hiyamizu's blog

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東野圭吾『あなたが誰かを殺した』を読む

2024年03月01日 | 読書2

 

東野圭吾著『あなたが誰かを殺した』(2023年9月21日講談社発行)を読んだ。

 

講談社BOOKSの内容紹介

★★★ミステリ、ど真ん中。★★★
最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。

 

別荘地での恒例のパーティーに参加しようと集まった15名。次々と事件が起こる。

櫻木家の別荘の庭で櫻木洋一が殺された。

栗原家別荘の近くで的場雅也が刺された。

山之内家の裏庭で鷲尾英輔が殺された。

高塚家別荘居間で高塚桂子が殺された。

栗原家別荘車庫で栗原正則・由美子が殺された。

そして犯人は俺だという男が現れた。名前は桧川大志。動機は死刑になりたい願いと家族への復讐。しかし、犯行の詳細は話そうとしない。桧川は単独犯なのか?

 

そこで、遺族と付添で検討会を開くことになり、鷲尾春那の友人・金森登紀子が(相思相愛?)の警視庁捜査第一課の加賀恭一郎を推薦した。

・桧川は逮捕覚悟なら、なぜ一部の防犯カメラを無効化したか?

・桧川はパーティー参加者を把握していたのでは?

・遺族に「あなたが誰かを殺した」紙が届いた

等々。

 

櫻木家

洋一:病院を独裁的に経営。 千鶴:妻。還暦前。

理恵:25歳? 櫻木病院広報室勤務。

的場雅也:理恵の婚約者。櫻木病院の内科医。

 

山之内家

山之内静枝:不動産経営の夫に40歳前に死別。美貌。別荘でなく本宅として居住。裏庭でパーティーする。

鷲尾春那:昨年結婚。父の妹が静枝。病院勤務の看護師。20代後半?色白美人

英輔:春那の夫。病院勤務の薬剤師。

 

高塚家

俊策:大きな会社をいくつも経営する会長。 桂子:影の女帝。

小坂均:俊策の会社から引き抜かれ、潰れて出戻った。妻は七海、息子は海斗(小6)

 

栗原家

正則:父。公認会計士。 由美子:母。青山で美容院を経営。

朋香:一人娘。札幌の寄宿舎付中学3年生。久納真穂が付添。

 

飯倉家(グリーンゲーブルズ)

長年使用されていない。山之内静枝が鍵を管理。

 

 

本書は書下ろし

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

私は、パズルのように謎解きを楽しむという本格ミステリーが好きでない。場所は別荘地に限定され、登場人物も少ない単純な舞台の中で、人間関係、性格などの物語に深みを与えるものが少ないので、面白味が少なく、三つ星にした。

 

トリック自体も特に冴えがなく、最終部の意外な展開も、説得力が弱く、期待外れ。加賀もただ神のように正解を語るのみなので物語に幅がない。

 

 

東野圭吾の略歴&既読本リスト

 

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