hiyamizu's blog

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今村昌弘『屍人荘の殺人』を読む

2019年01月03日 | 読書2

 

今村昌弘著『屍人荘の殺人』(2017年10月13日東京創元社発行)を読んだ。

 

表紙裏にはこうある。

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちは肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!! 
究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?! 奇想と本格ミステリが見事に融合する第27回鮎川哲也賞受賞作!

 

デビュー作で、鮎川哲也賞受賞し、3冠獲得。(『このミステリーがすごい!2018年版』第1位、『週刊文春』ミステリーベスト第1位、『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位)

 

映画化:監督木村ひさし、出演神木隆之介、浜辺美波、中村倫也で、2019年に全国東宝系で公開予定。

  

受賞の言葉、紫湛荘見取り図、登場人物(16名)の肩書・メモに続き、第一章~第六章、エピローグ、さらに第27回鮎川哲也賞選考過程、3名の選評が続く。

 

主な登場人物14名。

 

神紅大学の学生10名

葉村:主人公。ミステリー愛好会会員でワトソン役。

明智:ミステリー愛好会会長。「神紅のホームズ」

剣崎比留子:探偵少女。

進藤:映画研究部部長、星川:進藤の恋人、名張:神経質な女性、高木:男勝り、静原美冬:大人しい、下松:ギャル風、重元:特定分野映画マニア。 

 

神紅大学OBが3名

七宮:紫湛荘のオーナーの息子。 出目:七宮の友人。 立浪:七宮の友人

 

管野:紫湛荘の管理人

 

 

今村昌弘(いまむら・まさひろ)

1985年、長崎県生まれ、兵庫県在住。岡山大学医学部保健学科卒後、放射線技師。29歳で退職し小説を書く。
2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。

退職するときの父親との約束が、32歳までだった。(小説丸

 

二十九歳の年の七月いっぱいで辞めて、三十二歳の誕生日までということにしたんです。約二年半、その期限がなんと今月末でした(笑)。

  

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

〇〇〇によるクローズドサークル(抜け出せない環境)が新しいらしい。理屈ばかりの本格ミステリーが好きでなく、ほとんど読んでいない私には「そうですか」というほかない。

犯人が他の人でなく、何故その人なのか、他の人と何が違うのか(動機)が、説得力不足。

何時には何号室に居たなどを追いかけていくのは面倒だったが、読み飛ばしてもあまり支障がなかった。

 

女性の剣崎比留子が男言葉で話すので、男性との会話が続くと、どちらがしゃべっているのかわからなくなる。今どきの女性はこんなしゃべり方をするのだろうか?

コメント
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