんが今では資格を取って、古小路さんの介助の手伝いをしてくれたそうです。

 

 

 

〈働く家族?〉井上忠

私の方でタイトルを見逃がしたのだと思います。

この方の作品も以前よく見て、表情が好きでした。

高校2年の運動会の騎馬戦で首を骨折し、首から下の神経が麻痺したのだそうです。

 

会場内のコーナーでは森田真千子さんの制作実演が行われていました。

その周りには森田さんの作品がズラリ。

笑顔を見せながら、色紙に文字と絵を描く森田さんは楽しそうでした。

 

生まれついての病気や運動時の事故などで、両手の自由を奪われた方々のここに至るまでの苦難を思うと、一つ一つの作品が愛おしくなります。

多くの人々に希望と勇気を与えてくれるでしょう。

SELF-HELP,NOT CHARITY(慈善ではなく自立)をスローガンに、誰もが生きがいのある人生を送るために、この展覧会は開催されています。

 

今日までの開催でしたが、来月には東京交通会館でも実施されますので、機会がありましたらお出かけください!

■絵画展 口と足で描いた絵

■6月23日(日)~29日(土)午前10時~午後6時 但し、23日は12時より

■東京交通会館B1ゴールドサロン JR有楽町駅前

■入場無料

※画家が会場にきて制作実演をします。

 

 

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5年ぶりの開催「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」

2024-05-12 11:09:19 | 講演会・催し

小平にある三菱電機ビルソリューションズ株式会社(前身は三菱電機ビルテクノサービス)の「教育センター」体育館で「口と足で表現する世界の芸術家たち」の展覧会が5月17日から19日まで開催されます。

 

         

 

案内の絵はがきが届いたのですが、この絵を見た途端笑顔になりました。

あまりに愛らしくて・・・女の子の表情と春風になびく髪とが・・・

「お花がいっぱい」と題する神奈川県の浦田愛子さんが足で描いた絵なのです。

 

最初に開かれたのが1992年、以来大きな反響を呼び全国で展覧会が開催されるようになりました。

その回数は延べ288回に上るそうです。

私は最初の頃から取材がきっかけで、毎年のように見に行くようになりました。

両手の自由を失った画家たちが口や足に絵筆をとり、渾身の力で描いた絵に感動したものです。

口や足だけでこんなにも緻密に表現できるのか、その果てしない時間と精神力、魂の発露を感じました。

 

コロナ禍の影響で5年ぶりに開催される今回の絵画展。

世界中から力作が約50点集まります。

期間中画家の実演も予定されています。

ご都合つかれましたら、ぜひお出かけください!

 

期間:5月17日(金)~19日(日) 各日10:00~16:00(入場無料)

場所:三菱電機ビルソリューションズ株式会社 「教育センター」体育館

   (小平市花小金井7-16-1)

問合せ:042-341-4511

 

 

 

 

 

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