箕面里山のブログ part2

 里山歩きと山野草のことなど_猪名川町大日山よりみる北西の山やま

綾部のシデ山~大栗峠~和知道を辿る

2022年11月15日 | 丹波・丹後の山
数年前から行きたいと思っていた、かつて和知と中上林を結んだ綾部の、
大栗峠に登ってきました。(2013.11.14)
鳥垣林道の上部広場からは西から北側、シデ山からは東側がそれぞれ 
180度の展望が得られました。


JR綾部駅からあやバスに乗り上林線・山の家前BSで下車 

上林川を渡るとすぐに道標が…鳥垣渓谷に向かいます。 

民家にあった懐かしい唐箕(とうみ)、昭和30年代まで使われていたそうです。
穀物を上の漏斗(ろうと)に入れて、右側の箱内の羽根車を回すと、左下に選別
された籾が出る仕組みです。 

京都東山にある 100年の歴史をもつ、自然をモチーフにした「お宿」
吉水の分店、「あやべ吉水」です。
周囲の村の風景にマッチしていい雰囲気です。 

林道を進むと分岐があり、右側の橋を渡って渓谷沿いの道を辿ります。 

さわやかな流れの鳥垣渓谷 

鳥垣渓谷を右に渡渉して渓谷を進んでみました。

 入口にある「おりとの滝」
台風の影響でかなり荒れていたので少し入って引き返しました。 

あらためて「登山口」の方にまっすぐに進みます。
落ち葉が積もっていますがしっかりした踏み跡です。 

「みと・シデ山」と書かれた道標
茅葺屋根の時代にはこの辺一帯に茅が茂っていたそうです。
刈った茅を担いで下りるのは、かなりの重労働だったようです。 


鳥垣林道終点に近い登山道との交差部(青色の現在地)にある地図
シデ山へは左側の○印のコースを登ります。 
地図、道標の地名について…「と=所、場所」と読むと何となく分かる気が


ここ「みと」は広場になっており、北方に大展望が広がっていました。
弥仙山は左の山陰で見えません。中央が養老山地で、右側の三国岳の向こうに
青葉山が覗いています。 (2022.11.15 山名記入)


 
広場にあった山の配置図(360度) 山名添え書き(2021.10.12)
シデ山からは東側の展望になるので、ここで東側の山名を憶えておく必要が
あります。 
上の山の配置図で、登った山25座、未踏の山11座、養老山、空山は未踏です。
図を眺めていると、歩いた山やまの思い出がよみがえります。(2021.11.20)

この広場からは上林川沿いの睦寄町の集落が望めました。
バス停でいえば左下端が「上市場」、右上が「君尾山口」です。

 シデ山に向かう広い稜線、ロープが張ってあるので迷うことはありません。
地元の方が整備をされているそうでありがたいことです。

 
シデ山山頂、上林川南側の集落が見えます。 


 雄大な東側の展望、中央が長老ヶ岳 (2022.11.15) 


 南の展望、中央が三峠山 (2022.11.15)

下山途中の尾根筋にロープが張ってあり、×印の札が付いていました。
尾根を直進すると和知に降りてしまいます。右に下って行くと写真の
道標がありました。
左に曲がると大栗峠に向かう明るい快適な尾根道です。 

念願の大栗峠に到着、石垣に囲われた石仏がありました。
和知との交流があり旅の安全を祈ったことでしょう。
北山クラブの金久氏の著作でも紹介されています。
地元の方の話では、この峠を嫁入り道具を乗せた荷車で越え、共をした人は
もてなしを受け一泊して帰っていったとか。

 和知道を下ってゆきました。
いにしえの主要交通路の面影をこの掘割は残しています。
かなりの部分に倒木があり歩きにくかったです。 

最後の林道に降りる道は消滅しており、山肌の急斜面をズリおりてやっと
林道に降り立ちました。
雨が降れば流れるようなザレた急斜面の踏み跡でしたが、 他にルートが
あったのかもしれません。
案内板(地図)の所、和知側からは取付きが定かでないように思いました。

長~い林道歩きの後わち山の家に着きました。
運よくすぐにバスが来たので、飛び乗りJR和知駅に向かいました。 



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