hiyamizu's blog

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堂場瞬一『罪の年輪』を読む

2024年07月21日 | 読書2

堂場瞬一著『罪の年輪 ラストライン6』(文春文庫と24-24、2024年3月10日文藝春秋発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

玉川上水の河川敷で元小学校教員の小村春吉87歳が遺体で発見された。高齢の犠牲者に戸惑う岩倉だったが、やがて自首してきた三嶋輝政も87歳、岩倉にとって過去最高齢の容疑者だった。三嶋は殺人の経緯については素直に自白するが、なぜか動機だけは頑なに語ろうとしない。知り合ってから60年越しに起きた殺人事件の真相は?

 

犯人はすぐに自首してきたのだが、動機は黙秘していて分からない。60年前の砂川闘争で何らかの恨みがあったにしても、なぜ今頃殺人なのかが分からない。厳しが有能な教師だったという殺された小村の教え子を探して、何か恨みを買うような事がなかったか尋ねるが……。

 

岩倉:立川中央署刑事、ガンさん、55歳、記憶力抜群。本籍は本部・捜査1課で、現課長・石本から捜1復帰を誘われる。定年は65歳。元妻は大学教授、大学2年の娘千夏。恋人は20才年下の舞台女優の実里。

末永:立川中央署・刑事課長。岩倉の年下だが上司。

戸澤:岩倉の教育を受ける捜査パートナー。コミュニケーションに難。中野中央署長の長男

平沼多佳子:立川中央署刑事、28歳。打てば響く聡明さ。

小村春吉:玉川上水で死体で発見された。87歳、元小学校教諭、退職後無料の学習塾、施設入居。

三嶋輝政:殺人を自首。87歳。動機は黙秘。小村とは60年以上前の砂川闘争で知合う。逮捕されたが、不起訴だった。息子は照英。

 

 

本作品は文春文庫のための書下ろし

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

久しぶりに読む警察小説なので、警察内部の力関係、人間模様は面白かった。

 

結局、面白く読めたので、四つ星でもよいのだが、謎解きには工夫がなく、最後の場面でも緊迫のシーンがない。単独犯かどうかもはっきりしないで終わっている。

 

塾の生徒の名簿が見つかり、何人かに「S」のマークが付いていたというところで、私には恨みの種がわかってしまった。

 

堂場瞬一の略歴と既読本リスト

 

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