hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

オーストラリア食材事情

2022年06月17日 | 食べ物

 

約10数年前までオーストラリア西海岸のパースで、毎年1か月か2か月のんびり過ごしていた。調理道具、食器がそろっているコンドミニアムで、高い外食はせずにほとんど自炊していた。

 

牛肉は、なにしろ人口と同じ2500万頭の牛がいるのだから、安い。薄切り肉がないのが欠点だが、肉料理に合わせて聞いたことないようないろんな部位がそろっている。牛乳も特売になると水よりも安かった。魚は切り身や大きな魚がドテドテと置いてあるだけで、種類も少なく、新鮮とも思えなかった。煮魚にあきると日本人の魚屋さんまで出かけて、鮮度を確かめて、三枚おろしでアラも下さいなどと日本語で注文した。米も、コシヒカリで5キロ700円ほどで味も日本と変わらなかった。日本では税金を食べているんだと実感した。

 

日本とは季節が逆になるが、夏の盛りを避けて初夏から初秋にかけての時期に出掛けることが多く、野菜も、とくに果物の種類が豊富で安く美味しかった。野菜も驚くほど巨大なものが多かったが、リンゴは日本より小さく、歩きながらかじっている人を多く見かけた。推測だが、リンゴなどは摘果(間引き)をしないでそのまま全部実らせるので、小さく、多く、安くなるのではないだろうか。日本では、摘果して少ない数を大きく育て、袋までかぶせておいしくして、手間暇かけて高く売っているのだろう。FUJIという名で日本並みのリンゴも売っていた。

 

イチゴも赤く山のように積まれているが、日本の方がだんぜん甘く美味しい。トマトも料理用など種類が多く、幾分昔懐かしいトマト臭さが残っているような気がした。日本ではイチゴは果物というよりお菓子に近く、トマトは野菜ではなく果物になっているのだと思う。

 

日本でも大量生産の流通過程に乗った一様のものだけでなく、特別な高価な贅沢品の他に、安価の品も、特殊な嗜好の品も、多様な食べ物が出回り、消費者に選択の余地が残されていればと思う。

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