池田「えぇ。万事滞りなく、事が運んでおります」
信輝のこういう所…気味が悪い。
帰蝶「…で、」
殿と一緒になって、何を企んでいるのやら。
「わざわざ、私を迎えに来た理由は?」
池田「久々に、義姉さんの顔が見たいと、そう思っただけですよ」
あぁ~、有難や、有難や。
傳兵衛まで一緒になって、
手をスリスリ擦り合わせ、
まぁ猪口才(生意気)な事。
利治「姉上。あそこ、です」
辿り着いた山頂に、城など無く…、
帰蝶「ただの、お寺さんではないか」
池田「えぇ。どうぞこちらへ」
寺の境内では、女たちが長蛇の列を作っていた。
列の先にあるのは、
帰蝶「なななな…」
片胸を露わに、ややに乳を飲ませて微笑む、
「わわわ私ではないかッ!」
ししししかも、私の乳から、
水が勢いよくヒューと出て、
「ちちち乳があんなに出るか!信輝、止めよ止めよ、恥ずかし…」
私が一人騒いでいると、私の存在に気付いた者たちが、
“あッ、観音様、慈乳観音様ぁ”
わわぁと私の周りを囲み、そして、跪き、拝み始めた。
帰蝶「あ…、あの、」
乳飲み子を抱えて、ここまで登ったか…女の一人がこう言った。
「菩薩様、私…乳が出ません…どうかどうか、この乳を出るようにして下さいませ」
私の前でおろろおろろと泣き崩れ、もう一人の女はこう言った。
「子に恵まれず三年…どうか私に子を。子に恵まれないと…離縁…させられまする」
信輝のこういう所…気味が悪い。
帰蝶「…で、」
殿と一緒になって、何を企んでいるのやら。
「わざわざ、私を迎えに来た理由は?」
池田「久々に、義姉さんの顔が見たいと、そう思っただけですよ」
あぁ~、有難や、有難や。
傳兵衛まで一緒になって、
手をスリスリ擦り合わせ、
まぁ猪口才(生意気)な事。
利治「姉上。あそこ、です」
辿り着いた山頂に、城など無く…、
帰蝶「ただの、お寺さんではないか」
池田「えぇ。どうぞこちらへ」
寺の境内では、女たちが長蛇の列を作っていた。
列の先にあるのは、
帰蝶「なななな…」
片胸を露わに、ややに乳を飲ませて微笑む、
「わわわ私ではないかッ!」
ししししかも、私の乳から、
水が勢いよくヒューと出て、
「ちちち乳があんなに出るか!信輝、止めよ止めよ、恥ずかし…」
私が一人騒いでいると、私の存在に気付いた者たちが、
“あッ、観音様、慈乳観音様ぁ”
わわぁと私の周りを囲み、そして、跪き、拝み始めた。
帰蝶「あ…、あの、」
乳飲み子を抱えて、ここまで登ったか…女の一人がこう言った。
「菩薩様、私…乳が出ません…どうかどうか、この乳を出るようにして下さいませ」
私の前でおろろおろろと泣き崩れ、もう一人の女はこう言った。
「子に恵まれず三年…どうか私に子を。子に恵まれないと…離縁…させられまする」