奄美大島も最終日。
ホテルを出て、田中一村終焉の家(その1に掲載)に寄り、空港がある北の方へ向かいました。
気ままなレンタカーの旅ですから、あちこちに寄っていくことができます。
龍郷町の「西郷南洲流謫跡」は海岸線から入った道の鄙びた住宅地にありました。
西郷隆盛が妻の愛加那と息子の菊次郎のために、自ら歩いて土地を探し、建てたという家。
もっとも、ここにはわずか2か月しか住めなかったとか。
薩摩藩から召喚状が届いたからだそうです。
ところが開館は10時30分、個人所有の家で管理の方が通いで来ているので不定期に休みがあり、近所の方に訊ねると「ここ2日間はお休みだったから、今日は管理の方が来るはずですよ」とのこと。
随分時間があるので、中を見るのは諦めて外観だけ写真を撮りました。
石碑が建っていますが、あれが多分、勝海舟の碑文の石碑です。
こちらが正面から写したもの。
周りは静かで、どこの家も南国の花や樹木に満ちていました。
あやまる岬で楽しい体験!
あやまる岬って、変わった名前でしょう?
こんもりとした丸い地形が綾に織りなす「まり」に似ていることから「あやまる」と名付けられたのだそうです。
展望台からの眺望。
岬の周辺はラウンドゴルフ場や芝スキー、遊具がある広い観光公園になっています。
太平洋を見下ろす、本当に気持ちのいい場所です。
駐車場近くにあるカフェに行く途中、トイレがあったのですが、夫が男子トイレは「絶景トイレ」だったと感動していました。
オーシャンビューの展望風呂ならぬ展望トイレとして造ってあるそうです。
何とも贅沢ですね~
カフェのテラスでソフトクリームを食べましたが、ここも広い芝生のオーシャンビューです。
突端で女性が一人、本を読んでいるようでした。
そのうちにはだしになって、ストレッチを始めました。
それほど、ここは人も少なく、開放的な場所なのです。
サンゴ礁の海が広がり、ソテツには実がいっぱいでした。
ソテツの実は小さい頃から知っていますが、こんな風に実がなるって初めて知りました。
レンタカーを返すまで時間があるので、海岸へ下りてみました。
真っ白い砂にサンゴや貝殻がある中に、黒いものが・・・
取り上げると軽い・・・やはり軽石でした。
ここにもやってきたのですね。
岩の間の水溜まりにはこんなカニもいましたよ。
岩の間にはこの可憐な花があちこちに咲いていました。
誰もいない島の海辺、非日常の安らぎタイムでした。
駐車場への帰り道に見つけたこれ。
漁具のブイ(多分?)をクマモンにしてマスクをかけています。
かわいいアイデアです。
その近くにレールが敷いてあり、子ども用の古い機関車があるのですが、「乗れますよ」と係のおじさんから言われたので、乗ってみることに・・・
何とそれは自転車のように足でこぐ、二人乗りのサイクル列車でした。
そして、2周で100円という安さ。
この列車もオーシャンビュー。
トンネルもあって、「ぽっぽっー」と汽笛もなります。
すると、遠足に来ていた幼稚園(か保育園)のチビッ子たちが下の方に40人位いたでしょうか。
その子たちが一斉に手を振ってくれるのです。
2周しましたので、2回も!そして先生までも!
テレましたね~ でもかわいい~
早く通り過ぎるよう、懸命に漕ぎましたね(笑)。
終わって訊くと「これは来年3月まででお終いなんです。新しく機関車トーマスになるんで、私も引退です」とおじさんが。
「それじゃ、写真を撮らせてください」というと、聞き違えておじさんは私たちを場所を変えて、丁寧に撮ってくださいました。
「この列車と一緒に駅長さんも撮らせてください」というと、「ちょっと待って!」と慌てて帽子を取ってきました。
おじさんなんて書いてごめんなさい。
立派な帽子の駅長さんだったのですね。
長い間ご苦労さまでした。
左に見えるのが手を振ってくれた子どもたちです。
実に楽しいあやまる岬の公園でした。
頑張った大島高校野球部
レンタカー会社へ戻る途中、大島紬の小物やおみやげも売っている店に寄った時のこと。
おみやげを少し買って、レジに行っても誰もいません。
しばらくして「すみませーん」とお店の方が。
「今、大島高校が試合していて、それに夢中になって」と。
そうでした。テレビのニュースをホテルで見て知っていました。
秋の鹿児島県大会で優勝した県立大島高校は九州大会へ進んで快進撃、この日は準決勝の日だったのです。
折しも市長選挙の最中で、ドライブ中にも選挙カーを見かけました。
島の人々は市長選よりも、オラがまちの高校球児の応援の方に熱が入るのかもしれません。
翌日、調べて決勝で九州国際大付属高に敗れたことを知りました。
でも、鹿児島から300キロも離れた離島で、試合相手の高校もない中での準優勝。
凄いです。
来春の選抜には甲子園へ行けるかもしれません。
応援しなきゃと思います。
最後まで面白かった奄美旅行でした。
お読みいただきありがとうございました。