ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~美濃の姫、尾張の妻~

2012-07-27 | 散華の如く~天下出世の蝶~
異民 少彦名の智慧を借り、良き国造りをしたと…
帰蝶「彼は、それを成し遂げようというのですか?」
沢彦「西洋を真似るは、世界に劣らぬ国作りのためにございます」
異国に渡った時、無礼粗相が無いよう、
郷に入っては郷に従えと…
“南蛮かぶれ”
能楽 茶法の日本古来の伝統芸能を嗜むは、和文化を異国に誇らんがため。
目新しいものにただただ飛び付き、傾いて見せているわけではなく、
帰蝶「これほどまで日本の未来を考えていたとは…」
沢彦「今の日本に機械仕掛けを作る技術、鉄砲や弾丸を増産させる資源が足りませぬ」
帰蝶「西洋との力の差は、歴然。日本は、戦わずして…敗戦」
沢彦「日本は、あまりにも弱い立場なのでございます」
帰蝶「考えただけでも、怖いわ…」
“これが、WORLD。そして、ここ…ZIPANG…”
世界…でけぇな。それに引き換え、ジパング、ちっちぇ…。
くるくる…、くるくる…、と地球儀を回して、
だが所詮、一つの玉よ。
沢彦「若は、世界が、一つであると申されました」
帰蝶「一つ…?」
沢彦「左様。たった一つにございます」
帰蝶「それは、天下…統一…」
“天下一の妻となりましょうや”
「日本を一つに、戦を仕掛けるおつもりですか?」
沢彦「時期尚早にございます」
帰蝶「私は…美濃との和睦はどうなるのです?…戦を避けるため、ここに嫁いだ。私は…」
“政略結婚”
「美濃と戦になれば、どうなるのですッ」
沢彦「貴女はもはや、尾張の妻にございます」
『三従の教え』…父に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従う。
帰蝶「私が嫁いだの、美濃のため。うつけに嫁いだつもりなど、微塵もないわッ」


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