hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

2か月ぶりの井の頭公園

2024年09月09日 | 散歩

 

厳烈酷暑が続き、比較的暑くない日の夕方にごく近くを散歩するだけのこの頃。
さすがの暑さも、へ垂れたかに見えた今日、9月5日、用事を済ませて三鷹台駅から井の頭公園へ歩いてみました。

7月9日の「雨の朝、井の頭公園」以来、2か月ぶりの井の頭公園です。

 

三鷹台駅から神田川沿いの北側の道を井の頭公園へぶらりぶらり。

道の両側は雑草が生い茂り、脇の木々は通り道を塞ぐように覆いかぶさっています。

花が少ない道は、木、実に注目。

 

 

ヨウシュヤマゴボウ(by Google Lens、以下同じ)。

ヤマゴボウと名が付いていますが、実と根は有毒です。

 

「ヤマボウシ」、「ハナミズキ」、「シラカシ」と御判定なのだが??

実が成っていて、スモモ??

 

こちらも「ヤマボウシ」との判定だが、

実から見ると、「ハナミズキ」。ヤマボウシとハナミズキは共にミズキ科。

 

手前の大きな葉の木はカクレミノ?

実を見ると、カクレミノらしい

 

ゲンペイモモ、クスノキ?? やはり素人に木の判定は難しい。

 

ムクゲ。これは私にもわかります。

ムクゲの花だけパチリ。

 

ムラサキゴテン(紫御殿)。以前はセトクレアセアの名で知られていた。

昔々、珍しいと我家でも植えていたが、姿があまり変わらないので飽きて、捨ててしまった。

 

オシロイバナ(白粉花)の群生

 

Google Lensにお伺いしたが、騙されず「入口の柵のオブジェ」と御名答

 

アスハルトの道路を何か動いている。毛虫だ!

写真の左手に細い角が2本生えているのに、右手の方へ移動していた。

潰すのも嫌なので蹴っ飛ばしてやろうかと思ったが、「いや、見事な蝶になるに違いない」と、見逃した。

Google Lens殿によれば「セスジスズメ」で、成虫は5~8㎝と大きな蛾だった。成敗すればよかった。

 

 

木陰に座って日の当たる三角広場を眺めながら、パソコンでお仕事?の御婦人。絵になっています。

わざとGoogle Lens殿に伺うと、最初は「自転車」。範囲を右に移すと、「爽やかワーケーション」とおっしゃいました。さすが!

 

これなら私でもわかります、ガクアジサイです。アジサイの本流で、5~7月に咲くとあるが、まだ咲いています。

 

こちらもわかります、ヤマブキ(山吹)です。

葉脈がはっきりして、端がトゲトゲの葉は間違いなく山吹です。

 

10時3分、井の頭池のボートは、8月、9月は10時からですが、まで出ていません。スワンボートは30分800円です。

 

定点の七井橋から井の頭池の東を眺めました。静かです。上下対称です。

 

西側はさざ波で湖面はぼけています。

 

公園を出て、七井橋通りを進み、“MARUI TOCLUS吉祥寺”の向かい側茂みに、畑満作「少女」の像があります。誰からも見つめれれることなく、ひっそりと立っています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐藤文隆『物理学の世紀』を読む

2024年09月07日 | 読書2

 

佐藤文隆著『物理学の世紀』(講談社学術文庫2819、2024年5月14日講談社発行)を読んだ。

 

講談社BOOK倶楽部の内容紹介

「物理帝国」の栄光と黄昏
アインシュタインの相対性理論、量子力学、そして原爆を生んだオッペンハイマーのマンハッタン計画から、コンピュータ、ニュートリノへ――。物理学が科学のみならず知・経済・社会のあらゆるシーンにおいて「王者」として君臨した時代を、自身も一線の物理学者として活躍してきた著者がダイナミックに活写。
「黄昏」も囁かれる時代の転換期、「ものの見方」を探究する物理学の現状とあるべき未来をも示す、無二の証言にして提言の書!

 

アインシュタインの相対論は時間と空間の概念を一変させ、ミクロな世界を解明したハイゼンベルグらの量子力学は、見えている世界の常識を覆す新たな地平を拓いていった。この20世紀の物理学の驚異的な発展は、人類社会に絶大な影響を与え、物理学は、20世紀の知の王者として君臨し、原爆や、半導体、コンピュータを生み出し、諸々の分野を進展させてきたと言える。

 

21世紀はバイオなど「生物学の時代」と言われ、物理学の黄昏がささやかれる時代の転換期に、物理学の進展の歴史を振り返り、現状を確認し、あるべき未来を探す。

 

 

本書の原本『物理学の世紀――アインシュタインの夢は報われるか』は、1999年に集英社新書から刊行された。

本書執筆から四半世紀が経過した2024年2月、「文庫版へのあとがき」が追加されている。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

日本を代表する宇宙物理学者が書いた、大学での物理を真面目に勉強したか、少なくとも概説本をいろいろ読んで、おおよそに物理について知識のある人が、20世紀の物理の流れを把握するための本だ。

 

『物理学の世紀」ともいうべき20世紀の物理学を、駆け足で全て網羅し、説明している。それぞれの理論の基本のエッセンスだけは簡潔に説明しているので、詳しく知っている人は、それぞれの分野がどのように発展し、影響を与え合ってきたかを俯瞰的に把握できるだろう。
中途半端の知識があるだけの私は、難しい所はわかったつもりになって読み飛ばして、流れだけを汲み取るようにして読んだ。それでも、成る程と面白かった。

 

物理研究の成果がどのように影響しあい、積み重なって発展していったか、停滞し、そして爆発的に進展していったのかが良く分かる。

 

 

佐藤文隆(さとう・ふみたか)

1938年,山形県生まれ。1960年京都大学理学部卒業,1964年同大学院中退。1974―2001年京都大学教授,基礎物理学研究所長,理学部長を歴任。2001―2014年甲南大学教授。

京都大学名誉教授。専攻は一般相対論,宇宙物理学。

トミマツ・サトウ解の発見などの業績を上げるとともに,啓蒙書の執筆も多数手がける。

著書に『アインシュタインが考えたこと』『宇宙論への招待』『科学と幸福』『現代の宇宙像』『量子力学のイデオロギー』『職業としての科学』『佐藤文隆先生の量子論』『量子力学の100年』など。

 

 

メモ

核磁気共鳴は、核への恐怖を取り除くため「核」という言葉をわざと避けて、磁気共鳴イメージング(MRI magnetic resonance imaging)と名付けられた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新川帆立『帆立の詫び状 おっとっと編』を読む

2024年09月05日 | 読書2

 

新川帆立著『帆立の詫び状 おっとっと編』(幻冬舎文庫、し50-2、2024年6月10日幻冬舎発行)を読んだ。

 

裏表紙の作品紹介

目が覚めると、身体に異変があった。やる気がみじんも湧いてこない。3年で10冊の本を刊行してきた著者は、ある日突然頑張れなくなった。ケンブリッジ、パリ、フィレンツェ、ローマ。旅しては書き、書いては旅する日々の中、気づくと活力はゼロに。文芸業界、執筆スタイル、己の脳に至るまで様々な分析を試み辿り着いた現在地。夫の解説付。

 

帆立の詫び状 てんやわんや編』に続く新川帆立のエッセイ集第二弾。

なんで詫び状かというと、締め切りを破りまくっていながら、エッセイを理由に遊び回っているから。

 

第一章は、旦那さんについてロンドンに引っ越した帆立さんの「満喫! ヨーロッパ滞在篇」

第二章は、帆立さんが偏愛している腕時計などの「奔走! 偏愛編」

第三章は、帆立さんの小説を究めようとする「迷走! 小説修行篇」

あとがきは、帆立さんの素顔を紹介する旦那さんによる「夫のあとがき」

 

巻頭の8頁は、あくまで取材だと強弁するヨーロッパを満喫する帆立さんの写真など。

 

第一章「満喫! ヨーロッパ滞在篇」

ケンブリッジのフォーマル・ディナー/初めてのオペラ/超高速な英国式回転寿司/‥‥

第二章「奔走! 偏愛編」
バッグ愛好家の腕時計探し(数百万円の時計を購入)/愛しのトマトパスタ

/ジェンダーをめぐる冒険(冒険ができるのは男性の中でもごく特殊な男性だけなのに、冒険は男のものというのはおかしい。運動音痴の帆立さんは作家・今野敏主宰の空手塾に参加し、ハマってしまった)

 

第三章「迷走! 小説修行篇」

私の脳のつくりについて(事務作業・スケジューリングが苦手な帆立さんはADHD(注意欠如・多動性障害))だと分かり、薬によりかなり改善した/‥‥

 

 

本書は2022年10月~2024年4月、幻冬舎plusで連載したものに、加筆・修正し、副題を付けたもの。

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

帆立さんは、頭がいいし、スポーツ以外は何でもできるが、今はたまたま小説を書いている人と思っていた。しかし、小説のことをとことん考え、文法や小説講座などで学び、当面はとにかく量を書くことを課し、力をつけたいと、真剣に努力をしていることが分かった。

 

また、事務作業やスケジュール管理に抜けが多くて悩んでいたが、学校の成績は良いし、人当たりも良いので、まったくADHDとは思ってみなかった。それとわかってスッキリし、納得できたという。

 

様々な事に対して、真正面から取り組んでいく。興味を持ったら学校や講座でちゃんと学ぼうとする向学心とフットワークの軽さが素晴らしい。バッグや腕時計にかける情熱には畏れ入る。ここでも徹底した情報収集。

 

アメリカのフォトグラファーに頼んだ著者近影が笑える。日本の女性を対象にして、やさしさいっぱいに撮ってくださいと頼んだのに。これ以上ない巨大な花飾りなどド派手な演出、自信満々のポーズ。この写真が著者近影だったら、見事に、めっちゃ反感かうで!

 

 

新川帆立(しんかわ・ほたて)の略歴と既読本

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉田修一『静かな爆弾』を読む

2024年09月03日 | 読書2

 

吉田修一著『新装版 静かな爆弾』(中公文庫43よ-4、2022年2月25日改版、中央公論新社発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

テレビ局に勤める俊平は、公園で出会った聴覚にハンディキャップを持つ女性・響子と恋に落ちる。静かで穏やかな日々を重ねる二人だが、音によって隔てられた世界は恋しさと戸惑いを同時に生み、やがてすれ違いが積み重なっていく。この気持ちは、本当に伝わるのか。言葉にならない思いが胸を震わせる、忘れられない恋愛小説。  (解説)宇垣美里

 

 

本書は『静かな爆弾』(2011年3月版、中公文庫)に解説を加え、改版・新装したもの。

 

 

吉田修一の略歴と既読本リスト

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

テレビ局で休みなく働く早川俊平と、音が聞こえないハンディキャップを持つ響子の恋。

極上の恋愛小説とまでは言えないが、本当の相手のことを知らないのではないかという不安を抱えながらの恋愛模様が丁寧に描かれる。響子の心の内は語られることがないので、読者も俊平と同じように不安を持つ。

 

明治神宮外苑の景色の中で、おずおずとした二人の出会いが静かに美しく描かれる。

 

音のない世界に住む響子は、帰って来て部屋に入ってきた俊平に気づかず、自分の世界に居てそのままTVを見ていたり、すぐ後ろで若者が喧嘩しているのにそのまま芝生に座っていたり、もどかしいメモでの二人の会話からは静かすぎる彼女の不可思議を理解できない俊平の寄る辺なさが見事に表現される。
さらに、TV局の、ようやくつかみ取った多忙な仕事の中で、寝る時間もなくフラフラになりながら、彼女に何日も連絡できなかったために……。

 

フリーアナウンサーの宇垣美里さんの解説が、的確、簡潔な表現ながら、二人の気持ちのすれ違いを巧みに解説している。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月(2)の散歩

2024年09月01日 | 散歩

 

サルスベリ(百日紅)

 

道路に散った花。もはや季節は移ろいいく。

 

 

葉がギザギザで小さいので「ムクゲ」

 

トロロアオイ(黄蜀葵)。オクラに似た花を咲かせるので別名「花オクラ」。一日花で、朝に咲いて夕方にしぼみ、夜になると地面に落ちる。

 

最近はやりの玄関先のオリーブの木

 

実もしっかり付いている

 

こちらにもオリーブの木

 

実もばっちり

 

ペンタス(和名クササンタンカ)?

 

 

 

メカルドニア ゴールドダスト。黄色い小花が這うように咲いて、雑草よりも早く育つので、花のじゅうたんをつくるのに最適。

 

終戦記念日(8月15日)の朝5時。はるか遠く、朝日に輝くマンション。

 

吉祥寺大通りのスターバックスに初めて入る。若い人が多いような気がして遠慮していたのだが。

 

私は、カフェミスと、チアンアラビアータ・石窯フィローネ?、アールグレイ・ミルククリーム・ドーナッツ

 

相方は、アイス・スターバックス・ラテと、あらびきソーセージバティ&スクランブルエッグ?

 

トータル、2千円ちょっとのランチ。

駅近くで、若い人が多いかと思ったが、パソコンに向き合う人がいて、まあ、普通のスタバだった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする