『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

行ってきました!絵画展「口と足で表現する世界の芸術家たち」

2024-05-19 10:40:10 | 講演会・催し

      

 

会場入口に「ご自由にどうぞ」とありましたので、戴いてきたポスターです。

この絵も入ってすぐの場所に展示されていました。

 

5年振りの開催、何だか懐かしい思いがしました。

 

初日(17日)のオープン間もない時間でしたので、まだ入場者はまばらでした。

会場は小平市花小金井の三菱電機ビルソリューションズ株式会社の教育センター体育館。

絵は車いすの人も見やすいように低い位置に展示されています。

 

〈ラムネとなかよし〉飯原孝 

 

〈柿〉大石順教 

私が口筆で描く方を知ったのは大石順教さんが初めてでした。

当時有名で、ご自身両腕がない身でしたが、障がい者の社会復帰に半生を捧げた方でした。

 

〈雪の降る町〉水村喜一郎

しんしんと降る雪の夜に、家の灯りが温かいです。

 

〈小径〉右と〈供物〉左 ナルシス・オケンゲ・オマソンボ(コンゴ民主共和国)

サリドマイドのため両腕がマヒ、人文学教授の国家資格を持つ方。

ハッとする異国の風を感じました。

 

〈ギザのピラミッド〉クラウス・シュパニ(スイス)

 

〈秋の民家〉安達巌

何回も観ている私の好きな絵です。

 

〈カトレア〉南正文

小3の時、家業の製材所の機械に巻き込まれ両腕を失う。

14歳の時に大石順教尼に師事し、口での日本画と生き方の修行を始めたそうです。

 

〈夕日の中のカモメ〉ベンジャミン・ズニダルシッチ(スロベニア)

 

〈みくちゃんの砂遊び〉古小路浩典

     

作者の姪っ子ちゃんを描いた初期の作品。

ぷくぷくとした手足、細密な髪の毛、洋服の柄、この絵が口で描かれたとは信じられません(すべての作品が同様ですが、特に)。

可愛くて、作者の愛情を感じます。

この姪っ子さんが今では資格を取って、古小路さんの介助の手伝いをしてくれたそうです。

 

 

 

〈働く家族?〉井上忠

私の方でタイトルを見逃がしたのだと思います。

この方の作品も以前よく見て、表情が好きでした。

高校2年の運動会の騎馬戦で首を骨折し、首から下の神経が麻痺したのだそうです。

 

会場内のコーナーでは森田真千子さんの制作実演が行われていました。

その周りには森田さんの作品がズラリ。

笑顔を見せながら、色紙に文字と絵を描く森田さんは楽しそうでした。

 

生まれついての病気や運動時の事故などで、両手の自由を奪われた方々のここに至るまでの苦難を思うと、一つ一つの作品が愛おしくなります。

多くの人々に希望と勇気を与えてくれるでしょう。

SELF-HELP,NOT CHARITY(慈善ではなく自立)をスローガンに、誰もが生きがいのある人生を送るために、この展覧会は開催されています。

 

今日までの開催でしたが、来月には東京交通会館でも実施されますので、機会がありましたらお出かけください!

■絵画展 口と足で描いた絵

■6月23日(日)~29日(土)午前10時~午後6時 但し、23日は12時より

■東京交通会館B1ゴールドサロン JR有楽町駅前

■入場無料

※画家が会場にきて制作実演をします。

 

 

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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-06-01 21:34:31
こんばんは。
素敵な絵ですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。
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