『ほのぼのマイタウン』気まま通信

『ほのぼのマイタウン』のブログ版~見たこと、聞いたこと、伝えたいことを自由に気ままに綴ります。

あ~ぁ 旧都城市民会館!

2019-01-30 22:29:43 | 身辺雑記


      
      都城市ホームページより

      
      Wikipediaより


      この建物、1966年に建てられた私のふるさと都城の旧市民会館です。

      53年経た今見ても奇抜でしょう?


      当時、初めて見たときは「ギョギョギョ!」でした。

      瓦屋根の街並みに突如出現した恐竜の背中のように見えました。

      そして、こんなどこにもない超モダンな建物がわが街にできたことが自慢でした。

     
      ふるさと離れて幾年月、先日友人からこの建物が解体される運命にあることを聞き「ギョッ」としました。

      慌てて調べましたね~都城のランドマークである市民会館のことを。


      戦後を代表する建築家、故菊竹清訓氏の38歳の時の設計で、生物が息づくような印象を与えるメタボリズム(新陳代謝)建築の傑作と評価されています。

      建築史の教科書に載っていて、近代建築保護に取り組む国際的な学術組織「DOCOMOMO」(本部・パリ)から日本の現代建築を代表する建築物として選定されているのです。

     
      菊竹氏は大宰府の九州国立博物館などを手がけた方で、その事務所出身が伊藤豊雄氏、また、伊藤豊雄事務所にいたのが妹島和世さん。

      二人ともプリツカー賞受賞の世界的建築家です。

      妹島さんは小平の「なかまちテラス」(公民館と図書館の複合施設)を数年前設計、私は小平在住だった妹島さんのお母様と知り合いでしたから

      それ以前にも2回取材させていただきました。


      
      都城市民会館は老朽化のため2007年に新しい文化ホールができ、改修費用が多大とのことで当時解体が決められたとのこと。

      しかし保存を望む声も多く、南九州学園へ20年間の無償貸与がなされましたが、一度も使われることなく1昨年末市へ返還された哀しいストーリーが・・・
    
      市民会館は大ホールだけではなく、結婚式場もあり多くの市民の思い出の場所でもありました。

      実際、私も結婚式は海外で(当時はしりの)挙げましたが、友人たちがここでパーティを開いて送り出してくれました。

      ささやかだけど友情に満ち溢れた温かい集いでした。

      その時、後に歌手になったK君がギター抱えて歌ってくれた、当時流行っていたはしだのりひこの「花嫁」の歌。

      「花嫁は夜汽車に乗って嫁いで行くの~ (中略)帰れない何があっても海辺のまちに~」

      北国へ旅立つ、期待と不安でいっぱいだった私は彼の力強い歌を聞いて胸が熱くなったことを想い出します。

      私の背中を押してくれた、人生の出発の場所でした。


      この建物は市民の暮らしと深く結びついた、土地の記憶なのです。



      日本建築学会は保存を強く求め、会館再生活用計画を検討し大規模な耐震改修をせず8億円程度で再生できるとしています。

      けれども昨年の市民へのアンケートでは8割が解体、2割が存続再生とのこと。

      具体的な企業参画などがなければ、2月にも解体決定という危機に瀕しているといいます。

      (ZOZOT0WNの社長さん、どうにかなりませんか?)


      かつて小平を流れる玉川上水にも危機がありました。

      当時は水が流れない空堀だったと思いますが「玉川上水にふたをして道路にしよう」という動きがあったそうです。

      しかし、住民の力で辛くも守られ、その後下水処理水ながら水も流れるようになり、「玉川上水」を世界遺産にという声も聞こえてきます。

      あの時、玉川上水が無くなっていたら? 先見性の大切さ、残してくれたくれた人々に感謝します。


      市民会館の建物そのものとコラボさせたギャラリーにしたり、ふるさと納税日本一の拠点にしたり、或いはものづくりの人たちの工房群にしたり・・・

      外で暮らす者の勝手な言い分かもしれませんが、取り壊すのはあまりにあまりに勿体ない。

     

      有名な建築家の設計だから残そうというのではなく、唯一無二の「都城の風景」として誇り高く生きていてほしいと思う。

      都城だけの宝ではなく、日本が世界に誇れる文化資産なのですから。

     
      
      Facebook「都城カタツムリくんと一緒!都城市民会館1000の記憶プロジェクト」
       
      https://www.facebook.com/denden0den/

     

     



      

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国立西洋美術館のルーベンス展と常設展

2019-01-21 22:33:16 | 講演会・催し


         今日で平成も残り100日だそうです。

         カウントダウンも始まるのでしょうね。

    
         国立西洋美術館のルーベンス展に行ってきました(20日に終了しましたが)。




         

        
         終了3日前の金曜日、予想通り混んでいました。


         最初に子どもの絵が2作品あったのは感激でした。

         一つは『クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像』、以前リヒテンシュタイン侯爵家のコレクション展で見たことがありましたので、

         再会できて嬉しく、そのぷっくりとした赤い頬、まっすぐに見つめる利発そうな眼、金髪の一本一本までが魅力的でした。

         ルーベンスが5歳の頃の長女クララを描いたもので、かわいそうにこのクララちゃんは12歳で亡くなったのだそうです。


         二つ目は『眠るふたりの子供』、無心に眠る二人の幼な子のあどけなさ、最高です。

         くるくる巻き毛にやはり赤いほっぺ、いつの時代も子どもの可愛さは変わりませんね。

         この作品は国立西洋美術館所蔵だから、またお目にかかれるでしょう。



         ルーベンスは「王の画家にして、画家の王」と言われ、ルーベンスを見ずして西洋絵画は語れないそうです。

         その絵画が約40点、10ヵ国から集められた展覧会。

         日本初公開の『聖アンデレの殉教』は3メートル級の大作。

         このような宗教画が大迫力で並んでいました。

         観覧者が3重に取り囲んでいても、大きいので上の方は見えるのです。


         ルノアールがルーベンスの『神々の会議』を模写した小品も参考出品としてありました。

         ルーベンスはルノアールの女性像に影響を与えているそうです。

         画家としてだけではなく、工房経営や外交官としても才能を発揮した本当にデキる人だったのですね。

         人の多さとあまりに壮麗な宗教画に頭がクラクラ。で、常設展を覗いてみました。



         国立西洋美術館には何度も来ているのに、常設展を観るのは初めてです。

         観覧者もまばら、印象派の作品に接して何だかほっとしました。


                
                新収蔵作品 ドガ『舞台袖の3人の踊り子』


                
                ルノアール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』


                
                ピサロ『立ち話』


                
                モネ『陽を浴びるポプラ並木』 昨年の横浜美術館モネ展で確か観ました。


                
                モネ『睡蓮』こちらも横浜美術館で観ました。


         ほんの一部を除いて写真撮影もオーケーなのです。

         待ち合わせ時間になって、膨大な松方コレクションの芸術作品を30分で素通りする羽目に。

         次回は必ずゆっくり鑑賞するぞ!と心に決めて美術館をあとにしました。




         その後は上野に来たら、すしざんまいのランチとデザートはみはしのあんみつという定番のコースで。


               
               新年だからいつもより豪華に、やはりまぐろが美味しかった!
               全部食べきれずに連れ合いに4個あげました。

               
               みはしのあんみつ、さっぱりしたこしあんと寒天が絶妙です。



         

         





         

         

         

         
         

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大寒から立春のまちかど情報

2019-01-15 22:37:21 | 街あれこれ


             

         平成はあと3か月半、亥年は平成と新元号をまたぐ年になるわけですね。

         1年中で一番寒い時期ですが、寒さに負けず近くへ出かけてみませんか!



         ■ 小平と平櫛田中ー最晩年の暮らしを潤した小平での歳月ー
           開催中~2月24日(日)まで 10:00~16:00(火曜休館)
           小平市平櫛田中彫刻美術館
           観覧料 一般300円 小・中学生150円
           ⇒平櫛田中は98歳で小平へ移り住み、彫刻制作や書作に励む一方、バーナード・リーチや濱田庄司、日本美術院の作家など
            多くの芸術家と交流した。最晩年の約10年間を過ごした小平の暮らしぶりにスポットを当て、関連作品や資料とともに紹介。
           (問合せ)042-341-0098

         ■ 知識と娯楽のフェスティバル 明治の博覧会展
           開催中~3月24日(日)まで 10:00~17:00(月曜休館)
           ガスミュージアム ガス灯館2階「ギャラりー」
           入館料無料 駐車場あり
           ⇒明治東京で開催された内国勧業博覧会の様子を描いた作品を中心に、見学するさまざまな階層の人々を描いた作品を紹介。
           (問合せ)042-342-1715

         ■ 西東京ジュニアオーケストラ定期演奏会
           1月20日(日) 13:30~
           保谷こもれびホール
           入場料 1000円(小学生以下の子ども同伴の大人1人は無料)高校生以下無料
           ⇒小学生から参加するオーケストラで今年で10回目
            演奏曲 ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」、モーツァルト「3つのドイツ舞曲」ほか
           (問合せ)090-5796-9017 青木さん

         ■ 語り部講演会
           多磨全生園「人権の森」を考える
           2月2日(土) 13:30~16:00 
           東村山市 中央公民館 先着150人
           ⇒ハンセン病への正しい理解を促すとともに、入所者によって植樹され、育まれてきた森、豊かな緑を後世に残していく「人権の森」構想について考える。
           (問合せ)東村山市経営政策部企画政策課 042-393-5111(代表)  ※公共交通機関を利用ください
       
         ■ 地域猫活動セミナー 
           2月2日(土) 13:30~16:00
           東村山市役所北庁舎1階  
           講演 工藤久美子さん(NPO法人ねこだすけ代表理事)
           申込不要 先着40名程度
           ⇒今いる猫をこれ以上増やさず、野良猫問題解決にも有効な地域猫活動についての話
           (問合せ)東村山市環境・住宅課 042-393-5111(代表)


         ■ 公立昭和病院の市民公開講座
           2月2日(土) 14:30~16:00
           小金井宮地楽器ホール
           ●大腸がん検診の現状と課題
           ●大腸がんの早期診断・治療「早期発見でお腹を切らずに治せます」
           ●大腸がんの外科的治療・薬物治療「手術と抗がん剤についてのお話」
           (問合せ)公立昭和病院 042-461-0052

        
         ■ <小平学・まちづくり研究所2018年第2回市民公開シンポジウム>
           対話で支える居場所づくり
           在宅医療・みんくるカフェの現場から
           2月15日(金) 18:00~20:00
           小平市福祉会館4階小ホール
           講師 孫大輔 医師
           司会・コーディネーター 山路憲夫氏(白梅学園大学小平学・まちづくり研究所長)
           資料代 100円
           ⇒2010年から患者、家族、住民と医療者が対等に会話できる「みんくるカフェ」(みんなが来れるカフェ)を毎月開催し
            その取り組みを全国に広げている孫医師のお話
           (問合せ・申込先)kodairagaku@shiraume.ac.jp




             
             1月13日お正月の松飾りと昨年の破魔矢を神明宮のどんど焼きに持っていきました。
                      お焚き上げ前の風景です。













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小平神明宮へ初詣

2019-01-08 21:42:39 | まち歩き



       小平神明宮は鎮座350年余、小平の開拓の歴史とともにある由緒ある神社です。

       3が日は参拝の行列が延々と続いているので、根性なしの私たちは毎年人波が落ち着いてからお参りします。

       1月5日の午後に行きましたが、この日でも臨時駐車場にどうにか入れるほどでした。


              


       茅の輪をくぐって参道を通り手水舎で浄めて、いざ神様に参拝しました。

       1年家族が無事に過ごせたことを感謝し、今年の安泰を祈りました。


               


       本殿の前に行列はなかったのですが、

        
               

       お守りやおみくじを求める参拝者が60人以上並んでいました。


       並んでいるとき、空を仰ぐと神明様の杜の上には澄み切った青空が広がり清々しい気分になりました。


               





        今年も破魔矢とお守りを求めて帰りました。


                    

















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お正月はヤギと一緒に

2019-01-06 22:34:19 | 旅行


       元旦は娘一家が来て7人でおせちを囲み、夜も手巻き寿司や何やらと皆食べること、食べること。

       今年もわが家が孫たちの定期的な食堂になりそうです。

       
       そうして2日と3日は昨年同様、皆でヤギたちに会うため牧場合宿をしました。

       車で1時間程の富士見市に、孫が通っていた保育園が所有する牧場があるのです。

       ヤギが8頭に烏骨鶏や犬2匹、猫2匹が住んでいます。


       何よりここの土手のある風景が素晴らしく、土手に上がると東にスカイツリー、西に富士山が見渡せます。

       3日の早朝、マイナス4度の中を重装備して土手を上りました。


               

      
       私たち以外に誰もいない静寂さの中で、日の出のパワーに圧倒されました。

       厳粛な気持ちになって感謝の祈りを捧げたくなります。

       土手の反対側にはうっすらと染まった空に白い富士山が・・・

               



       この日も日本晴れ。

       地平線のように見える土手の道をサイクリストやウオーキングの人たちがたまに通ります。

       私の好きな風景です。

               




       当番の先生がやってきて、動物たちの朝が始まります。

       ヤギを小屋から出し、牧場の草を食べさせます。

       冬場ですが、結構緑の草も生えていました。


              
              かわいいでしょ?
              
              名前は「がらがらどん」、絵本の「3びきのやぎのがらがらどん」に因んでつけられたのでしょうね。


              
              ヤギのいる風景、のどかでいいです。

              
              ギャオ!怪獣ヤギゴン? 最古参のすみれちゃんは草を食むのもダイナミック。


              
              子ヤギも2頭、仲良くしていました。

              
              もっぱら孫二人がずっとお散歩させていました。



       ヤギは子ヤギでも力が強くて、引っ張られてしまいます。

       すみれやがらがらどんは頭突きはしてくるし、樹木の皮も剥いで食べていました。


       彼らのたくましさに翻弄されながらも、楽しい朝のひとときでした。



              
              ニワトリの広場も入口にあります。

              
              金網に近寄るつた途端集まってくる烏骨鶏、かわい~い。


              
              最初は見知らぬ人たち?と吠えまくっていたけれど、すぐに打ち解けじゃれていたチャチャとクロ。
              夕方のチャイムの音に突如反応して、「ウォー、ウォー」と終わるまで合わせていたのに皆爆笑。



       
             
       動物とのふれあい、野外料理、美しい日の出、日の入り、年に一度の貴重な体験をさせてもらったお正月でした。

              

       



   

       

       


      




   

       
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