小学生ではたまに、中学生では時々、代々木上原から代々木八幡駅まで歩き、100円バスで渋谷へ出て、ガード下の蛇屋(健康食品店?)や、宮益坂の切手屋を覗いたり、フラフラしていた。高校からは新宿が取って代わった。かっての我がお出かけ処の一位は渋谷で、次に新宿だった。
しかし、品のない所との偏見があった池袋にはめったに足を向けなかった。
池袋に、おそらく20年ぶり位久しぶりに出かけた。
丸物百貨店が消えて、西武池袋本店があやしくなって、残った東武百貨店に向かい、腹ごしらえ。池袋駅から東武へは、同じ建物内でさすがに迷わず到達。
東武百貨店7階の我家の墓参りでお馴染みの「永坂更科 布屋太兵衛」へ。
写真は「永坂更科」のHPより借用
店内はけして広くないが、各席が仕切りで分かれているので、隣を気にすることもない。声高で話す人がいたのは残念だが。麻布の本店は広いのに、テーブルが雑然と並んでいて仕切りがないので、落ち着かない。壁に掛かる絵も昔々の落ち着いた絵で雰囲気は良い。さすが200年以上前の寛政年間創業だ。
私は「天ざる」
麺が硬めだが、味がしっかりしていて美味しい。天麩羅はあったかくて揚げたてでパリパリ。
相方は白い麺の「天御前」
1/3ほど回ってきたが(もちろん麺のみ)、さっぱりして食べやすい。
「から汁」と「あま汁」が添えられていて、永坂更科でお馴染みの江戸の二人が蕎麦を食べる絵が。
あま汁とから汁をそれぞれ味わったあとで、自分好みにブレンドして楽しみ、さすが通だなと自己満足。
長屋で蕎麦通との評判の男が「俺は汁なんて浸けない」と誇っていて、死ぬ間際に「一度で良いから汁をたっぷりつけて蕎麦が食いたかった」と嘆いたという落語の話を思いだした。
東武百貨店を出てすぐの「東京芸術劇場」へ。Google Mapで確認したときは、すぐで簡単だと思ったのに、東武の出口がずれていて、戻って店員さんに聞くしまつ。立派なお爺さんしている。
下の「東京芸術劇場」へ入ると、手前のガラス張りの吹き抜けが広々として、贅沢、無駄??
中に入り、ホールへは延々とエレベータで登る。写真は長い列に焦って、取り損ね。
帰りに取った写真が以下。
遥かなる高みに登った気分
天井の丸窓?にはシャガール風?の絵
ホールは、カーテンコールの時のみ撮影可能
念のためスマホ電源を切っていたので、指揮者が退場寸前にスマホが立ち上がって間に合った??