翌21日は快晴。
出雲大社には天気のいい日にお参りしたいというプランでしたので、念願のローカル列車「一畑(いちばた)電車」に乗って行きました・
一畑電車は通称「バタデン」と呼ばれ地元に親しまれています。
2010年中井貴一主演の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男』の舞台となった電車です。
これは出雲大社からの帰り、松江に向かう時の電車ですが、とてもモダンなデザインでした。
すべての電車がこの色ではなく、古そうな電車の色や車内もいろいろで楽しいです。
上の写真は出雲大社駅に行くときに乗った車内です。
座席に木製の仕切りがあって、座席の間には小さな折り畳みのテーブルもついていました。
そのミニテーブルも床もすべてが木で心地よく、数駅しか乗れないのに勿体ない思いがしました。
4つ目の川跡駅で乗り換えるのですが、跨線橋がないので線路を渡らなければなりません。
職員さんがガイドしてくれて、隣のホームに移ることができました。
のどかな風景でローカル線って楽しいです。
乗り換えて、また4つめの駅が出雲大社前駅。
半円形の屋根とステンドグラスの窓がモダンな駅でした。
まだ9時前の参道は人もまばらで、清浄な空気が流れていました。
胸の中まで浄化されるような、そんな感じです。
やはり出雲大社のパワーって凄い!
御祭神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の「ムスビの御神像」
清々しい松の参道を抜けると拝殿に着きます。
二拝四拍手一拝の作法で拝礼。
普通の神社と異なるので、緊張してしまいました。
訪れた日の翌22日が旧暦の10月10日にあたり、全国の神様が出雲大社の西方1㎞にある稲佐が浜に集まっていらっしゃるそうです。
その後29日まで出雲大社に滞在され、神在祭が行われます。
八百万の神々が男女の縁に限らず、いろいろな縁を結ぶことについて会議をなさるのだとか。
神在月であることは知っていましたが、神様が集結なさる前日に訪れるとは不覚でした。
こちらが神様が宿泊なさる「十九社(じゅうくしゃ)」です。
出雲大社の拝殿を真ん中にして、その東側と西側に1棟ずつ建っています。
「因幡の白うさぎ」にちなんだウサギの石像が境内のあちこちにありました。
全部で70羽近くもあるそうです。
拝殿のしめ縄も大きかったのですが、拝殿の左手の川を渡ったところにある神楽殿のしめ縄が有名な大しめ縄です。
近づくとその巨大さが分かります。
長さ13.6m, 重さは5.2tもあるとか。
天候などの痛み具合によって、4~8年に一度架け替えられるそうですが、つくるのに手作業で1年から1年半かかるって凄いですね。
テレビでしか見ていなかった、大しめ縄の巨大さを実感することができました。
駅から続く神門通りには出雲そばや出雲ぜんざいの店が軒を並べていて、出雲そばを食べるのを楽しみにしていたのですが、どの店も11時が開店とのことでガックリ!
この日は松江で宍道湖の夕日を見ることも目的でしたので、松江で出雲そばを食べることにしました。
また、バタデンに乗って終点の松江しんじ湖温泉駅を目指しました。
各駅停車でのんびりと、22の駅のうち5駅が有人であとは無人駅です。
晩秋の田園風景が旅情をかきたたせ、宍道湖が見えると松江の豊かさを感じました。
ネットで調べてJR松江駅の中にある「たたらや」を訪ねました。
小さな、でも流行っている店であることが伝わってきました。
2段の出雲そばと炊き込みご飯のセットをオーダーしました。
そばは東京で食べるものとは別物のようでした。
そばの実を殻ごと挽いたそば粉で作るので、麺は黒くてコシが強く、香りが高いのだそう。
添えられた薬味を入れて、そばつゆを麺に直接かけて頂くのですが、ツルツルと喉に押し込むというよりは噛んで食べるといった感じでした。
本当に美味しくて、気に入りました。
夫はうな丼とのセットを頂ましたが、美味しいと満足していました。
当たり!のランチにありつき、元気がでてきました。
さぁ、次の行動開始です。
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