『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

田中秀穂先生の個展と奥野ビル

2019-05-28 14:00:24 | 講演会・催し


           


           談話サロンでご一緒している、田中秀穂先生の銀座での個展へ行ってきました。

           田中先生は長年にわたり、武蔵野美術大学テキスタイルデザイン科で教えて来られた方です。


           
           

           


           私はデザインのことは何もわかりませんが、変化する線の表現やおしゃれな色合いが大好きです。


           

           

           今回はこんな作品が!

           組み合わせがすべて異なる、木製の5センチ四方位の作品群。

           デザインも色も本当に素敵で、ブローチにしたいです。

           田中先生の瑞々しい感覚に感服します。



           

           このような大作もありました。



           

           これは何だと思います?

           個展が開かれた小さなギャラリー「巷房」のコンクリート床です。

           年季が入っているでしょう?


           巷房が入っている奥野ビルは1932年に施工され、その2年後に隣接する新館ができたのだそうです。

           その当時は「銀座アパートメント」という最先端の高級アパートで、第2次大戦で周りが焼け野原になってもここだけは残ったのだとか。



           

           

           銀座1丁目の超近代的ビルに囲まれた中で、一層目を引くレトロな建物です。


           

           エントランスの郵便受けはギャラリーの案内がずらり。



           今はデザインとアートの最先端発信基地と姿を変え、多くのギャラリーやアンティークショップが入っています。


           

           古い金庫の上に置かれた案内ハガキの数々。おしゃれですね。



           

           エレベーターも当時のままの手動式だったのにビックリ!

           銀座最古のエレベーターだそうです。

           ボタンを押して自分でドアを開け閉めするのですが、若い女性がその前で立ったまま待っているので、教えてあげました。

           エレベーター周りのタイルも得も言われぬ色でした。


           
           個展を見に行って、思いもかけない87年前の素敵なビルとの出合い。


           田中先生はこれまでにも巷房で個展を開いていらっしゃるようですが、先生の作品はこのビルの雰囲気にピッタリです。


           アパートの時代は共同浴場であったという地下にも行ってみました。

           ここで個展をやっていた男性はやはりこの空間が好きで、作品展を開くのだとか。




           今回は3階と地下しか見られなかったのですが、次はくまなく探検してみたいです。



           ■奥野ビル 中央区銀座1丁目9-8 (巷房は3F)










           


           


           

           
           
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美しい5月の顧想園で口笛のコンサート

2019-05-25 16:45:46 | 講演会・催し


          世界一の口笛と三味線とピアノのスペシャルコンサート


          東久留米市柳窪にある顧想園(村野家住宅)で開かれたコンサート。

          1年前、私どもが主催する「こだいら雨情うたまつり」に出演した青柳呂武さんの口笛演奏にいたく感動された

          顧想園園主が「ぜひうちでも演奏してほしい」と熱望され実現したもの。

          今回は青柳さんと三味線世界王者の岩田桃楠さん、ピアノオールマイティの杉田光弘さんとのトリオで聴かせてくれました。


    
          国登録有形文化財の離れ、入母屋造りの建造物の中で弾ける若い3人の演奏。

          3人のアンサンブルにソロ、即興の演奏、「チャルダッシュ」「津軽じょんがら節」「情熱大陸」などなど。

          唖然となるような演奏の素晴らしさに、80人程の観客は拍手喝采。

          アンコール2曲の上に、青柳さんは2回目の「チャルダッシュ」を1回目とは別バージョンで聴かせてくれました。

          至福の、贅沢なひとときでしたね。

          青柳さんたちも「緑の樹々を見ながら演奏できて、気持ちよかった」と言ってました。



          
          演奏を終えて。左から岩田さん、青柳さん、杉田さん、音響の方(この方も最後にピアノを弾きました)



   
          

          緑に染まる顧想園を見学


          コンサート前に、敷地内に国登録有形文化財が7つもある顧想園を見学しました。

          この地、柳窪は「緑の島」と呼ばれるほど、屋敷林や巨木、竹林、果樹の畑地など緑に覆われています。

          私は20数年前、初めて訪れた時「これぞ武蔵野の風景」と感激したものです。


          大きな民家、白壁の土蔵が屋敷林の間から見え、天神社付近は昔のままのような風情を醸し出していました。

          あの頃からすると新しい住宅が増え、がっかりしたものでしたが、宅地開発の荒波の中で危機感を持った地元有志が動き、

          「市街化調整区域」と「柳窪緑地保全区域」に指定されたことで景観が守られてきました。



         
          重厚な総欅造りの薬医門。明治14年の建築。

         
          茅葺屋根の主屋。コンサートの開場を待つ人々。
          コンサートは左側の中雀門から入った離れで催されました。



         
          茶摘みを終えたばかりの茶畑。


         

         
          清々しいお庭。左下はクマガイソウの花壇。以前よりあちこちに増えたとか。

         
         

         
          
         

          
         
          この土蔵も国登録有形文化財です。



         
         
         顧想園は村野家が居住している個人の家なので、普段は一般公開されていませんが、春秋の特別公開時などに見学できます。

         それにしてもこの歴史ある建造物とお庭と樹木を維持管理するのは、どれほど大変なことかと思います。

         この日もサポーターの方々が案内してくださいましたが、専門家や市民などもこの貴重な柳窪の保全のためにさまざまな活動をしています。

         この環境を是非とも次世代へ残してほしいですね。









         
         

         

          
          
          
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絵画展・口と足で表現する世界の芸術家たち

2019-05-19 22:26:44 | 講演会・催し

        小平市の三菱電機ビルテクノサービスが開催する絵画展(5月17日~19日)に数年ぶりに行ってきました。

    
        
        


        手の自由を失いながらも、口や足に筆を取り描いた世界各国の画家たちの展覧会です。

        今回で28回目、最初は教育センターがある同社が「口と足で描く芸術家協会」から購入した絵を寮に飾っていました。。

        その絵が増え、ある社員の発案で広く市民にも見てもらおうと、同社の体育館で年1回の展覧会が始まりました。

        口と足で描いた渾身の絵は見る者に感動を呼び、小平から全国に巡回展をするほどになりました。


        私はこの展覧会生みの親の社員の方の熱意に、取材を通して触れ、その後も何かとお世話になったものでした。

        今は亡きその方を想い出す、私にとっては感慨深い展覧会でもあります。



        


        広い体育館いっぱいに、80点の絵画が展示してありました。



        今年の展覧会ポスターになった、安達巌さんの「秋の民家」(油彩)が最初に展示されていました。


        

        これは口に絵筆を取って描かれたもの。

        茅葺屋根の材料の1本1本から細密に描かれ、どれほどの技術と労力と時間とを要されたことか、と驚かされます。



        会場内には口で描く森田真千子さんの創作実演も開かれていました。

        「写真もどうぞ」と笑顔で応えてくださいました。


        


        色紙にフクロウの絵を描いているところ。

        その集中力がスゴイです。


        出来上がりがこれです。

        



        森田さんはこれまでいくつもの美術賞を受賞した方。

        大作がコーナーに存在感を放っていました。


        

        



        

        

        地元小平の画家として毎回出品の大井手麻紀さん。

        桜の花びらが繊細で優しいです。



        

        フィンランドの画家が足の指に筆を取り描いた「母子」。

        母子の表情がとても印象に残りました。


      
        

        古小路浩典さんの「未来(みく)の時」


        

        南正文さんの「朝顔」、日本画です。


        

        小田俊雄さんの「街」、赤いテントに女性二人の後ろ姿がおしゃれです。

        小田さんをはじめ、日本の画家で昔から名前になじみある方々が、数年前に亡くなっていて淋しい思いがしました。



        日本人の画家たちの絵を主に載せましたが、世界各国の口と足で表現したとは信じがたい素晴らしい絵の数々。

        
        その魂の発露のような絵に心揺さぶられました。

        そして展覧会を28年も続けていらっしゃる、三菱電機ビルテクノサービスの皆さまに感謝と拍手!です。












        

        




        
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こだいらグリーンフェスティバルでオリンピッククイズを

2019-05-14 22:50:58 | 講演会・催し


       5月12日、中央公園で「こだいらグリーンフェスティバル」が開催されました。

       「東京2020オリンピック・パラリンピック小平市民プロジェクト」ではPRを兼ねてクイズコーナーを実施。

       プロジェクトのメンバーが9時集合で、オリンピッククイズの準備にあたりました。


               

        
               
               クイズデータはメンバーの一人が作成。皆さんにやってもらう紙はモノクロでしたが。


       毎年このフェスティバルでは、苗木やカブトムシの幼虫が無料配布されるので、9時前から行列ができていました。

       巣箱づくりやクラフトづくりなどの体験やステージショー、スタンプラリー、出店などで大賑わい。


               

       毎年6千人もの人出があるというこの催し、この日は爽やかな五月晴れで家族連れが目立ちました。


               

       私たちのブースもスタンプラリー実施の場所になっているせいか、どんどん来る人が増えてイスを足したり大わらわでした。


               

               

       100個以上用意した、パンフやオリンピックバッジ入りの袋も昼前には無くなり。

       その後はクイズの賞品にオリンピックバッジとコダレンジャーのカードを差し上げました。

       家族連れは子どもたちがクイズをやり、パパ、ママは後ろで教えるのですが、「開会式前に始まる競技はソフトボールともう一つは?」となると、

       パパ、ママにも難しく、「へぇ~」という声が聞こえました。

       
       幼児から5年生くらいまで、頭をひねる姿がホントに可愛らしい。

       「絶対オリンピック見に行きたい。昨日卓球に応募した」という男の子もいましたよ。

       「バッジがほしくてクイズやりにきたのよ」と所沢から来た、笑顔のおばさんもいました。

       この日、トータル300人位がクイズに挑戦してくれたそうです。




               

       中央公園の西武国分寺線側の小山の林では「御鷹場の森クラフトマーケット」も開催されていました。

       上の写真右側にある革製のルームシューズ、手作りでステキでしたがお値段14,400円でした。

       クラフト雑貨やコーヒー、タコスなど林の中に自由に点在する、テーブルひとつのショップが面白い。


               


       アクセサリー、雑貨はどれも個性的でした。





               

       帰りがけに見たガーデニングコンテストの作品。

      
               

       金賞の作品は上でウサギがティー―タイム中(?)でした。






        
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岐阜・名古屋旅行その2 岐阜川原町と名古屋城本丸御殿

2019-05-12 22:13:23 | 旅行


          2日目も快晴、恵那から岐阜市へ向かい、古い町並みが残る川原町に寄りました。


          江戸時代に長良川の水運を利用して、材木商や和紙問屋などが栄えた町です。

             
               


               


          格子戸が趣を醸し出してステキなのですが、連休最終日なのにガランとしているのに拍子抜けしました。

          そのせいか、岐阜うちわなどの伝統工芸の店もあるものの、何だか入りにくく・・・


               


          通りを歩いた先に長良川が見えました。

          ここからあの鵜飼い舟が出るのです。

          一度は体験したいと思っているのですが、5月11日から始まるとのことで残念。

          並んでいる舟を眺めただけでした。

          川原町にはカフェやレストランなどもあり、ゆったりと歩けば発見もあるのでしょうが、

          駆け足で、素通りした感じでした。



              
                

          川原町から見上げた岐阜城。

          金華山の頂上に位置して、斎藤道三と織田信長が居城したことで知られています。

          あんな山のてっぺんによくお城を造ったものだと感心しました。




          岐阜駅のレストラン街でランチをして、息子と別れ電車で名古屋へ。

          先に熱田神宮へ行ってお参りし、夕方名古屋駅近くのホテルにチェックインしました。

          私、名古屋は新幹線で通るだけの駅でしたので、初めての訪問なんです。

          さすがにカフェが多いですね。

          

          10連休が明けた7日は1年前に本丸御殿の復元が実現した名古屋城へ。

          実は前日の夕方、夫が下調べをして絶対買いに行くと言っていた、わらび餅の有名店に電話すると7日は休みと言われ大ショック。

          その上、私が訪ねることにしていた、川上貞奴の旧邸二葉館も徳川園も美術館もぜ~んぶ月曜の振替休日でガ~ン!

          市内の観光地を巡るメグールバスも運休。

          つまり名古屋城と熱田神宮以外は10連休のお疲れ休みということだったのですね。


          でも、五月晴れの名古屋城は石垣と緑が清々しく、素晴らしい本丸御殿内部を見ることができました。


                

                


          石垣には築造を命じられた諸大名の刻印も刻まれていました。

          名古屋城築城にあたって、徳川家康は加藤清正や福島正則ら西国大名20家に土木工事を、小堀遠州らには天守や櫓の建築工事を命じたそうです。


               


          東南隅櫓(すみやぐら)、かつては武具が納められていたとか。


            

              

          天守閣は再建から半世紀が経ち、設備の老朽化や耐震性の低さから、木造に復元するため閉館中です。


               

          こちらが10年をかけて、昨年6月に復元が完成した本丸御殿。

          昭和20年の空襲で建物のすべてを焼失しましたが、第一級の史料が残されていたことで、400年前の築城当時のままに復元ができたのだそう。

          書院造りの木造平屋が13棟(総面積3,100㎡)。工費150億円がかけられました。


               
              

              

              


          襖絵、格天井、彫刻欄間、その豪華絢爛さに目を奪われました。

          ボランティアガイドさんから幅50㎝ほどの檜の床板が1枚100万すると聞きました。


              


              

              


          書院造では部屋の格式によって、つくりや意匠がかわるということがよくわかりました。

          飾金具など細部にも現代の匠の技が光っていました。

          「尾張名古屋は城でもつ」の通り、名古屋が世界に誇る財産ですね。



             
          帰りの新幹線まで時間があったので、タクシーで川上貞奴が福澤桃介と住んだ家を外観だけでもと見にいきました。


              


          ひときわ目立つおしゃれな洋館、ステンドグラスの窓も見えました。

          休館日じゃなかったら、内部も見学できたのに・・・。

          この「文化のみち」界隈には豊田佐吉の弟、佐助の旧邸もあったのですが、ここも休みで門が閉まっていました。


          でも名古屋の街、面白そうです。


             

          名古屋市のマンホール蓋。

          一見、ミツバチかと思ったらミズスマシでした。

          











          


              
          

          

          

          
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