『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

沖縄の旅(その4)那覇で出会った人々

2016-11-30 02:04:52 | 旅行

  いちゃりばーちょーでー」忘れえぬ沖縄の人々

  
  那覇大綱挽保存会副会長 比嘉晃さん

  
  旗頭「西一番」のメンバーの方たち

  11月20日夜、ホテル近くの島唄が聞ける居酒屋で出会った方々。
  
  男性ばかり40人位の宴会中でした。
  その中には、その日陶器市で見た旗頭(その2で紹介)の黒装束の人たちも。
  (あとで、陶器市の旗頭とは別の組の旗頭とわかりましたが)
  お祭りの打ち上げのようでした。

  私たちが帰ろうとする頃、声をかけてくださったのが比嘉晃さんでした。
  ギネス認定の世界一巨大な綱をひく、那覇大綱挽保存会副会長という偉い方でした。

  ところがダジャレ連発の、それはそれは面白い方。
  地元の方の話を聞きたいと思っていた私にとって、うれしい出会いでした。
  ましてや、その日に勇壮な旗頭を見たばかりだったので、こんな偶然に感謝です。

  比嘉さんは、ジョークを交えつつ大綱挽きや旗頭について熱っぽく語ってくださいました。

   毎年10月、体育の日の前日に開催される那覇大綱挽は観衆28万人、挽き手が1万5千人以上という超ビッグな綱挽き。
   観光客も挽き手として参加OKだそうです。
   毎年藁でつくられる綱は、男綱100メートル、女綱100メートル、総重量は43トン、直径は1.5メートル。
   男綱と女綱を合わせ、かぬち棒というものを入れ、東西に分かれ2百本以上の手綱を挽き合い勝負する。

   その中心となるのが東西14の旗頭のようです。

   17世紀の琉球王朝から続く伝統行事ですが、1935年から35年間は途絶えていました。
   それが本土復帰の前年、1971年市制50周年記念事業として、10月10日に復活したのだそうです。
 
  「いかに伝統を守り、引き継いでいくか」「旗頭の若い人たちをいかに育てていくか」
   笑顔の裏に、常に全体を見渡し、重責を担う方の厳しさも垣間見えました。

  若い人から聞くと、比嘉さんは70歳になられた現在も「旗持ちができる、スゴイ方」だとか。
  皆からリスペクトされていらっしゃいます。

  「40年前、花小金井に住んだことがある」と伺いビックリ!
   縁は異なものですね。
  「来年はぜひ、見に来てください」と何度もおっしゃいました。
   大綱挽き見物とともに、比嘉さんのダジャレを聞きたくて、会いにいきますよ。

  
  希望が丘公園に設置されている大綱のレプリカ



  
  那覇市街角ガイドの眞喜志修さん

  (その2)で訪れた壺屋陶器まつりでボランティアガイドのテントにいらした眞喜志さん。

  陶器まつりに来た人々にやちむん通りなどをガイドするサービスをしていらっしゃいました。

  このNPO法人那覇市街角ガイドには91名が登録していて、最高齢者は88歳だそうです。
  眞喜志さんは米軍キャンプに30年余勤務していたので、英語対応もできる方。

  那覇の歴史や習慣から、首里のまんじゅうのことまで1時間近く立ち話しました。
  所々、沖縄方言が入るので、わからない言葉もありましたが・・・

  沖縄愛に満ちた、本当に那覇に詳しい方です。
  今度、訪ねた時はガイドしてほしいです。


  
  公設牧志市場、大城商店のおばぁ

  「沖縄のおばぁ」という言葉にはどこかおおらかで、はじけて可愛いイメージがします。
  「沖縄のおばぁ」の本で読んだ、牧志市場内の大城商店を訪ねると、かのおばぁがいらっしゃいました。

  お土産を買うと、何も言わず袋におまけの黒砂糖を入れてくださる。
  その手つきとさりげなさに年季が入っていて感心しました。

  それもそのはず、牧志市場開設以来50年この地で商売し、
  その前も出店で売っていたとか。
  御年82歳、筋金入りの商い人です。

  「写真を撮っていいですか」と尋ねたところ、「いゃ~ナントカ(沖縄弁)」
   拒否されたと思ったら途端に、手前の商品を取ってホーズ。

  さすが、取材慣れ?カワイイ!

  今度行く時も、絶対元気でいてくださいね。

  
  那覇の人々との出会いが、今回の旅を一層思い出深いものにしてくれました。

  沖縄弁で「いちゃりばーちょーでー」とは、いちゃりば(一度出会えば)ちょーでー(兄弟さ)という意味。
  いい言葉ですね。だから沖縄が好きです。

  

  

  
  

 
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沖縄の旅(その3)レンタカーで南部巡り

2016-11-28 12:44:16 | 旅行
  
  沖縄南部は祈りの場

  11月21日(月) レンタカーを借り南部方面へ行くことに。
  朝からの雨も出かけるころには止み、期待が膨らみました。

  世界文化遺産の「斎場御嶽(せーふぁうたき)」を目指して南城市へ。
  予想に反し、修学旅行生など多くの観光客でいっぱいでした。

  「御嶽」とは、南西諸島に分布している「聖域」の総称で、
  「斎場御嶽」は琉球王国最高の聖地だそうです。

  

  参道の両側はジャングルのように熱帯植物で覆われ、神聖な雰囲気です。
  上がって行くと神女の儀式が行われた、石畳の拝所があります。

  琉球国王や最も名高い神女、聞得大君(きこえおおきみ)の参拝の聖地であったそうです。
  巨岩がもたれあうように重なり、その三角形の空間を抜けると、海のかなたに
  「久高島(くだかじま)」を望むことができました。

  久高島は琉球開闢の祖アマミキヨが、天から降りて最初につくったとされる神の島。
  今も神秘的な祭事が残っているそうです。

  
  久高島は空と海の間の平らな島

  
  天気も回復して、こんな空が見えてきました。

  
  太古の神秘、「ガンガラーの谷」

  
  

  「おきなわワールド」の駐車場から芝生の道を下っていくと、突然眼前に広がる巨大な洞穴。
  「ここはディズニーランド?」、だけど本物の洞窟のカフェ(CAVE CAFE)。

   ガンガラーの谷は数十万年前鍾乳洞だったところが崩壊してできた、豊かな亜熱帯の谷。
   「CAVE CAFE」までは自由に入れますが、谷の中はガイド付きのツアーでないと入場できません。
   予約制なので、今回は残念ながら太古の森には入れませんでしたが、
   以前から行きたいと思っていた、CAVE CAFEの雰囲気だけでも満足しました。

   この洞窟は2万年前の人類「港川人」の居住跡の可能性があり、今も発掘調査が行われているとか。
   この谷も聖なる地だったのでしょう。
   いやぁ、やっぱり沖縄ってスゴイです。

   
   CAVE CAFEの奥にはステージがあり、11月26日にはパフィのコンサートが開催されました

   
   「平和の礎」で祈る
 

   南部を訪れたら「平和祈念公園」を外すわけにはいきません。

   沖縄戦最大の激戦地となった地、この日は海風が優しく渡り、静かな公園でした。
   
   戦没者の名前を刻んだ「平和の礎(いしじ)」が屏風状になっているのは、
   「世界に向けて平和の波が広がるように」という願いからだそうです。

   沖縄県の市町村別、またほかの県別に刻まれた人々の数は24万人余り。
   女性の名も多く、民間人がいかに犠牲となったかがわかります。

   

   
   平和の広場から海を望む


   てんぷらは沖縄のソウルフード
 
   南部ドライブの時、いつも寄るのがこのてんぷらやさん。

   人気があって地元の人も観光客も行列です。 

   
        
   

   テイクアウト専門ですが、店横にイートインコーナーもあって家族連れで満員でした。
   もずくやあーさの海藻類、田いもなどの野菜、イカや魚などあらゆる種類があって、
   ほとんどが60円と安いのです。

   沖縄のてんぷらは衣に特徴があって、ほんのり甘味があり、厚くフリッターのような感じ。
   おやつとして食べられる、沖縄のソウルフードです。

   あつあつが本当に美味しくて、あれこれ買いすぎてお腹いっぱいに・・・
   ランチは以前行った、海が見える絶景カフェでとるつもりだったのですがおじゃんとなった次第。

   特に美味しいのはもずくのてんぷら。
   沖縄に来て毎日のように食べています。
   体に良くて、体調バッチリです。


  この日に出合ったネコちゃん

   
   斎場御嶽のチケット売り場の近く、海が見えるベンチでお昼寝中

   
   てんぷらやのネコちゃん てんぷらのおこぼれを待っていました

   
   最後に寄った国際通りを入った店の前の仔猫
   写真では可愛く見えませんが、ホントはいじらしいほど愛らしかった


 
   糸満の市場は楽し
 

   
   那覇に帰る前に寄ったのが、地元の人が行く糸満の市場。

   以前は珍しい果物に出合い、テンションが上がりあれこれ買って帰ったものです。
   今回はアテモヤ2個入りが1パックだけ残っていました。

   もずくや黒砂糖なども地元糸満で生産されたものばかり。

   奥には魚市場もあり、沖縄の魚だけでなく、カキやイセエビなどもあって、
   店の前で食べられるコーナーもあり、楽しそうでした。
   

   


  

   


  
  
  
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沖縄の旅(その2)桜坂劇場で映画を見て、壺屋陶器市へ

2016-11-26 02:24:27 | 旅行

    『ベストセラー』素敵な映画に出合う

   11月20日 夫は会合があるので、夕方まで私は単独行動。

   「桜坂劇場」この名前に心惹かれ、調べると午前10時から「ベストセラー」(編集者パーキンズに捧ぐ)上映とのこと。
   ゆいレール牧志駅から徒歩10分、国際通りを入ったところにあります。

   

    映画上映だけではなく、ライブイベントや「桜坂市民大学」も開かれるオキナワンカルチャーの発信拠点です。
    東京のシネマコンプレックスとの違いは、併設するショップに夥しい数の映画に関する書物が売っていること。
    小津監督に関する本、高峰秀子の写真集など国内外の映画本が書架にぎっしり。
    映画好きの人にはたまらない場所でしょう。
    新発見してウキウキ気分でした。

    

    ミニシアターの一番いい席で観た映画、しかも沖縄で・・・素晴らしかった!
    特に編集者パーキンズを演じたコリン・ファース、実話ですのでこんな編集者が本当にいたのかと感動しまくり。
    渋くてカッコよかった~ 『英国王のスピーチ』でも卓越した演技でしたが。

    天才作家トマス・ウルフ役のジュード・ロウも迫力あって、素敵でした。
    ベストセラーを世に出す裏側の編集者と作家。
    その命がけの真剣勝負と二人の友情、実に見ごたえがありました。

    
    やちむん通りから壺屋陶器まつりへ
 
    桜坂劇場から窯元や焼き物の店が並ぶ「やちむん通り」へはすぐ。
    那覇に来るたびに散策する通りです。

    
    緑に囲まれシーサーが迎える南窯(ふぇーぬかま) 

    
    
    
    一歩路地に入ると、趣ある赤瓦屋根の窯元が保存されています

    日曜日なのに人が少ないと思ったら、「壺屋陶器まつり」のポスターが目につきました。
    やちむん通りから離れた牧志駅下の壺屋小学校で開催中なので、来た道に戻ればよかったのに
    ずいぶん遠回りしてしまいました。
    が、「これが旅というもの、面白いじゃん」と自分に言い聞かせながら歩きました。

    昔、有田陶器市で買ったものが食器棚を占め、沖縄に来るたびに小さな漆喰シーサーを買ったり、
    毎日使う湯呑も以前やちむん通りで買ったもの。
    だからもう陶器は増やさないことにしていますし、重くて荷物になるので「買ったらダメよ」。

    それより「壺屋陶器まつりってどういうもんじゃろ?」持ち前の好奇心がムクムクと湧き出した次第。

    
    小学校の運動場いっぱいに壺屋の窯元や店舗が出店していました

    
    大きなシーサーを制作中のイケメンおにいさんはまだこの道3年だとか。

    まつりのイベントで初めて見たのが「旗頭披露」。

    その旗と竹棹の長さに目を奪われました。
    鉦の音とともに陶器市の周りを一周し、旗頭の回りに集まり、
    一人がそれを持ち上げるのです。
    
    

    
    腰に巻いたさらしの太鼓の上に棹を載せる。
    重さは50キロ以上、バランスをとるのが難しそう。

    琉球王朝から続く伝統文化だそうです。
    那覇には町ごとに、東西7旗、合わせて14の旗頭があり、
    てっぺんのトゥールー(灯篭)もそれぞれの町で違うとか。
    男意気が感じられる旗頭でした。

    
    出店のスタッフで見かけた外国の女性が
    超レトロな二眼レフで撮っていました。

    結局、自分用の小さなご飯茶碗を買ってしまいました!(^^)!
    
    
    
    

    
    
    
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沖縄の旅(その1)首里城周辺を歩く

2016-11-24 02:01:21 | 旅行

  山城まんじゅう店を訪ね、石畳道をぶらぶら

  11月18日~22日、沖縄へ旅してきました。
  
  石垣島も含めると確か7回目、5年ぶりの沖縄。
  沖縄大好き人間の一人です。

  今回は夫の所用で私もついでにと沖縄へ。
  ゆいレール旭橋近くのホテルに4泊。

  那覇空港に着いたのが18日夜7時頃。
  ホテル近くの居酒屋で沖縄料理を満喫しました。

  19日は首里駅まで行き、「沖縄おばぁの本」で読んだ
  首里名物「山城(やまぐすく)まんじゅう」店に
  まず行きたいと、龍潭の美しい池沿いに歩くこと15分位。
  首里高校近くの製造直売店にたどり着きました。

  

  店主の奥さんが「もうちょっとで出来上がります」とのこと。
  数分待って、蒸したてアツアツを店内のテーブルで頂きました。

  あっさりとした甘みの餡が薄い小麦粉の皮に包まれ、
  ほのかに月桃(ゲットウ、沖縄方言ではサンニン)の葉の香りがして、
  本当に素朴な土地のまんじゅうでした。

  月桃の葉の上で蒸し上げるので、いい香りがするのですね。
  持ち帰りのものもこの葉に包んでありました。

  120年以上の伝統があるまんじゅうですが、
  この店1軒でしか販売しておらず、地元の人々がお土産として
  買いに来ることも多いのだとか。


  その後、金城町の風情ある石畳道を下りながらぶらぶら歩き。

  
                金城町の石畳道
 
   
                石畳沿いの家や植物を眺めながら

           
           個人宅の樹木にも説明板が・・・
           これは南国を感じさせる「ヤマドリヤシ」

           
           石畳道をそれた場所にある「大アカギ」までは
           こんな手書きの案内があちこちに

           
           金城町の大アカギ
           340年以上前、豊かな森であったこの地は
           村人が通るたびに霊気を感じるので、
           拝所が置かれたのだとか。
           6本の大アカギが自生していて、
           神秘的な雰囲気の場所です。


  途中、昔の共同井戸だった「金城大樋川(キンジョウウフヒージャー)」の跡で出会った小学3年の男の子2人。
  かごに入れていた蝶を逃がすというので、写真を撮らせてもらいました。

  「何を釣るの?」と尋ねると「ウナギ」。びっくりしました。
  こんな水場でウナギが釣れるとは!
  私たちには目もくれず、少年たちは夢中です。
  土曜日の昼下がり、美しい蝶を取り、ウナギ釣りをして遊ぶ。
  首里の子どもたちは何と幸せなんだろうと思いました。

  

  


  首里城は以前行ったのでパスして、近くの世界遺産「玉陵(タマウドゥン)」へ。

  石畳道同様、守礼門周辺に比べて、ここも人も少なくひっそりとしていました。

  1501年に創建された、現存する沖縄最古の破風墓(家型)といわれているそうです。
  当時の国王の権勢を示すような、大きな石造り建造物。

  屋根に3体の獅子像が魔除けとして鎮座しているのが印象的でした。

  

  
             
  
  
  
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天高く、飛行機雲

2016-11-17 23:52:37 | まち歩き


   

   昼頃、買い物の帰りに見た飛行機雲。

   迫力ありましたよ。

   とっさにユーミンの「ひこうき雲」のメロディが浮かびました。

   飛行機が見えなくなっても飛行機雲が残っているときは
   その後、お天気が崩れることが多いとか。

   明日は大丈夫そうですが、土曜日は雨80%の予想だから本当?




   
  【まちかど情報】
     ◆多摩六都フェア「多摩北部5市美術展」
      11月15日(火)~20日(日)10時~18時(20日は17時まで)
      東村山市中央公民館 無料
      (問合せ)042-395-7511
     ◆麦まき日待ち秋のまつり
      11月19日(土)11時~13時30分 小平ふるさと村
      手打ちうどんの実演、試食、水車を使った製粉作業、大型紙芝居の実演
      無料、直接会場へ
      ◆第45回くらしフェスタくるめ
      11月26日(土)10時~16時 11月27日(日)10時~15時
      東久留米市市民プラザ(市役所1階)
      *講演や楽しいイベント、講座など(0円リサイクル、チャリティ包丁研ぎ、ダンスステージなど)
      (問合せ)042-470-7738生活文化課


  
   
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